はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインなど仮想通貨市場への機関投資家の資金流入が加速|半期で約710億円に膨らむ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

機関投資家の参入が本格化
仮想通貨市場の低迷にも関わらず、ベンチャーキャピタル(VC)企業やヘッジファンドなど、機関投資家から仮想通貨市場への資金流入は、2018年初頭から6月15日時点にかけて約710億円(2017年は約550億円)に膨らむなど、大幅な増加傾向にある。
機関投資家とは
莫大な資金力を持ち、個人投資家らの拠出した巨額の資金を有価証券(株式・債券)等で運用する法人のこと。 保険会社、投資信託、信託銀行、投資顧問会社、年金基金などがあり、”クジラ”と呼ばれることもある。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

機関投資家の参入

先日6月24日および、29日にビットコインは6,000ドル(約66万円)を割り込み、2017年11月の水準にまで下落しました。

2017年中に、ビットコインは1,100%ほど上昇したものの、今年に入ってから約半年をかけて57%の下落を記録していることから、現時点で、仮想通貨価格が低迷していることは否めません。

しかし、各国の大手取引所がハッキングを受けた現状に直面している昨今。各国の公式機関を始め、G20会議などでも、仮想通貨およびブロックチェーン技術の将来性を認め、適切な整備が行われ始めていることから、機関投資家が参入しやすい環境へと着実に前進していると言えるでしょう。

実際、2017年に組織された仮想通貨およびブロックチェーン産業調査企業であるCrypto Fund Researchによると、2018年6月15日時点でヘッジファンドやベンチャーキャピタルなどの機関投資家による仮想通貨市場への投資は、216プロジェクトの約6.4億ドル(約710億円)にのぼり、2017年総計の236プロジェクトの約5億ドル(約550億円)を早くも上回っています。

アメリカのモバイル決済および、仮想通貨取引業を提供し、ゴールドマンサックスからの出資を受けているCircle社も、5月にビットコイン価格が約20%下落している中、新規機関投資家顧客が30%増加したこと、そして、昨年の同日よりも日間取引量が約15倍に増加していることを報告しました。

Circle社の創業者でありCEOを務めるJeremy Allaire氏は、CNBCに対し「機関投資市場における多数のプレイヤーが参入してきており、着々と準備を整えている。」と語りました。

さらに6月25日には、シリコンバレーのベンチャーキャピタルAndreessen Horowitz社が、仮想通貨分野に特化した330億円規模のファンドを設立することを発表しています。

同社のCEOを務めるChris Dixon氏は、(VR、AR、ドローンなどの)次世代コンピュータデバイス、AI(人工知能)、そして仮想通貨が、次なるメガトレンドになることを示唆、今後の積極的な投資を見込んでいます。

今後の資金流入

さらに、過去にビットコイン上場投資信託(ETF)の申請が、幾度となく行われてきましたが、価値評価、流動性、価格操作リスクなどの懸念から、アメリカ証券取引委員会(SEC)がそれを承認することはありませんでした。

しかし、6月28日にSECは、低リスクのETFの承認をより簡略化することに満場一致で同意したと発表しました。

この結果が直接的に、ビットコインETFの上場に繋がるわけではありませんが、SECが6月末に、民間の仮想通貨専門家や投資家に意見を求めていることから、仮想通貨市場も視野に入れた変更であったのではないかと噂されています。

もし、今後SECに認可されたビットコインETFが台頭してくれば、ビットコインへの信頼性が増し、機関投資家のさらなる資金流入が見込めると期待されています。

このように、仮想通貨市場の整備が進んできていることで、様々な機関投資家が参入してきており、今後も大口資金の流入が見込める可能性があることは、ポジティブなニュースであると言えるでしょう。

CoinPostの関連記事

仮想通貨市場と3頭の「クジラ」|巨大金融機関参入の機運高まる
先日、世界3大投資家のジョージ・ソロス氏や、世界的財閥であるロックフェラーやロスチャイルドが仮想通貨市場に参入する可能性が報道されました。彼らの経歴と、世界的投資家や財閥が仮想通貨業界に参入する可能性について考察します。
世界最大手取引所Coinbase:4つの機関投資家向け新製品を発表|機関投資家流入の影響は?
機関投資家からの要望や、彼らが仮想通貨投資を躊躇する理由を受け止め、Coinbaseが機関投資家向けに4つの新サービスを発表しました。機関投資家の流入が増えることで、ビットコインおよび仮想通貨市場規模は更に拡大する可能性があります。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/11 木曜日
14:06
レイヤーゼロ(ZRO)とは?スターゲートの使い方・バイバックの仕組みを解説
レイヤーゼロ(LayerZero)の仕組みやZROトークンのバイバック、スターゲートを使ったブリッジ方法を初心者向けに解説。Stargate買収の背景やリスクまでわかりやすく紹介します。
12:05
イーロンのスペースX、146億円相当のビットコイン移動 IPO関連か?
イーロン・マスク氏率いるスペースXが約146億円相当のビットコインを移動した。10月から毎週大規模な送金を継続しており、IPO計画との関連が注目されている。
11:49
トム・リー氏、「イーサリアムは既に底打ち」 先週690億円相当を購入
ビットマイン会長トム·リー氏が、イーサリアムは既に底入れしたと発言。同社は先週、約4億6,000万ドル相当のETHを購入し、10月以来最大規模の買い増しを実施。今後10~15年間、ビットコインよりもイーサリアムの将来性に期待を寄せている。
11:49
FRBの慎重姿勢でビットコイン反落 2026年の利下げは限定的か
FRBは25bpの利下げを決定したが、パウエル議長の慎重姿勢を受けビットコインは下落した。2026年の追加利下げは1回との見方が広がる中、グラスノードのデータは実現損失が1日5.5億ドルとFTX崩壊時並みの高水準を示す。機関投資家の本格参入で4年サイクル終焉論も加速。
11:04
米大手9行が仮想通貨企業を排除 通貨監督庁が是正へ
米通貨監督庁(OCC)は、JPモルガンなど大手9行が2020-23年に仮想通貨企業を含む合法事業者へのサービスを業種理由で制限していたと発表。「金融の武器化」と批判し、違法行為には司法省照会も検討。トランプ政権下で「デバンキング」問題の是正が加速。
11:00
ビットコイン9.4万ドル急騰からの反落、FOMC利下げ後に軟調な動き|仮想NISHI
FRBの25bp利下げを受け、ビットコインは一時9万4000ドルまで上昇したものの、その後反落。X-Bankアナリストの仮想NISHI氏によると、デリバティブ市場でのロング解消による売り圧力が現物買いを上回っている。欧米機関投資家のクリスマス休暇入りを控え、年末にかけて軟調基調となるリスクを指摘。
09:19
ストラテジー社、ビットコイン保有企業の扱いめぐり書簡 MSCI指数除外案に反対表明
ビットコインを蓄積するストラテジー社がMSCIの指数除外案に反対意見を提出。仮想通貨保有50%以上の企業を除外する提案に対して、様々な観点から異論を唱えている。
09:11
Superstate、株トークン化の新サービスをローンチへ
Superstateは、株式をトークン化する新サービスを発表。上場企業が仮想通貨イーサリアムやソラナのブロックチェーン上で株式を新たにトークン化して、投資家に直接発行することができる。
07:40
ビットコインの買い増しなどを計画 米Strive、最大約780億円を調達へ
米Striveは、最大約780億円相当の株式を発行・販売する契約を締結。調達資金は仮想通貨ビットコインの買い増しやビットコイン関連商品への投資などに使用すると説明した。
12/10 水曜日
18:00
JPYC株式会社、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
JPYC株式会社が、2026年2月27日に東京都内で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX」に共催企業として参画。ステーブルコインやデジタル証券など「通貨の進化と社会実装」をテーマに、産官学のリーダーが議論を行う。
17:48
仮想通貨のインサイダー規制導入、市場成熟へ IEO投資上限も提案|金融審議会
2025年12月10日公表の最新の金融審議会報告書で暗号資産(仮想通貨)が金商法の規制対象になることが明記された。IEO投資上限のほか、コード監査義務化、インサイダー取引規制など投資家保護を抜本強化する。交換業者への影響と今後の展望を詳解
17:11
シルクロード関連ウォレット、10年ぶりに突如活動 4.7億円相当ビットコインを送金
10年以上休眠していたシルクロード関連の仮想通貨ウォレット約312個が突如活動を再開し、約4.7億円相当のビットコインを送金。今年は5月にも大規模な移動が確認されている。米政府は押収資産を戦略準備金として保有する方針を示すも、売却疑惑も浮上。
14:59
SEC委員長、2026年に仮想通貨規制の大幅進展を予告 トークン分類制度など導入加速
SEC委員長が2026年の仮想通貨規制大幅進展を予告。トークン分類制度で3カテゴリーを非証券化、1月にイノベーション免除導入へ。前政権の法執行重視から明確なルール制定へ転換。
14:10
著名投資家レイ・ダリオ「中東は資本家のシリコンバレー」:国家によるAI・デジタル資産戦略を絶賛
著名投資家レイ・ダリオ氏がAIのハブとして急速に成長する中東を高く評価し、「資本家のためのシリコンバレーになりつつある」と述べた。一方、マイケル・セイラー氏は中東がビットコイン担保型デジタル銀行システムによって「21世紀のスイス」になる可能性を指摘した。
11:05
「ビットコイン・アフターダークETF」申請 夜間取引時間の高パフォーマンスに着目
ニコラス・ウェルスが米国夜間取引時間のみ仮想通貨ビットコインを保有する新たなETFを申請した。夜間の高リターン傾向に注目したものだ。ヘッジ型ETFも同時申請した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧