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米SEC、証券ディーラーの定義拡大を提案 DeFiに悪影響を与えるとの指摘も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

証券ディーラーの定義を拡大する提案

米証券取引委員会(SEC)は、証券ディーラーを再定義する提案文書を発表した。この内容について、DeFi(分散型金融)に悪影響を及ぼすのではないかとの懸念が、専門家から上がっているところだ。

DeFi(分散型金融)とは

ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。「Decentralized Finance」の略。DeFiで行われる金融サービスには、ステーブルコインの発行や通貨の貸出、仮想通貨取引所などがある。イーサリアムのブロックチェーンを利用しているプラットフォームが多い。

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文書は、昨今の株式市場においては、「技術の進歩により、伝統的な流動性プロバイダーに代わる市場参加者が、流動性プロバイダーとしてますます中心的な役割を担うことが可能になっている」と指摘。

脚注では、流動性供給者は歴史的にディーラーと見なされてきたことに触れており、技術面などの変化は「高度に自動化された取引所システムや取引ツールの開発をもたらし、特定の市場参加者が、ディーラーと同様の機能を果たすビジネスモデルを促進させた」とも述べている。

提案は、こうした自動取引システムによる流動性プロバイダーについても、「ディーラー」として規制しようという方針を示すものだ。

DeFiという言葉は使われていないものの、暗号資産(仮想通貨)の分散型市場も対象とされる可能性が指摘されている。

専門家が懸念する点

仮想通貨に詳しいJake Chervinsky弁護士は、SECが今回の提案の他にも、DeFiが対象となり得るような定義拡大を行っていたとして、次のようにコメントした。

今回の提案の少し前にも、SECは、規制対象となる「代替取引システム」の定義を拡大し、「通信プロトコルシステム」の運営者を含めるという別の規則を提案していたところだ。

この文書は600ページにも及ぶが、DeFiという言葉は一度も登場しない。

残念なことに、SECは規制しようとする市場に、大きな混乱と不確実性をもたらし続けている。健全な規則制定プロセスであれば、SECの意図や基本的な目標を推測する必要はないだろう。これは、健全な規則制定プロセスとは程遠い。

SECが、明確にDeFiに向けられた規制を用意していないことを問題視した格好だ。そのために、市場参加者は、DeFiにも規制ルールが当てはまるのかどうか推測するしかない状況であることを批判している。

また、大手仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalの顧問弁護士を務めるGabriel Shapiro氏も、Chervinsky氏の意見に賛同。

Shapiro弁護士は「この提案は、ひそかに、分散型金融に対する全面的な攻撃を行っているようなものだ」とツイート。次のように続けている。

SECは、すべての自動マーケットメーカー(AMM)が無登録のディーラーであると主張するだろう。もしそうしたことが行われた場合、DeFiの技術は損なわれてしまう。

私たちは、SECがこうした見解を示す可能性があることを警告していたが、このようにSECが目立たない形で規則を書き換えるとは思っていなかった。

また、Shapiro氏は、SECが数多く存在するDeFiの流動性プロバイダーすべてについてライセンス申請を処理することも非現実的だと述べ、DeFiを実質的に禁止することになりかねないと懸念した。

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