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BitGo、機関投資家向けのNFTウォレットとカストディを提供へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFT向けホットウォレットとカストディを提供

大手暗号資産(仮想通貨)カストディ企業BitGoは22日、機関投資家向けのNFT(非代替性トークン)ホットウォレットとカストディの提供を開始すると発表した。分散型レンディング・ステーキングプロトコル「Parallel Finance」と提携して実現させる。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

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公式発表によると、これはホットウォレット(インターネットに接続されたウォレット)と組み合わせられるカストディソリューションで、マーケットプレイス、小売プラットフォーム、NFTポートフォリオ保有者などに、NFTエコシステムへの参加に必要な安全機能を提供するという。

マルチシグネチャーのセキュリティと、年中無休の出金やユーザーサポートを備えており、機関投資家顧客がNFTを安全に受信、保有、送信することを可能にするものだ。規格は、ERC-721とERC-1155に対応する。

OpenSea、Looks Rare、ArtBlocks、Gem、Raribleなど、様々なNFTマーケットプレイスとの取引に活用できるソリューションである。

NFT市場に相次ぐハッキング

BitGoは「最近の様々なハッキングやフィッシングは、NFTエコシステム全体の成長とイノベーションを促進するためには解決すべき重要な問題の1つとなっている」と指摘し、カストディソリューションの意義を示唆した。

5月には、大手NFT市場OpenSeaが使用する通話ツール「ディスコード」の公式サーバーが一時的にハッキングされ、公式発表を装った詐欺的なNFT販売リンクへの誘導が行われた事例がある。

OpenSeaによると、このハッキングで10以下のウォレットが詐欺サイトに接続し、約350万円未満の資産が盗まれた。

また4月にも、人気のNFTコレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」などのディスコードサーバーやインスタグラムがハッキングされ、少なくとも3.5億円以上に相当するNFTが盗まれたとされる。

関連OpenSea、公式ディスコードがハッキング被害

NFT領域の成長が背景

BitGoのMike Belshe CEOは、「NFTの領域は、採用事例やアプリケーションの増加とともに、この1年で大きな成長を遂げ、より多くの投資家が参加している」として、次のように説明した。

これまで欠けていたのは、NFTとその所有者を保護するための制度的なインフラだ。2013年以来、BitGoはデジタル資産を安全に保有することを望む機関投資家や企業にサービスを提供することに専念してきたが、今度はNFTのためにも同様のサービスを開始する。

また、BitGoのChen Fang最高製品責任者は、次のように新サービスの意義を語っている。

メタマスクを使用している人々は、数百万ドルとは言わないまでも、数十万ドルのNFTを保存するために、あまり安全でないソリューションを使っている。彼らは今、宝物を保管するための安全な場所にアクセスできることになる。

またFang氏は、「今回のサービスの拡充は、より洗練されたサービスに対する市場の需要を反映したものだ」とも続け、仮想通貨市場は停滞しているものの、長期的にみて、NFTの勢いは維持されるとの見方を示した。

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