ツイッター社の買収防衛策、「ポイズンピル」を発動

ツイッター社、株主権利プランを設定へ

SNS大手ツイッター社は15日、イーロン・マスク氏による性急な買収を抑止するために、期間限定の株主権利プランを打ち出すと発表した。

この株主権利プランは「ポイズンピル」という別名でも知られており、今回の有効期限は、2023年4月14日までと設定されている。

ポイズンピルとは

ライツプラン、株主権利プランとも呼ばれる。米国における買収防衛策の一つ。既存株主に、時価より安い価格で新株を購入できる権利を認め、買収者の持ち株比率を低下させるなどして買収のハードルを上げること。

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ツイッター社は、今回の株主権利プランの目的について次のように説明した。

この株主権利プランは、すべての株主がツイッター社へ投資する価値を最大限に発揮できるようにすることを目的とする。

これは、あらゆる企業、個人、集団が、既存株主に適切なコントロールプレミアムを支払うことなくツイッター社の支配権を獲得することを防ぐ。またその者が、取締役会に株主にとって最善の判断を行うための時間を与えることなく、当社の支配権を獲得することを防ぐものだ。

コントロールプレミアムとは

買収者が株式の取得によって、ある会社の支配権を得られる場合に、その株価の価値をプレミアム価格にする(上乗せする)こと。

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なお公式発表によると、今回の株主権利プランは、取締役会がツイッター社とその株主にとって最善の利益であると判断した場合は、買収提案を受け入れることを妨げるものではないという。

ブルームバーグによると、ある関係者は「ツイッター社は時間稼ぎのためにこのプランを打ち出した」と語った。このため現在の経営陣がマスク氏と話し合い、条件や状況を熟慮した後に、買収提案を受け入れる可能性も残すものとみられる。この先、どのような方向に動くのか注目される。

関係者によると、ツイッター社は、ソフトウェアに特化した投資会社トーマ・ブラボーなど、他の買い手候補も探しているところだという。

ツイッター社買収提案の理由

マスク氏は14日、ツイッター社の買収提案を行った理由を語っている。

「ツイッターは言論の自由のために、あらゆる人々を受け入れる広場であるべきだ」、「最も信頼され、幅広い人々を受け入れるプラットフォームを持つことは、文明の未来に極めて重要である」と話した。

マスク氏は「ツイッターのアルゴリズムをオープンソースにすべきだ」とも続けている。また、ツイッターを独占する意図はないとも述べた。

マスク氏は現在ツイッター社の約9%の株式を保有し、2位の株主であると報じられている。

関連:イーロン・マスク氏、ツイッター社買収を提案した理由を語る

「プランB」も用意

マスク氏は14日、バンクーバーで開催されたTED 2022のイベントで講演。この際、ツイッター社の買収がうまくいかなかった場合の「プランB(代替案)」を考えていると述べた。その具体的内容については明かしていない。

マスク氏は、ツイッター社の残りの株式を買い付け、非公開化したいとしている。非公開化により、経営をより円滑にする狙いがあるとみられる。それには5兆円超の資金が必要となるが、充分な資金は持っていると話した。

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