TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

中国政府、メタバース関連商標の多くを却下

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

メタバース関連の商標申請、却下相次ぐ

中国の知的財産当局は、多くのメタバース関連商標申請を却下している。サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)などが報道した。

中国語でメタバースを示す「元宇宙(yuan yuzhou)」という言葉を含む様々な商標出願が、国家知的財産局により登録を却下されている。

却下されたものには、大手企業の申請も含まれていた。例えば、ビデオゲーム大手NetEase、ストリーミングビデオプロバイダーiQiyi、ソーシャルコマースプラットフォームXiaohongshuも登録を承認されなかった。

一方、アリババグループ、テンセントなどの申請は、現在まだ審査中であると伝えられている。

中国では、最近メタバース事業への商標出願が殺到しており、これを受けて当局が審査を厳しくしているという見方も示されているところだ。

SCMPは関係筋の話として「中国政府は、既存の商標を利用しようとする不正な申請を防いだり、消費者を保護するために、戦略的な審査方針を取っている」と報じた。

また、現在、メタバースという概念は、過剰に高く評価されている恐れもあることから、「中国政府は経済効果とのバランスを取ろうとしている」という意見もある。

テクノロジーリサーチ企業PatSnapのChen Gaojie氏は、中国政府は企業が「本物の技術力をもってメタバース分野に参入することを奨励しているのだろう」との見解を示した。

メタバースとは

インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。例えば、『The Sandbox』というゲーム内のメタバースでは、ボクセルアート制作ツールやゲーム制作ツールが提供されており、ユーザーはそのなかで自作のゲームや施設を作ることができる。

▶️仮想通貨用語集

メタバースの業界団体設立

中国でも、メタバースへの関心は高まっている。

21年11月、中国ではメタバースに関する初の業界団体として「元宇宙産業委員会」が立ち上げられた。中国移動通信聯合会(CMCA)の傘下に設立された格好だ。CMCAには、チャイナ・テレコム、チャイナ・モバイルなどの大手モバイル通信企業や、ファーウェイなど大手通信機器プロバイダーなどが参加している。

「元宇宙産業委員会」は、「メタバース産業の研究、メタバース概念の普及、業界内の協力推進」を行っていくという。

まだ始動したばかりで、各企業の具体的な動きは乏しいが、一例として、チャイナ・モバイルのデジタルコンテンツ子会社Miguは21年11月、メタバース事業のロードマップを発表した。

超高精細映像、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)など、様々なソフトウェア・ハードウェア環境を構築して、人々が交流し自己実現できるような、新しい方法を開拓していくとしている。

Miguは、AR企業のNrealと提携し、軽くて薄い消費者向けARメガネも開発した。

メタバースは、NFT(非代替性トークン)など暗号資産(仮想通貨)関連セクターとも親和性があると言われている。しかし、中国で仮想通貨は取り締まりを受けているため、中国のメタバースは、仮想通貨が承認されている国とは異なる面を持つことになりそうだ。

中国ではNFTプラットフォームも立ち上げられているところだが、仮想通貨ではなく人民元で決済する仕組みになっている。

関連中国の政府関連ブロックチェーンサービス、NFTインフラ立ち上げを計画

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧