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ポリゴンやファントム、LUNAエコシステム争奪戦に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Polygon、Junoの誘致活動

暗号資産(仮想通貨)テラ(LUNA)の暴落を受けて、テラ・エコシステム上のdApps(分散型アプリ)の誘致合戦が繰り広げられている。ポリゴン(MATIC)やファントム(FTM)といった外部のブロックチェーンプロジェクトが積極的に移行支援に乗り出している。

5月7日以後のアルゴリズム型ステーブルコイン「TerraUSD(UST)」のドル・ペグ(固定)崩壊をきっかけに、裏付け資産となるテラ(LUNA)の価値が99.99%下落。これにより、Terraチェーンはセキュリティーを確保するために2度の停止に追い込まれ、ネットワーク上の資産の預入総量を表すTVLは以前の4兆円規模から400億円規模に縮小した。

こうした状況下で、複数のブロックチェーンプロジェクトがTerraチェーン上のNFT(非代替性トークン)およびDeFi(分散型金融)関連プロジェクトを誘致しようとしている。ゲームとNFTに特化したPolygon StudiosのRyan Wyatt CEOはツイッター上で、Terra開発者の移行支援策について近日中に公開することを明かした。

我々は様々なTerraプロジェクトと密接に連携しており、彼らが迅速に次のプロジェクトに移行できるよう支援している。開発者とそれぞれのコミュニティをPolygonプラットフォームに歓迎するために、移行支援に資本とリソースを投下する予定だ。

スマートコントラクトネットワークJuno Networkのコミュニティフォーラムでは、Terra上のプロジェクト専用のトークンファンドが提案されている。アプリケーションの移行を希望するTerraプロジェクトに対して、100万JUNOトークン(約9億円)のインセンティブを用意するプランが持ち上がっている。

スマートコントラクトネットワークのJunoは、Terraチェーンと同じCosmosSDK(ブロックチェーン開発キット)で構築されているため、既存のインフラを速やかに再稼働できる。Junoの提案では、複数のTerraプロジェクトがJuno Networkへの移行に関心を示していると記されている。

Fantomブロックチェーンもまた、公式ツイッター上で、新たなチェーンを模索しているTerra上のプロジェクトに対し、助成金やマーケティング、エコシステムとのコネクションを提供することをアピールしている。

この他にも、Cosmosの通信規格「IBC」に対応するNFT用のレイヤー1ブロックチェーン「Stargaze」や、レイヤー2アプリケーションとしてCosmosブロックチェーン上に構築されている「Injective Protocol」もTerraベースのプロジェクト向けに誘致体制を強化している。

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テラ・エコシステム上のdApps

一方、Terraの開発を手動するTerraformLabs社のDo Kwon共同創設者は、エコシステムの優れた人材とリソースを引き留めようと「リバイバルプラン(復興)プラン」を提案している。Terraチェーンの再構築に向けたインセンティブを設けるために新たに10億トークンを発行し、以前からのコミュニティメンバーや開発者に手厚く配分するという方向性で議論が進行している。

特に、Web3(ウェブスリー)エコシステムを成立する上で不可欠なdAppsをリストアップしている(以下)。リバイバルプラン2は、これらのプロジェクトに対して新たなTerraチェーン上でのローンチを約束することを条件に、好待遇を持ち掛ける内容となっている。

  • インフラ – Setten
  • 分散型取引所 – Astroport, Loop, Terraswap
  • エクスプローラ – Finder, terrascope
  • 決済/法定通貨 – Kado, Alice
  • ウォレット – Station, Leap, Falcon
  • レンディング – Mars, Edge
  • 分析- Coinhall, Flipside
  • ステーキングデリバティブ – Stader, Lido, STEAK, PRISM
  • ローンチパッド – StarTerra
  • ブリッジ – Axelar, Wormhole
  • ステーブルコイン – USDT / USDC(Wormhole経由)
  • NFT取引所 – Randomearth、Knowhere、Oneplanet、Luart、Talis
  • 保険 – Risk Harbor
  • DeFi戦略 – Nexus、Apollo、Aperture
  • ゲーム – UNOPND等

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