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韓国金融当局、USTディペッグ騒動への対応方針明かす

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

韓国金融当局、今後の方針を語る

韓国の国会は24日、ステーブルコイン「テラUSD(UST)」および暗号資産(仮想通貨)LUNAの暴落を巡り「デジタル資産市場投資家保護対策」の緊急点検をテーマとする会合を開催した。現地メディアなどが報じた。

会合で、韓国金融委員会(FSC)の調査部門である金融情報分析院は、USTの価格を安定させるためにLUNAの供給が急増したこの事件を「死の渦」と呼んでいる。また、無担保型ステーブルコインへの疑念が高まっているとも指摘した。

LUNA暴落の原因については、海外からの資金流入の増加と下降トレンドの投機需要が重なった結果だと評価している。

金融情報分析院によると、事件が起こる前の6日時点では、韓国の国内ユーザー数は10万人、保有トークン数は317万だったが、事件後、価格が下落した頃より、保有者数や、保有トークン数が急激に増加したという。

ステーブルコインとは

ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

金融情報分析院は、今回の事件に関して、「国内金融市場への影響はまだ限定的であるものの、仮想通貨市場全体の低迷が国内外の金融市場に与える間接的な影響に注視する必要がある」と述べた。

さらに、今回の事件により仮想通貨に対する信頼が低下し、米国や欧州連合(EU)などの国々も規制強化を示唆していることから、韓国国内で取引されているステーブルコインの市場動向を確認し、国際協力に努める必要があるとも続けている。

また、運用改善策を仮想通貨業界が自主的に準備するよう指導する方針だという。仮想通貨に関するホワイトペーパーや評価レポートなどの十分な情報を投資家に提供することや、取りつけ騒ぎが起きた時の計画作成などにも言及している。

必要に応じて関係省庁で協議し、国会で補完していくことも検討していくとした。

関連企業への検査を予定

韓国の金融監督院(FSS)は24日、テラ・ブロックチェーンに関連する企業の現地調査を行う予定であると明かした。同院のイ・チャンウ主席副院長は次のように述べている。

テラ危機が金融市場に影響を及ぼす可能性はまだ低いものの、金融市場へのリスク移転を防ぐため、トークン発行者や、関係するトークンに関する金融サービスを提供する一部の企業に対して立入調査を実施する予定だ。

今回の立入検査では、テラのブロックチェーンに関連した決済サービスを提供している場合、サービスの運営管理状況、資金引き出しの状況、利用者保護措置の有効性などを確認するという。

FSSは仮想通貨一般に関しても、リスクを低減させる措置を行っていく予定である。

まず、韓国国内の取引所で流通している仮想通貨についてリスクを分析し、リスク特性ごとに分類する業務を実施。この情報については、今後、取引所にトークンが上場する際の評価や、投資家評価、フォローアップの調査・分析に活用できるよう開示するとした。

その他、国内外の仮想通貨市場の監視を強化することも挙げている。その上では、国際的に主要な監督当局と緊密に連携していく意向だ。また、業界関係者も巻き込んで「仮想通貨リスクフォーラム」を開催することも提案している。

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