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LFGが臨時対策打ち出す、2,000億円相当のビットコインとUST貸付けへ ステーブルコインの流動性強化を図る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BTCなどを貸付で流動性強化

暗号資産(仮想通貨)テラ(LUNA)の非営利組織である「Luna Foundation Guard(LFG)」は9日、累計2,000億円(15億ドル)相当のビットコイン(BTC)とテラUSD(UST)を貸し出していく方針を発表した。

「1UST=1ドル」の価値からディペッグしたUSTの価格安定を図る。

テラUSD(UST)は、テラブロックチェーン上で発行される無担保型ステーブルコイン。準備金のみを担保にしたテザー(USDT)などとは違い、アルゴリズムをベースにLUNAトークンとUSTの発行とバーンで価格と供給量を調整し、米ドルとの連動を維持する仕組みを持つ。

ステーブルコインとは

ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドル等に裏付けられその価値($1)を保つことが目的。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

LFGの役割

LFGは、ステーブルコイン「TerraUSD(UST)」に関連するLUNAなどの準備金を保有する団体。シンガポールに拠点を置き、主にテラ経済圏の支援を行う。

同団体は、「先週末にかけてのマクロ的な金融市場の下落トレンドが、仮想通貨市場にも広範な影響を及ぼした」と説明。ステーブルコインのUSTをはじめ、BTCやLUNAも同様の水準でボラティリティ拡大が見られた。そのため、今後の相場変動に備え、以下の決断を行う方針を明らかにした。

  • 1,000億円(7.5億円)相当のビットコインをOTC取引企業に貸付
  • 1,000億円(7.5億円)相当のUSTを貸付、市場の安定化に伴いビットコインを買い増し

LFG側は双方のトレードに資金を提供することで、市場の安定に応じてBTC建のLFG準備金プールも正常に復帰することを目指すと説明した。

テラの共同創設者であるDu Kwon氏は、「ビットコインの貸付はポジションの解消ではなく、プロのマーケットメイカーが資金を用いて、UST価格がペッグ価格を下回った際にはUSTを買い、ビットコイン価格がペッグを上回った際にはBTCを買うことでUSTの流動性を強化する目的がある」とコメント。

相場の状況を踏まえ、資金を用意しておく必要だとLFGの評議会が判断。相場が回復した際には貸付したビットコインの償還を行い、現在も保有量を増やすと語った。

LFG評議会はLuna Foundation Guardはテラエコシステムの成長と発展を目的として、プロジェクトに資金を提供する団体。評議会はKwon氏を含む計7名のアドバイザーなどから構成されている。

関連:初心者にもわかるステーブルコインとは|特徴やユースケースを解説

相場への影響

仮想通貨市場全般の下落に伴い、本来保たれているはずの「米ドルとのペッグ」を乖離し、1.0ドル→0.985ドルまで急落したことが大きな波紋を呼んだ。準備金として用意するビットコイン(BTC)への影響やUSTを担保にするDeFi(分散型金融)などへの影響が懸念されたからだ。

LFGは、直近数ヶ月にかけて、複数回にわたりビットコインの保有量を増やしており、先週6日にも約2,000億円の37,863BTCをOTC取引で買い増ししたばかりだった。Kwon氏は今年4月のインタビューにて、「いずれマイクロストラテジー社やサトシ・ナカモトを超える保有量を目指す」との展望を語っていた。

関連:LFG、約2,000億円のビットコインを買い増し

関連:「サトシ・ナカモトを除き、過去最大のビットコイン保有者を目指す」仮想通貨テラの共同創設者が明かす

分散化に疑問符

今回の発表に際し、コミュニティからは分散化の具合や、ビットコインにペッグする意図に懸念を示す声も見られた。

これに対し、Kwon氏は当初から相場の変動に応じて自動でビットコインの売買などを行う自動マーケットメーカー(AMM)として機能する「Bitcoin Reserve Pool」システムの導入を望んでいたが、今回の下落に間に合わなかったと説明。

長期的には、LFG評議会が介入しない体制に移行していくと語った。

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