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露天然ガス大手、仮想通貨マイニング大手と提携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ガスプロム・ネフチとビットリバーが提携

ロシアの天然ガス大手ガスプロムの産油子会社ガスプロム・ネフチは16日、ロシアの暗号資産(仮想通貨)マイニング大手ビットリバーとの提携を発表した。

ガスプロム・ネフチは、ビットリバーのデータセンターに、石油ガスで発電した電力を供給する。また、ビットリバーは、油田におけるデジタル・インフラを開発し、コンピューティング能力に基づくサービスを提供していく。

公式発表で、ガスプロム・ネフチは「同社のビジネスモデルには、デジタル通貨を扱うことは含まれていない」と述べており、今回の提携に関連するデータセンターに、仮想通貨マイニング施設が含まれるかどうかについては明言していない。

炭素排出量削減へ

公式発表によると、ガスプロム・ネフチは「石油ガスを有効活用するための新しい方法を開発すること」を目指している。今回提携する両社は、炭素排出量の削減を行うことができることを強調した。

ガスプロム・ネフチのヴァディム・ヤコヴレフ経営委員会副会長は、「新しい技術的ソリューションを常に追求していく」として次のように説明している。

カーボンフットプリントの削減は、ガスプロム・ネフチのESGポリシーの重要な構成要素だ。最新テクノロジー導入や、新しいインフラプロジェクトの立ち上げにより、石油ガスをさらに合理的に利用する。

ビットリバーのイゴール・ルネック創業者兼CEOは、「最先端のデジタル産業により、二酸化炭素排出量や環境への悪影響を低減する」として次のようにコメントした。

当社のデータセンターは、油田のエネルギーで発電する電力について最大限に効率よく生産・消費するために、安定した高い消費電力を維持している。

ルネック氏によると、ビットリバーは今後2年間で、最大2ギガワットの電力規模を持つ電力集約型コンピューティングのための、独自データセンター構築を進める見込みだ。このことにより、さらに大量の安定した電力消費を行えるようになるという。

なお、米財務省は4月、ロシアに対する制裁強化策を発表し、銀行をはじめとする金融機関以外に、ビットリバーとその関連会社10社も制裁対象に指定している。

米財務省は、ロシアが「エネルギー資源と寒冷な気候のため、暗号マイニングにおいて比較的優位性を持っている」と指摘。特にマイニング大手ビットリバーが「ロシアの天然資源のマネタイズに貢献している」と説明していた。

関連:米財務省、露大手マイニング企業「Bitriver」を制裁対象に追加

米クルーソー社の事例

油田の余剰エネルギーを、仮想通貨マイニングやその他データセンターに活用する試みで知られる企業には、米クルーソー・エナジー・システムズも存在している。

同社によると、フレアガス(余剰ガス)をただ燃焼し続ける場合と、そのエネルギーをデータセンターに活用する場合を比較すると、メタンガスを98%、CO2eを63%、一酸化炭素を95%削減できるという。

同社は4日、中東オマーンとアラブ首長国連邦(UAE)の政府系ファンドより出資を受け、中東・北アフリカ(MENA)地域でも事業拡大を行っていくことを発表したところだ。

関連:米クルーソー社、廃ガスでの仮想通貨マイニングを中東に拡大

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