はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

低迷続く仮想通貨市場、マイナー収益率悪化で「プエルマルチプル」は過去最低水準を推移

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

週明け4日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比-1.06%の258万円(19,055ドル)で推移している。

BTC/USD日足

反発も一時的で、上値の重さを印象付けるような値動きと言える。

今年5月以降、金融マーケットの地合い悪化やアルゴリズム型ステーブルコイン「UST(TerraUSD)」崩壊、及びテラ・ショックの影響を受け、暗号資産(仮想通貨)市場が紛糾している。

7月2日には、渦中にあるヘッジファンド「Three Arrows Capital(3AC)」が経営破綻したことがわかった。業界最大手の融資会社から巨額資金を借り入れて実行した高リスクの資産運用が仇となり、融資した企業の資金繰りにも重大な影響を及ぼすなど負の連鎖が波及した。

関連:仮想通貨ヘッジファンドThree Arrows、米国で破産申請

同じく破綻の危機にあるレンディング大手のCelsius Network(セルシウス)については、リードインべスターであるBnkToTheFutureが先月末に3つの再建案を提示し、意見を募っている最中だ。これに先駆け、最大手取引所を運営するFTXは、セルシウスの財務状況が想定以上に酷いとして救済候補から手を引いた。

関連:セルシウスに3つの再建案、2016年ビットフィネクス救済案を応用

マイナー情勢

仮想通貨の大幅下落に伴い、数多くのマイナー(採掘業者)も帰路に立たされている。

今年6月のイーサリアム(ETH)のマイニング(採掘)収益は5億2800万ドルで、前月比45.5%減少した。

今年5月時点ではビットコイン(BTC)マイニングよりも高収益だったが6月は逆転。今年6月のビットコイン(BTC)のマイニング収益は6億6800万ドルで、前月比26.3%減となった。

採掘関連機材の下落も目立つ。暗号資産(仮想通貨)のマイニング(採掘)で使われるGPU(グラフィックボード)の価格は、22年1月以降、平均57%下落。6月だけで約14%減少した。テックアウトレット「Tomshardware」のデータで判明した。

2021年の仮想通貨高騰に伴い需要が急増したGPU価格は大幅上昇してきたが、昨今の市況悪化とインフレを受け、マイナーが使う電気料金の高騰も事業コストを圧迫。採掘済みの仮想通貨やGPUの売り圧力につながった。

過去の弱気相場同様、損益分岐点を割り込み採算が取れなくなった場合、大手マイナーが保有する旧型マシンの稼働停止を余儀なくされたり、中小マイナーがマイニングファームの閉鎖・撤退に追い込まれるリスクが高まる。

その場合採掘コスト補充のため、採掘済みビットコインの大量売却を余儀なくされるシナリオが想定されるが、弱小マイナーが淘汰されれば売り圧減少につながり、トレンド転換の予兆となるとの見解もある。

6月下旬時点のGlassnodeのデータによれば、マイナーが取引所への送金量(週平均)は、過去7ヶ月で最も多い9,476BTCに達した。

Glassnode

マイナー売りが強まるサイクルの中で、直近相場では3,000〜4,000BTC/月が発生したことが観測されている。

また、1日あたりのビットコイン発行総額を年平均で割り、マイナーの収益率を算出・指標化した「Puell Multiple(プエル倍数)」は、6月中旬の暴落時に過去最低水準の0.35まで低下した。(7月1日時点:0.41)

lookintobitcoin.com

過去の相場の統計データでは、プエル倍数0.5以下の水準(緑ゾーン)は買いシグナルとされ、4倍以上の水準(赤ゾーン)は売りシグナルとされ、1BTC=3,300ドル台まで下落した18年12月にはプエル倍数0.30、コロナショックの20年3月には0.37まで低下した

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/02 土曜日
14:30
台湾でビットコイン「国家戦略資産化」の動き、外貨準備への組み入れを提言
台湾議員が、ビットコイン政策研究所(BPI)の報告書を行政院長らに提出。6020億ドルの外貨準備の一部をビットコインへ割り当てる検討を要請した。地政学的リスクへの備えとして、デジタル資産の戦略的活用の議論が加速している。
13:25
米クラリティー法案が重要局面に、マークアップに向け前進
米上院議員が仮想通貨市場構造法案のステーブルコイン利回り条項で妥協案をまとめた。銀行委員会での採決やその後の審議に向けた重要な一歩となった。
11:44
カナダ年金基金AIMCo、約267億円でマイクストラテジー株を購入
カナダのアルバータ州投資管理公社が2026年第1四半期に約1億7247万ドルを投じてマイクロストラテジー(MSTR)株を購入したことが判明。厳格な規制下にある北米の機関投資家が、ビットコイン現物の代替手段として同社株式を買い集める傾向が強まっている。
11:02
コインベースら、6月末までの仮想通貨市場の回復を予測 BTC・ETH分析も
コインベースとグラスノードが仮想通貨市場の最新レポートを発表。市場底打ちと6月末までの回復可能性を指摘し、ビットコインやイーサリアムの個別分析も行った。
09:55
ビットコイン採掘企業ライオットQ1決算、AIデータセンター事業が収益の20%へ急成長
仮想通貨マイニング大手Riot Platformsが2026年第1四半期決算を発表。総収益1億6720万ドルのうち約20%をAIデータセンター事業が占め、AMDによる50MWへの契約容量倍増など事業の多角化が進んでいる。
08:45
Bakkt、AI決済・ステーブルコインインフラ企業DTRを買収完了 機関向け44兆ドル越境決済レイヤーに参入
バクトが4月30日、エージェント型決済・ステーブルコインインフラを手がけるDTRの買収を完了した。規制対応済みの機関向けインフラとDTRのAI技術を統合し、44兆ドル規模の越境決済市場への参入を目指す。
07:40
ブラジル中央銀行、規制下の国際決済での仮想通貨利用を禁止へ
ブラジル中央銀行は、国をまたぐ規制下の送金や支払いに仮想通貨を使用することを禁止すると公表。なお、仮想通貨の送金自体が禁止されたわけではない。
06:50
英政府、GPT-5.5の高度なサイバー攻撃能力に警鐘 「ミトス」に続く2例目の脅威
英国のAI安全研究所は、OpenAIの「GPT-5.5」が高度なサイバー攻撃を自律的に実行できるとする評価報告書を公開。アンソロピックの「Mythos」に匹敵する攻撃能力が確認されており、高度AIの悪用リスクに対して日米の政府や金融当局も警戒を強めている。
06:15
米国防総省がオープンAI・グーグル・エヌビディアら8社と機密ネットワークへのAI導入で合意、アンソロピックは今回も対象外
米国防総省が5月1日、スペースX・オープンAI・グーグル・エヌビディアら8社と機密ネットワークへの最先端AI導入協定を締結した。GenAI.milには5カ月で130万人以上が利用するが、アンソロピックは引き続き対象外となっている。
05:55
量子コンピュータの脅威から休眠ビットコインを守る新提案「PACTs」、サトシの資産も対象
仮想通貨大手VCパラダイム社の研究者が、量子コンピュータの脅威からビットコインの休眠資金を保護する新モデル「PACTs」を提案した。オンチェーン取引を伴わずに所有権を証明し、プライバシーを保ちながら資産を保護する仕組みである。
05:40
イーサリアム財団が2週連続でビットマインに1万ETHを売却、累計約73億円
イーサリアム財団が5月2日、平均単価2292ドルで1万ETHをビットマインにOTC売却した。先週に続く2週連続の取引で累計約4700万ドル相当を売却。ビットマインのステーク済みETHはステーキング総供給量の10.5%に達している。
05:00
テザー、2026年Q1に約10.4億ドルの純利益を計上 余剰準備金も拡大
テザーが2026年第1四半期の財務報告を公開し、純利益が約10.4億ドル、余剰準備金が過去最高の82.3億ドルに達したことを明らかにした。USDTの流通総額は約1830億ドルに上り、米国債保有額は世界17位の規模となっている。
05/01 金曜日
17:54
HODL1が中期経営計画を策定、ETH保有300億円・営業利益11億円を2028年10月期に目指す
HODL1が中期経営計画「HODL&BUIDL 2028」を公表。2028年10月期までにETH保有額300億円・売上高20億円・営業利益11億円を目標とし、固定行使価額型新株予約権による資金調達も同日発表した。
16:59
SBI決算発表|仮想通貨事業が過去最高益、JPYSCローンチや貸金業参入など2026年のWeb3戦略を総括
SBIホールディングスの2026年3月期決算で、仮想通貨事業の収益が896億円と過去最高を記録。円建てステーブルコイン「JPYSC」の開発、仮想通貨担保による貸金業ライセンス取得の方針、USDCレンディング開始、Visaとの協業など、同グループが推進するオンチェーン金融戦略の全容をまとめた。
16:16
ビットコイン、短期保有者の損益が6カ月ぶりプラス転換 強気・弱気の分岐点か=アナリスト
クリプトクアントのアナリストが、ビットコインの短期保有者を対象とした損益指標の30日移動平均が6カ月ぶりにプラス転換したと報告。強気転換か戻り売りかの分岐点として注目を集めている。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧