世界の富裕層の内55.9%が仮想通貨投資に関心|日本の富裕層は関心薄

World Wealth Report 2018
フランスの大手コンサルティング企業Capgeminiは19日、富裕層を対象とした調査結果として、報告書「World Wealth Report 2018」を公開。仮想通貨分野への関心が、特に若手の富裕層の間で高まってきていることを明らかにした。
不足するアドバイザー
既存の資産管理企業が、新興の仮想通貨市場に足を踏み入れることが出来ずにいる中、40歳以下の富裕層の88%が、グーグル、アマゾン、マイクロソフトなどのテクノロジー企業に、資産管理業務を開始してほしいと考えていることが記述され、テクノロジーの重要性、既存資産管理企業の危機が示唆されました。

World Wealth Report 2018

フランスで、世界40カ国以上にて事業展開を行うコンサルティング企業のCapgeminiは6月19日、アメリカ、ヨーロッパ、アジアにおける富裕層2,600人を対象とした調査「World Wealth Report 2018」を公開しました。

WWR2018によると、富裕層(株式や債券を始めとする資産を1億円以上保有する個人)の数は2017年から160万人増加し、資産総額も過去最高の70兆ドル(約7700兆円)の壁を突破し、昨年から10.6%の増加を記録しました。

注目すべきは、WWR2018が仮想通貨についても言及し、データを公開したことでしょう。

そのデータでは、ラテンアメリカ、日本を除くアジア太平洋地域、ヨーロッパ、北アメリカ、日本、世界の各富裕層の仮想通貨への関心の強さが表示されています。

データによると、2018年第一四半期において、世界中の富裕層の内29.0%が仮想通貨の購入・保有に高い関心を持ち、26.9%がある程度の関心を持っていることから、世界中の富裕層の内、半数以上が仮想通貨への関心を示していることが明らかにされました。

特に、メキシコ以南を指すラテンアメリカや、日本を除くアジア太平洋地域において、関心度が非常に高い一方で、日本では、高い関心を持つ富裕層の比率がデータ内で最下位になっており、先進国が多く含まれるヨーロッパや、北アメリカの関心比率も低くなっています。

これは、40歳以下の富裕層と60歳以上の富裕層の仮想通貨の情報重要性調査にて50%以上の開きがあることからも、年齢による差が関係していると見られ、主に仮想通貨に関心を持っているのは、富裕層の中でも比較的若い層であると考えられています。

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仮想通貨市場は、国際的な規制も不完全で、未だ多くの詐欺プロジェクトが問題視されてしており、ハッキング被害も度々起こっていることから、資産管理企業は、積極的に足を踏み入れることができていないのが現状であると言えます。

報告書の中で、Capgeminiの金融サービス国際戦略部門の責任者を務めるAnirban Bose氏は、富裕層の半数近い人々が、資産管理マネージャーとうまく関係を築くことができていないと記述され、資産管理企業はある種のチャンスに直面していることを主張しました。

さらに、同社のアジア資産管理部門を統括するDavid Wilson氏も、仮想通貨分野のプライベートバンクについて以下のように強調しています。

民間銀行は、商品提供やアドバイスを必ずしも行う必要はないが、仮想通貨に関する世間話などで議題が上がった際に、意見を述べられるよう備えておくべきだ。

さもなくば、次世代の顧客は仮想通貨の話題ができる人に取られてしまいかねない。

と強調しています。

さらにWWR2018では、40歳以下の富裕層の88%が、GoogleやAmazonなどのテクノロジー企業に資産管理業務を提供してほしいと語っていることから、資産管理分野とテクノロジーは、もはや切り離せない密接な関係にある一方で、既存の資産管理企業の危機を示唆しました。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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