はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

テラ(LUNA)共同創設者、毎月100億円を現金化してきたとする疑惑を否定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

計3300億円の現金化疑惑

暗号資産(仮想通貨)テラ(LUNA)の開発を主導するTerraform Labs社のDo Kwon共同創設者は、テラクラシック(LUNC)のエコシステム崩壊前に、3年近くに渡って毎月約100億円(8,000万ドル)相当を現金化し、合計で約3300億円(27億ドル)を得たとする疑惑を否定した。

事の発端は11日、テラ・リサーチフォーラムの活動家「FatManTerra」が告発した内容がツイッターで拡散されたことにある。しかし、Kwon氏は過去2年間の収入はTerraForm Labs(TFL)からの現金給与のみだとして、これを強く否定。「不要な糾弾」を避けるためにトークンの創業者割り当ての受け取りを延期したことも明かしている。

これだけは言える。私が何かから27億ドルを現金化したという主張は、断じて間違っている。

約3300億円もの金額を流通市場にまともに投じていれば仮想通貨LUNAやUSTの暴落を引き起し、USTのディペッグが生じて早期にシステムが崩壊していただろう。それ程の出口戦略をどこで実行したのか?

FatManは、Do Kwon氏が大衆にDeFi(分散型金融)プロトコル「Abracadabra.Money」を使って極端な規模のレバレッジファーミングを行うよう先導し、分厚い流動性を生み出すことに成功し、価値を棄損させずに「USDTなどの米ドル・ステーブルコインへキャッシュアウトすることに成功した」と述べている。

巨額の出口戦略

出典:Abracadabra.Money

Abracadabraの「Degenbox USTストラテジー」では、ステーブルコインの借入行為を自動で繰り返すことが出来るようになっている。ユーザーはUSTを担保にステーブルコインMIMを借り、それを「MIM-USTプール」でUSTへとスワップする。USTを貯蓄口座「Anchor Protocol」に預け入れ、その債権トークン「aust」を使って再びUSTを借り、それをまたAnchorに入れる。という具合に、流動性のポジションにレバレッジをかけることができる。

このステーキングと債権トークンを担保とした借入のループは、stETHのような他のステーキング資産にも採用されている。これらのレバレッジをかけたファーミング戦略は、高い報酬を得られる代わりに清算リスクを伴う不安定な投資行為だ。

関連:レンディング大手セルシウス(Celsius)、資金引き出しの一時停止を発表

FatManTerraはまた、仮想通貨市場の強気相場の間にDo Kwon氏やテラコミュニティのインフルエンサーはこの戦略を大々的に宣伝し、USTの1ドルの目標価格の上限付近(0.98ドル~1.00ドル)に膨大な流動性が創出された結果、毎月約100億円もの現金化が可能になった、と述べる。

仮想通貨取引所Binance、KuCoin、Huobiなどに送られたとしてデータを公開しており、Luna Foundation Guard(LFG)側に”適切な透明性と説明責任 “を求めた。

一方、Kwon氏はこうした主張の矛盾点を指摘した上で、「虚偽を広めることは、すべてのLUNA投資家の痛みを増すだけだ」と語り、コミュニティに対して不安を煽る主張から遠ざかるよう呼びかけ、次のように締めくくっている。

疑いが晴れるといいのだが。被害者面をしたくないのであまり言わなかったが、私も暴落で資産をほとんど失った。何度も言っていることだが、私は本当にお金のことをあまり気にしていない。

関連:韓国検察、UST急落巡りTerraform Labsの全従業員を調査へ=報道

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧