WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC、証券ディーラーの定義拡大を提案 DeFiに悪影響を与えるとの指摘も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

証券ディーラーの定義を拡大する提案

米証券取引委員会(SEC)は、証券ディーラーを再定義する提案文書を発表した。この内容について、DeFi(分散型金融)に悪影響を及ぼすのではないかとの懸念が、専門家から上がっているところだ。

DeFi(分散型金融)とは

ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。「Decentralized Finance」の略。DeFiで行われる金融サービスには、ステーブルコインの発行や通貨の貸出、仮想通貨取引所などがある。イーサリアムのブロックチェーンを利用しているプラットフォームが多い。

▶️仮想通貨用語集

文書は、昨今の株式市場においては、「技術の進歩により、伝統的な流動性プロバイダーに代わる市場参加者が、流動性プロバイダーとしてますます中心的な役割を担うことが可能になっている」と指摘。

脚注では、流動性供給者は歴史的にディーラーと見なされてきたことに触れており、技術面などの変化は「高度に自動化された取引所システムや取引ツールの開発をもたらし、特定の市場参加者が、ディーラーと同様の機能を果たすビジネスモデルを促進させた」とも述べている。

提案は、こうした自動取引システムによる流動性プロバイダーについても、「ディーラー」として規制しようという方針を示すものだ。

DeFiという言葉は使われていないものの、暗号資産(仮想通貨)の分散型市場も対象とされる可能性が指摘されている。

専門家が懸念する点

仮想通貨に詳しいJake Chervinsky弁護士は、SECが今回の提案の他にも、DeFiが対象となり得るような定義拡大を行っていたとして、次のようにコメントした。

今回の提案の少し前にも、SECは、規制対象となる「代替取引システム」の定義を拡大し、「通信プロトコルシステム」の運営者を含めるという別の規則を提案していたところだ。

この文書は600ページにも及ぶが、DeFiという言葉は一度も登場しない。

残念なことに、SECは規制しようとする市場に、大きな混乱と不確実性をもたらし続けている。健全な規則制定プロセスであれば、SECの意図や基本的な目標を推測する必要はないだろう。これは、健全な規則制定プロセスとは程遠い。

SECが、明確にDeFiに向けられた規制を用意していないことを問題視した格好だ。そのために、市場参加者は、DeFiにも規制ルールが当てはまるのかどうか推測するしかない状況であることを批判している。

また、大手仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalの顧問弁護士を務めるGabriel Shapiro氏も、Chervinsky氏の意見に賛同。

Shapiro弁護士は「この提案は、ひそかに、分散型金融に対する全面的な攻撃を行っているようなものだ」とツイート。次のように続けている。

SECは、すべての自動マーケットメーカー(AMM)が無登録のディーラーであると主張するだろう。もしそうしたことが行われた場合、DeFiの技術は損なわれてしまう。

私たちは、SECがこうした見解を示す可能性があることを警告していたが、このようにSECが目立たない形で規則を書き換えるとは思っていなかった。

また、Shapiro氏は、SECが数多く存在するDeFiの流動性プロバイダーすべてについてライセンス申請を処理することも非現実的だと述べ、DeFiを実質的に禁止することになりかねないと懸念した。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
17:54
3メガ銀、共同発行ステーブルコインで国際決済の実証を完了
みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行の3メガバンクなど5社が、共同発行する円建てステーブルコインで三菱商事の国際決済を想定した実証を実施した。信託型の発行スキームとAML対策、2026年度中の実取引に向けた設計を整理する。
17:24
ANAP、ビットコイン評価損43.7億円を計上 前期の評価益12億円から反転
ANAPホールディングスは15日、2026年8月期に保有ビットコインの評価損43億7,466万円を計上したと発表。最終損失は73億2,300万円に拡大した。前期の評価益からの反転と、期中に開示した評価損の推移をまとめる。
16:51
英上場スマーター・ウェブ、83BTCのビットコインを追加取得 保有2830BTCに
英上場のスマーター・ウェブ・カンパニーが83BTCを約520万ポンドで追加取得し、ビットコイン保有量は2,830BTCに。優先株の調達資金でコインベースからの借入を圧縮したほか、累計のBTC売却額も開示した。
15:45
リップル社、株式や金属などに連動する無期限スワップを機関向けに開始
リップル社の機関投資家向けプライムブローカー「リップルプライム」が、株式やETF、金属、為替など100超の市場を参照するRWA無期限スワップの提供を始めた。ハイパーリキッド上の先物を参照し、24時間取引できる。担保にはRLUSDも使える(法域により異なる)。
14:53
SBIら、ドル建てOUSD連合に参画 円建てJPYSCと相互運用を検討
SBIホールディングスとスターテイルが、米ドル建てステーブルコインOUSDを推進するオープンスタンダードに参画した。ビザやコインベースなど140社超が加わる枠組みで、円建てステーブルコインJPYSCとの相互運用に向けた実証実験を検討する。
14:20
グーグル、量子コンピュータ「20年の壁」に前進 必須工程でエラー40分の1に
Google Quantum AIは、量子プロセッサ「Willow」で「マジック状態の培養」を実証したと発表した。エラーを約40分の1に低減し、T状態の論理忠実度99.99%を達成。成果は科学誌Scienceに掲載された。
14:01
オープンAIの研究モデル、イーサリアムのテストネットで他者の資金を無断使用
オープンAIは15日付の報告で、社内研究モデルがイーサリアムのテストネットSepoliaで、公開シードフレーズから第三者のウォレット鍵を導出し、無断で手数料を支払っていたことを明らかにした。モデルは許可を自問しつつ実行し、最終報告でも開示しなかった。
12:30
レジャー、不正部品攻撃は流通経路狙った組織的犯行と説明 対策も公開
レジャーは、同社仮想通貨ウォレットへの不正部品混入は組織的犯罪グループによる流通段階の改ざんだったと説明。東南アジアでの販売停止や陳列禁止など対策も公表した。
11:29
バイナンスUS、最大1億ドル調達へ 評価額約10億ドル=報道
米仮想通貨取引所バイナンスUSが最大1億ドルの資金調達を模索していると、ブルームバーグが報じた。評価額は約10億ドルで、2022年調達時の45億ドルを大きく下回る。予測市場への参入や州ライセンスの回復も視野に入れる。
10:50
上場ビットコインマイナー3社の9月採掘量、2社が前月比4〜11%減
仮想通貨ビットコイン採掘企業3社が9月の実績を報告。クリーンスパークとビットフフが前月比で減少し、カナーンは横ばいだった。データセンターや排熱利用などの進捗も述べた。
09:54
MSCI新ルール決定、メタプラネットなどビットコイン保有企業の指数除外可能性高まる
米指数算出大手MSCIが非事業会社をグローバル指数の採用対象外とする新基準の導入を発表した。5つの財務比率で判定し、11月30日に発効する。ビットコイン保有企業ストラテジーやメタプラネットへの影響と判定方法を整理する。
09:00
レジャー、新端末「Ledger Atom」発表 不正装置対策も計画
仮想通貨ウォレット大手レジャーは、新デバイスLedger Atomを発表。2027年夏にローンチしたり、不正装置対策を講じたりする計画を説明した。
10/15 木曜日
16:28
ドル建てステーブルコインUSDC払い可能な「Slash Card」一般公開へ
Slash Visionは15日、アプリ「Slash App」を正式リリースし、USDCで決済できるVisaカード「Slash Card」を一般公開した。事前登録制を終え、誰でもアプリから申し込める。運転免許証による本人確認にも対応した。
14:30
ビットコイン相場が膠着状態、8万ドルが重要な分岐点に=Glassnode分析
オンチェーン分析企業Glassnodeは、ビットコインが上値の売り圧力と下値の厚いサポートに挟まれた膠着状態にあると分析した。ETFの売り再開も影響し、8万ドルが重要な分岐点となるとみる。
14:00
ステーブルコインUSDC、EU初の「重要な電子マネートークン(EMT)」に指定
EU当局は14日、サークル社のステーブルコインUSDCをMiCAに基づく初の「重要な電子マネートークン」に分類した。準備資産や流動性などの直接監督権限がEUに移る。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧