Pussy Riot創設者ら、「ウクライナDAO(分散型自律組織)」を立ち上げる

NFT販売により、ウクライナ支援金を調達

自律分散型組織(DAO)「ウクライナDAO」は25日、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、NFT(非代替性トークン)により、ウクライナを支援するための資金調達を行うことを発表した。

同DAOは、2011年に設立されたロシアのフェミニスト・ロックグループ「Pussy Riot」、NFTのキュレーションなどを行うTrippy Labs、DeFiやNFT関係者の組織PleasrDAOにより、ウクライナ支援のために開設されたばかりだ。

自律分散型組織(DAO)とは

自律的に機能する分散型組織を指す。「Decentralized Autonomous Organization」の略。一般的な企業などとは違い、経営者のような中央管理者が存在しない。参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる。

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Pussy Riotは、次のように説明している。

私たちの目標は、プーチン大統領がウクライナで始めた戦争により苦しむ人々を助けるウクライナの市民団体のために、資金を集めることだ。

Pussy Riotは、2011年に結成された、フェミニズムを掲げるモスクワのパンクロックグループ。LGBTの権利を支持しており、プーチン大統領を批判するイベントやパフォーマンスを行っていることで有名である。

Ukraine DAOは、NFTを販売することで、その収益を寄付しようと計画している。

Pussy Riot創設メンバーで政治活動家のNadya Tolokonnikova氏によると、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のチェーンを利用して作成された1万枚のNFTをリリースするという。

NFTは、ウクライナ国旗をモチーフとしている。Tolokonnikova氏は、Decryptのインタビューで、この理由について次のように述べた。

今回の活動は、特定のアーティストや美学に関わるものではなく、純粋な連帯を示すものであるため、国旗を使うことが適切だと考えた。

Tolokonnikova氏は、アクティビズム(社会活動)のためにWeb3.0に参加したとしており、「私は今、自分の政府(ロシア)を深く恥じており、ウクライナ人を助けなければいけないと感じている」とも続けた。

すべての収益はリターン・アライブ財団とNGOプロリスカに寄付される予定としている。リターン・アライブ財団は、ウクライナ国防軍にコンピューター機器などを寄付する団体。NGOプロリスカは、ウクライナの紛争地帯で、住民の避難や物資の供給など人道的支援を行っている組織だ。

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NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

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仮想通貨による寄付金も増加

ウクライナ情勢が緊迫する中、地元のチャリティ団体への仮想通貨による寄付は急増している。一例として、ウクライナ軍を支援するNGO「Come Back Alive」が受け取った寄付額は24日だけで約40万ドル(約4,620万円)に達したと伝えられた。

背景として、ウクライナでは民間の寄付金が、国軍へ物資提供などの支援を行ってきたことがある。

旧ソ連の崩壊後、政治経済の混乱が続いたウクライナでは、ロシアによる2014年のクリミア侵攻に国軍が対処できないほど軍備が衰えていた。その際に、兵力や装備、医療品などを提供したのが、個人からの寄付金で資金を調達したNGOや有志団体だった経緯がある。

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