トロンDAO、追加で30億TRXを引き出しへ

トロンDAO、TRXをさらに引き出し

ステーブルコインUSDDの準備金を管理するトロンDAOリザーブは16日、追加で18億ドル相当の暗号資産(仮想通貨)トロン(TRX)を引き出す方針を発表した。

トロンDAOリザーブは「ブロックチェーン業界と仮想通貨市場全体を守る為、中央集権的な取引所(CeFi)やDeFi(分散型金融)レンディングのプラットフォームから累計30億TRXを引き出す」予定であることを報告した。

トロンDAOは15日にも22年春にローンチした新型のアルゴリズム型ステーブルコイン「Decentralized USD(USDD)」のペッグ維持を目的に、大手取引所バイナンスから25億TRXを引き出す方針を表明したばかりだ。

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トロンDAOがTRXを引き出す背景には、アルゴリズム型ステーブルコインのペッグを維持する目的がある。テザー(USDT)やUSDCなどの裏付け資産を持つ担保型とは異なり、USDDは裁定取引(アービトラージ)の機会を提供し、トロン(TRX)の出し入れを駆使して1USDD≒1米ドルの価格維持を図る仕組みとなっている。

裁定取引とは

通称、アービトラージ。同一の価値を持つ投資商品の一時的な価格差(歪み)が生じた際に、割高なほうを売り、割安なほうを買い、その後、双方の価格差が縮小した時点でそれぞれの反対売買を行うことで利益を獲得しようとする取引手段。

仮想通貨市場では、特に流動性の低い銘柄ほど、異なる取引所における価格の差が開きやすくなるため、価格差による利益が求められ裁定取引が行われる傾向が高い。

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USDDとは

USDDはL1ブロックチェーンのトロンネットワークを基盤とする分散型兼アルゴリズム型ステーブルコイン。テラ(旧LUNA・現在はLUNCに改名)やTerra USD(UST)のディペッグ騒動が発生する直前にローンチを表明。

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USTに代わる新たなアルゴリズム型ステーブルコインとしてUSDDが台頭しており、5月以降トロンネットワークのDeFi利用はTVL(預け入れ総額)はアバランチ(AVAX)ソラナ(SOL)ポリゴン(MATIC)などを抑え、3位まで上り詰めた。

出典:Defi Llama

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なお、日本時間16日21時時点では、トロンDAOは22.6億ドル(3,000億円)相当の担保を保有していると報告していた。

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