ユタ州も仮想通貨作業部会を設置へ
米ユタ州は先週4日、暗号資産(仮想通貨)業界に関する法案を施行した。これにより、ブロックチェーン技術などを活用したイノベーションに対するタスクフォース(特別チーム)の設立を行う。
法案はすでに3月下旬、州知事の署名により可決している。「ブロックチェーン・デジタルイノベーションタスクフォース」が設立され、ブロックチェーンをはじめとする関連技術に関する知識や見解を深めていく。
設立時期は具体的には明らかになっていないものの、タスクフォースは仮想通貨およびブロックチェーン業界に精通する計20名の有識者から構成される見込み。毎年11月30日までに、ユタ州議会の立法管理委員会や事業労働暫定委員会に提出する義務がある。
各州の仮想通貨規制動向
米国では今年3月、バイデン政権による連邦政府(中央政府)レベルで、仮想通貨・ブロックチェーン技術を含むデジタル通貨に関する調査を(政府機関に)命じる大統領令が発令されたばかり。州政府レベルでは、仮想通貨企業の誘致に向けた独自の法整備が目立つ。
ニューヨーク州では、石炭などを燃料とする火力発電を利用したマイニング企業に新規ライセンスの発行を停止する法案が可決しており、業界団体からは新興業界に対して過剰規制かつ抑圧的だとして批判する声も少なくない。
一方、カリフォルニア州では、ニューサム知事がブロックチェーンに関する作業部会の設置を命じる行政命令を出しており、イノベーション促進や雇用創出の観点から前向きな政策提言に向けて動き出している。
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