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スクエニ、390億円で一部海外スタジオとIPを売却へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

 

約390億円の譲渡契約を締結

大手ゲームメーカー株式会社スクウェア・エニックス(以下、スクエニ)は2日、スウェーデンのゲーム企業Embracerグループに、一部の株式や知的財産権(IP)を譲渡する契約を締結したと発表した。売却総額は約390億円(3億ドル)となる。ブロックチェーン分野など新規事業の立ち上げを加速することが背景にある。

具体的には、スクエニはグループ子会社が保有するゲームスタジオCRYSTAL DYNAMICS、EIDOS INTERACTIVE CORP、Square Enix Montréalを売却。Embracerグループの発表によると、これらのスタジオは世界8か所の拠点で働く従業員約1,100人を有しているという。

また、Tomb Raider、Deus Ex、Thief、Legacy of Kainを始め、過去に発売された50以上のタイトルのIPも売却する。

Embracerグループは、世界でゲーム・エンタメ市場向けの機器や関連メディア開発などに携わる事業グループだ。

新規事業への投資が背景に

スクエニは、今回の契約の目的は「経営資源の効率化と新規領域への投資」だと説明した。特にブロックチェーン活用など新規事業の立ち上げを加速させたいという。公式発表で次のように述べた。

当社グループの事業ポートフォリオを見直し、デジタルエンタテインメント事業領域における選択と集中を一層進めさらなる成長を実現するとともに、ブロックチェーン、AI、クラウドという領域への投資を推進し、新規事業の立ち上げを加速させるものです。

同時に、ガバナンス体制についても見直し、グループ一体経営を推進。国内外スタジオから今後ローンチされるゲームタイトルについて、グローバルに売上最大化の実現を目指すとしている。

今後の開発体制としては、日本国内の各スタジオと、海外のSquare Enix External Studios、Square Enix Collectiveが行っていく。また海外スタジオが中心となって開発したJUST CAUSE、OUTRIDERS、Life is Strangeシリーズ等のIPは、引き続きスクエニが保有するという。

株式譲渡の実行は、2022年7~9月中を予定している。

スクエニの松田洋祐社長は1月、年頭所感の中で、今後の「大きな戦略的テーマ」として、ブロックチェーンゲームなど「分散型ゲーム」にも取り組んでいきたいと表明していた。自社トークンの発行も見据えていると話している。

スクエニは、2021年10月、NFT(非代替性トークン)デジタルカード発行の実証実験も行っていたところだ。

関連:スクウェア・エニックス、ブロックチェーンゲーム事業本格化へ

NFTとは

NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲームや音楽、アート作品、各種証明書など幅広く技術が活用されている。

▶️仮想通貨用語集

Embracerは、買収契約を実行した後には、合計で14,000人以上の従業員、10,000人のゲーム開発者、124の社内スタジオを擁することになるとしている。保有するゲームコンテンツについても業界最大級になる見込みだという。

EmbracerグループのLars Wingefors共同設立者兼CEOは、次のようにコメントした。

素晴らしい知的財産(ゲームタイトル)の数々、ワールドクラスのクリエイティブな才能、そして卓越した実績を有するスタジオをEmbracerグループに迎え入れることができて、大変嬉しく思う。

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