メタバースで軍事訓練
米国空軍は14日、独自のメタバース(仮想空間)関連の商標登録を提出した。訓練目的のXR(エクステンデッドリアリティ)環境を構築する模様だ。
申請内容では、以下のようなメタバース構想を打ち出した。
地上と宇宙の物理的およびデジタルな現実を融合し、拡張現実(XR)を活用した訓練環境を提供する安全でデジタルなメタバース
メタバースとは
インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。例えば、『The Sandbox』というゲーム内のメタバースでは、ボクセルアート制作ツールやゲーム制作ツールが提供されており、ユーザーはそのなかで自作のゲームや施設を作ることができる。
▶️仮想通貨用語集
関連:次世代の仮想空間サービス「メタバース」とは|ブロックチェーンとの関係も解説
米国空軍は過去にも暗号資産(仮想通貨)分析企業チェイナリシスと契約を締結していることが確認されており、これまで1億円以上を同社に支払ってきた。
米国空軍のブロックチェーン動向
米国空軍はこれまでにも、ブロックチェーン企業と連携して新興技術を活用してきた。2020年秋には大手軍需企業の子会社BBN Technologiesとブロックチェーン技術に関する5,000万円相当の契約を締結。戦闘管理システムをブロックチェーン上で管理することで、司令システムを分散化するメリットを模索していた。
また、21年夏にはブロックチェーン企業のConstellation Networkとの契約範囲を拡大し、ブロックチェーン技術を利用したソリューションで機密情報の管理を行うこともわかっている。
関連:「新しい資本主義はWeb3.0」 Astar Network 渡辺CEOが自民党の河野太郎氏、平将明氏と対談