HECOチェーンを日本で提供
暗号資産(仮想通貨)取引所フォビジャパンを運営するフォビジャパン株式会社は22日、フォビグループの独自ブロックチェーンHuobi Eco Chain(以下、HECOチェーン)を提供することを発表した。取り扱い開始日など詳細は追って告知するとした。
HECOチェーンとは
HECOチェーンは、フォビグループが2020年12月にグローバル向けに正式ローンチした独自のパブリックブロックチェーン。独自のコンセンサスアルゴリズム「HPoS」が搭載されており、ネイティブトークンはフォビトークン(HT)。
その他、HECOチェーンには以下のような特徴があるという。
- オープンな分散型のネットワーク
- EVM(イーサリアム仮想マシン)との互換性をサポート
- 安価なガス代(ネットワーク手数料)
- クロスチェーンアセットをサポート
ローンチ時に発表された資料によれば、Hecoチェーンのブロック生成時間は平均3秒で、TPS(1秒間に処理できるトランザクション数)は500を超える。
また、「メタトランザクション(Meta Transaction)」と呼ばれる機能も実装されている。これは、HT保有者が保有量に応じて、トランザクション手数料(ガス代)の割引が受けられる仕組みだ。割引された分のガス代はHecoチェーンが負担する。
安価なガス代、高速なトランザクション処理、イーサリアムのスマートコントラクトと互換性がある点を特徴としている点において、大手取引所バイナンスの独自チェーン「BNBチェーン(旧バイナンス・スマート・チェーン)」と近い性質を持つとされる。
2021年4月にはXRP(リップル)のクロスチェーンが接続された。XRPは将来的に、HECOチェーン上で、DEX(分散型取引所)やレンディングサービス、流動性マイニングなどのDeFi(分散型金融)サービスが利用できるようになる可能性があるという。
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