TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

中国の政府関連ブロックチェーンサービス、NFTインフラ立ち上げを計画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨を使わないNFTプラットフォーム

中国の政府関連団体が主導するブロックチェーンサービスネットワーク(BSN)は1月末、暗号資産(仮想通貨)を使わないNFT(非代替性トークン)インフラをリリースする計画だ。サウスチャイナ・モーニングポストが報道した。

このインフラは「BSN Distributed Digital Certificate(BSN分散型デジタル証明、略称BSN-DDC)」と呼ばれるものだ。中国の企業や個人開発者が、NFTを管理するユーザーポータルやアプリを構築できるようなインフラを提供する。購入やサービスの手数料は、人民元のみで決済可能だ。

BSNに技術サポートを提供するRed Date TechnologyのHe Yifan CEOは、中国ではビットコイン(BTC)など仮想通貨が禁止されているが、これらの資産を使わない限り、NFTは「中国で法的な問題はない」と語っている。

BSNは、ブロックチェーンの開発や導入を促進するために、中国政府関連団体を中心として立ち上げられた、ブロックチェーンサービスのネットワークである。

関連大企業の関心集める「NFT」の魅力とは|主な特徴と将来性を解説

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

特に証明書分野での活用を期待

中国国内では、パブリックチェーンが禁止されており、政府はすべてのインターネットシステムに対してユーザーの身元を確認し、「違法行為」があった場合に規制当局が介入できることを求めている。そこで、BSNは、パブリックチェーンと、パーミッションド(許可型)チェーンの中間形態である、「オープン・パーミッションド・ブロックチェーン」を使用している。

パーミッションとは

パーミッション(Permissioned)は、ブロックチェーンなどのネットワーク環境において、誰でもアクセスできるパブリック環境と違って、特定の管理主体が設けられ、認定されたユーザしかアクセスできない、「会員制」に似た仕組みを指す。

▶️仮想通貨用語集

サウスチャイナ・モーニングポストによると、BSNのNFTインフラBSN-DDCには、コスモスのブロックチェーンネットワークや、デジタル請求書サービスプロバイダーBaiwangなど、20のパートナー企業がすでに登録しているという。

Red Date TechnologyのHe Yifan CEOは、他のプラットフォームと比べてBSN-DDCは、チェーン間の互換性を持っており、NFTの発行を安価で行えると述べた。最大の市場として、車のナンバープレートや学校の卒業証書など、証明書管理の分野を見込んでいるという。

例えば、NFTで車両のナンバープレートを作成することで、車のオーナー、政府、保険会社のそれぞれが、走行距離、エンジン番号、修理履歴などのデータにアクセスして管理することが可能になる見込みだ。

Yifan氏は、このプロジェクトが「1,000万枚のNFTを生成することができれば、今年中に黒字化する」ことが可能で「我々は、実際の生産量が、この数を上回ることを予測している」と続けた。

中国のNFT事情

中国ではアリババグループのフィンテック関連会社アントグループやテンセントも、NFTプラットフォームを立ち上げている。ただ、両社は昨年、「NFT」という表記を「デジタルコレクション(数字藏品)」に変更している。

これは、中国の外で、仮想通貨などを用いて自由に取引されるNFTと、中国の国内規制に基づき販売されるNFTを区別するためだった。

現在、中国で取り扱われるNFTは、法定通貨である人民元が決済に用いられている。また、パブリックブロックチェーンではなく、中央集権型台帳に記録されているため、購入したNFTを世界の二次市場で売買することはできない。

関連中国のNFT市場活況 仮想通貨規制強化の一方で

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧