はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Pussy Riot創設者ら、「ウクライナDAO(分散型自律組織)」を立ち上げる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFT販売により、ウクライナ支援金を調達

自律分散型組織(DAO)「ウクライナDAO」は25日、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、NFT(非代替性トークン)により、ウクライナを支援するための資金調達を行うことを発表した。

同DAOは、2011年に設立されたロシアのフェミニスト・ロックグループ「Pussy Riot」、NFTのキュレーションなどを行うTrippy Labs、DeFiやNFT関係者の組織PleasrDAOにより、ウクライナ支援のために開設されたばかりだ。

自律分散型組織(DAO)とは

自律的に機能する分散型組織を指す。「Decentralized Autonomous Organization」の略。一般的な企業などとは違い、経営者のような中央管理者が存在しない。参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる。

▶️仮想通貨用語集

Pussy Riotは、次のように説明している。

私たちの目標は、プーチン大統領がウクライナで始めた戦争により苦しむ人々を助けるウクライナの市民団体のために、資金を集めることだ。

Pussy Riotは、2011年に結成された、フェミニズムを掲げるモスクワのパンクロックグループ。LGBTの権利を支持しており、プーチン大統領を批判するイベントやパフォーマンスを行っていることで有名である。

Ukraine DAOは、NFTを販売することで、その収益を寄付しようと計画している。

Pussy Riot創設メンバーで政治活動家のNadya Tolokonnikova氏によると、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のチェーンを利用して作成された1万枚のNFTをリリースするという。

NFTは、ウクライナ国旗をモチーフとしている。Tolokonnikova氏は、Decryptのインタビューで、この理由について次のように述べた。

今回の活動は、特定のアーティストや美学に関わるものではなく、純粋な連帯を示すものであるため、国旗を使うことが適切だと考えた。

Tolokonnikova氏は、アクティビズム(社会活動)のためにWeb3.0に参加したとしており、「私は今、自分の政府(ロシア)を深く恥じており、ウクライナ人を助けなければいけないと感じている」とも続けた。

すべての収益はリターン・アライブ財団とNGOプロリスカに寄付される予定としている。リターン・アライブ財団は、ウクライナ国防軍にコンピューター機器などを寄付する団体。NGOプロリスカは、ウクライナの紛争地帯で、住民の避難や物資の供給など人道的支援を行っている組織だ。

関連:「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨による寄付金も増加

ウクライナ情勢が緊迫する中、地元のチャリティ団体への仮想通貨による寄付は急増している。一例として、ウクライナ軍を支援するNGO「Come Back Alive」が受け取った寄付額は24日だけで約40万ドル(約4,620万円)に達したと伝えられた。

背景として、ウクライナでは民間の寄付金が、国軍へ物資提供などの支援を行ってきたことがある。

旧ソ連の崩壊後、政治経済の混乱が続いたウクライナでは、ロシアによる2014年のクリミア侵攻に国軍が対処できないほど軍備が衰えていた。その際に、兵力や装備、医療品などを提供したのが、個人からの寄付金で資金を調達したNGOや有志団体だった経緯がある。

関連ウクライナNGO、ロシア侵攻受け仮想通貨の寄付が急増

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/27 土曜日
13:35
米サイバーホーネット、S&P500指数とXRP・SOL・ETH連動のETF承認を申請
米投資運用会社サイバーホーネットが米SECに仮想通貨とS&P500指数を75対25の比率で組み合わせた3つのETFを申請したことが明らかになった。
13:30
メタマスクトークンの可能性は?注目理由やリスクをわかりやすく解説
メタマスクのエアドロップは? メタマスク(MetaMask)の独自トークン(仮称:MASK)について、開発会社Consensysのジョセフ・ルービンCEOがインタビューで「予想…
11:35
日本、アジア太平洋地域でXRP市場の成長率トップに チェイナリシス報告
チェイナリシスの調査によると日本の仮想通貨市場がアジア太平洋地域において成長率で首位になった。規制整備が背景にあるとみられる。また、XRPが人気の銘柄だった。
11:15
デジタル証券がSBIや三菱UFJなどから3億円調達、累計12億円に
デジタル証券株式会社は新たなラウンドで3億円の資金調達を完了したと発表した。SBIベンチャーズ、三菱商事、三菱UFJキャピタルが出資し、累計調達額は12億円となった。
09:45
ビットコイン・トレジャリー企業のPIPE後、株価大幅下落の傾向 CryptoQuant分析
仮想通貨ビットコインを蓄積する企業がPIPE投資による資金調達を行った後、株価が大幅下落する傾向がある。CryptoQuantの分析した実態と今後の予想を解説する。
09:20
ブロックチェーンゲーム「キャプテン翼RIVALS Polygon/Oasys」、11月28日にサービス終了
「キャプテン翼RIVALS」の運営チームが2025年11月28日でのサービス終了を発表。長期運営を目指もゲームエコシステムの継続が困難になったと説明。
07:50
取引所クラーケン、200億ドル評価で資金調達検討 IPO前の準備か
ブルームバーグが仮想通貨取引所クラーケンが企業価値200億ドルで新規資金調達の協議を進めていると報じた。来年のIPOに向けた準備の一環となる。
07:46
エリック・トランプ「ステーブルコインは米ドル覇権の維持に役立つ」
ドナルド・トランプ米大統領の次男エリック・トランプ氏は、ステーブルコインが米ドル覇権の維持に役立つと強調。ステーブルコインの普及で、米国に兆単位のドルが還流するだろうとの見方を示している。
07:10
SWIFT、イーサリアムL2「Linea」でメッセージングシステムの移行実験か=報道
国際銀行間決済ネットワークSWIFTがイーサリアムレイヤー2のリネアでメッセージングシステムのオンチェーン移行実験を行うとザ・ビッグ・ホエールが報じた。
06:25
ソフトバンクとアーク、テザーの200億ドル資金調達に参加検討か
ブルームバーグがソフトバンクグループとアークがステーブルコイン発行大手テザーの200億ドル資金調達への参加を検討していると報じた。企業価値5000億ドルでの調達となる。
06:05
米規制当局、仮想通貨購入発表前の異常な株取引を調査=WSJ報道
米規制当局SECとFINRAが上場企業の仮想通貨購入発表前の異常な株取引パターンを調査していると報じられた。内部取引疑惑を調べている。
05:45
米バンガード、仮想通貨ETFアクセス提供を検討か
運用資産10兆ドルを持つ世界第2位の資産運用会社バンガードが、証券仲介プラットフォームで仮想通貨ETFへのアクセス提供を検討していると報じられた。
05:10
ビットコインを保有する上場企業ランキング|日本・米国の注目企業を解説
暗号資産(仮想通貨)ビットコインを大量保有する上場企業ランキングを紹介。メタプラネットやマイクロストラテジーなど、日本株・米国株の注目企業や投資メリットを解説します。
09/26 金曜日
21:59
堀田丸正、「Bitcoin Japan株式会社」への商号変更と新経営陣を発表 11月臨時株主総会で承認へ
堀田丸正は11月11日の臨時株主総会で「Bitcoin Japan株式会社」への商号変更決議を発表。親会社Bakktとの提携によりビットコイン・トレジャリー事業を開始し、アクシェイ・ナヘタを会長に迎えた新経営陣による企業変革を推進する。
19:00
Bakkt・堀田丸正(8105)のビットコイン戦略とは?「Bitcoin Japan」への転換を解説
2025年8月、米仮想通貨企業Bakktが堀田丸正の筆頭株主に。10億ドル調達戦略の第一歩として日本進出を果たし、社名をbitcoin.jpに変更予定。株価は19日時点で10倍に急騰。ビットコイン財務戦略の詳細を解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧