CoinPostで今最も読まれています

ツイッター社の買収防衛策、「ポイズンピル」を発動

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ツイッター社、株主権利プランを設定へ

SNS大手ツイッター社は15日、イーロン・マスク氏による性急な買収を抑止するために、期間限定の株主権利プランを打ち出すと発表した。

この株主権利プランは「ポイズンピル」という別名でも知られており、今回の有効期限は、2023年4月14日までと設定されている。

ポイズンピルとは

ライツプラン、株主権利プランとも呼ばれる。米国における買収防衛策の一つ。既存株主に、時価より安い価格で新株を購入できる権利を認め、買収者の持ち株比率を低下させるなどして買収のハードルを上げること。

▶️仮想通貨用語集

ツイッター社は、今回の株主権利プランの目的について次のように説明した。

この株主権利プランは、すべての株主がツイッター社へ投資する価値を最大限に発揮できるようにすることを目的とする。

これは、あらゆる企業、個人、集団が、既存株主に適切なコントロールプレミアムを支払うことなくツイッター社の支配権を獲得することを防ぐ。またその者が、取締役会に株主にとって最善の判断を行うための時間を与えることなく、当社の支配権を獲得することを防ぐものだ。

コントロールプレミアムとは

買収者が株式の取得によって、ある会社の支配権を得られる場合に、その株価の価値をプレミアム価格にする(上乗せする)こと。

▶️仮想通貨用語集

なお公式発表によると、今回の株主権利プランは、取締役会がツイッター社とその株主にとって最善の利益であると判断した場合は、買収提案を受け入れることを妨げるものではないという。

ブルームバーグによると、ある関係者は「ツイッター社は時間稼ぎのためにこのプランを打ち出した」と語った。このため現在の経営陣がマスク氏と話し合い、条件や状況を熟慮した後に、買収提案を受け入れる可能性も残すものとみられる。この先、どのような方向に動くのか注目される。

関係者によると、ツイッター社は、ソフトウェアに特化した投資会社トーマ・ブラボーなど、他の買い手候補も探しているところだという。

ツイッター社買収提案の理由

マスク氏は14日、ツイッター社の買収提案を行った理由を語っている。

「ツイッターは言論の自由のために、あらゆる人々を受け入れる広場であるべきだ」、「最も信頼され、幅広い人々を受け入れるプラットフォームを持つことは、文明の未来に極めて重要である」と話した。

マスク氏は「ツイッターのアルゴリズムをオープンソースにすべきだ」とも続けている。また、ツイッターを独占する意図はないとも述べた。

マスク氏は現在ツイッター社の約9%の株式を保有し、2位の株主であると報じられている。

関連:イーロン・マスク氏、ツイッター社買収を提案した理由を語る

「プランB」も用意

マスク氏は14日、バンクーバーで開催されたTED 2022のイベントで講演。この際、ツイッター社の買収がうまくいかなかった場合の「プランB(代替案)」を考えていると述べた。その具体的内容については明かしていない。

マスク氏は、ツイッター社の残りの株式を買い付け、非公開化したいとしている。非公開化により、経営をより円滑にする狙いがあるとみられる。それには5兆円超の資金が必要となるが、充分な資金は持っていると話した。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
Runesデビュー1週間、ビットコインネットワークで200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア