互換性のあるメタバース構築へ
イギリス発のVR(擬似体験)ツールの開発企業Improbableは7日、Web3.0とメタバース領域に進出するにあたって、約190億円を調達したことを発表した。
調達を主導したのはソフトバンクグループのSoftBank Vision Fund 2と米大手VCのa16z(Andreessen Horowitz)で、Mirana、Digital Currency Group(DCG)、CMT、SIG、Ethereal Venturesといったブロックチェーン界隈の投資企業も参加している。
Improbableは60以上のゲームパブリッシャーに、マルチプレイヤーのVR対応技術やサービスを提供する業者。新規資金を活用し、互換性とコンポジション性のあるWeb3.0基盤のメタバースネットワーク「M²(MSquared)」を構築すると計画している。
a16zのゼネラルパートナーChris Dixon氏は発表で「Improbableは、一定の規模のメタバースをデザインするツールをユーザーに提供し、Web3.0の相互運用性とコンポーザビリティによって創作を拡張することで、画期的な擬似体験をもたらすだろう」とコメントした。
SoftBank Vision Fund 2はWeb3.0・メタバース分野への投資が加速。先月、メタバース関連企業Soul Machines社のシリーズB1ラウンドの資金調達を主導したことが明らかになった。また、昨年の12月にはメタバースプラットフォームを提供するZepeto(ゼペット)に約170億円を出資した事例もある。
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