CoinPostで今最も読まれています

米カリフォルニア州、仮想通貨による選挙活動への寄付を承認

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨による寄付の禁止を撤回

米国カリフォルニア州の選挙管理当局は21日、暗号資産(仮想通貨)による寄付の禁止を解除した。今後、同州で候補者が選挙活動を行う際には、決済事業者を通じて仮想通貨の寄付金を受け入れることができるようになる。

カリフォルニア州公正政治行為委員会は、この新しい規則を採用することを全会一致で決定。新規則は今後60日以内に発効する予定だ。

規則によると、寄付は、米国に拠点を置き、米財務省の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)に登録されている決済事業者が処理する必要がある。

また、この事業者は寄付者の身元を確認するためのKYC(顧客身元確認)手続きを行わなければならない。事業者は、寄付が行われた時点で、寄付者の氏名、住所、職業、雇用主の情報を記録し、24時間以内に公正政治行為委員会にこの情報を送信することになるという。

その他、決済事業者が寄付を受領した時点のレートで直ちに米ドルに換金し、受領後2営業日以内に、委員会の選挙活動用銀行口座に預けることが定められた。

KYCとは

銀行など金融機関に口座開設する際に行われる本人確認手続きのこと。Know Your Customerの頭文字をとったものでサービスの利用者の本人確認手続きを総称した言葉。仮想通貨を悪用したマネーロンダリング(資金洗浄)といった犯罪を防ぐため、資金の出入り口となる仮想通貨取引所も規制によりKYCが義務付けられている。

▶️仮想通貨用語集

背景

同州公正政治行為委員会は2018年に、仮想通貨による寄付金が、寄付額上限や外国人寄付者からの現金受け取りを禁じる規則の回避に使われる懸念があるとして、これを禁止していた。今回、この方針を変えた格好だ。

委員会法務責任者のDavid Bainbridge氏は、次のように話している。

仮想通貨セクターはかなり新しく、常に変化しているので、業界の発展とともに規則も調整する必要があるかもしれない。

私は新規則について、仮想通貨による寄付を許可しつつも、それが法律に反するための近道になることを防ぐものであることを確信している。

米国では、これまでカリフォルニア州を含む9つの州で仮想通貨による選挙キャンペーンへの寄付が禁止されていた。一方、12の州とコロンビア特別区は、何らかの形で仮想通貨による寄付を明示的に認めている。

寄付プラットフォームも登場

米国では7月、Engage Raiseというプラットフォームが立ち上げられた。ユーザーはこれを通じて、簡単に政治家に仮想通貨で寄付を行うことができる。クレジットカード決済なども受け付けている。

候補者や組織をプラットフォームで検索して、選択した候補者に「寄付する」ボタンをクリックすると、寄付の手続きが開始されるものだ。この際に寄付者は、氏名、住所、雇用主の情報なども入力する。

Engage Raiseの親会社Engage LabsのMartin Dobelle CEOは「候補者は、私たちのプラットフォームを利用して、資金調達、イベント、オンラインメッセージを通じて、仮想通貨・ブロックチェーンのコミュニティとつながることができるようになる」と説明した。

選挙活動を行う候補者の側は、ウェブブラウザや、ウェブサイトに追加したウィジェットで、すべての主要な仮想通貨で寄付を受けられるようになるという。

現在、仮想通貨支持派のTom Emmer議員や、Cynthia Lummis議員などもこのプラットフォームで寄付を受け付けている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/27 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、アバランチのVisaカード発行やAI系ミームコインGOATの高騰など
仮想通貨市場の1週間の動きをまとめ、ビットコイン、イーサリアム、XRP、アバランチなど時価総額上位の仮想通貨の最新の材料を紹介。米国著名投資家の発言やマイクロソフトのビットコイン投資検討など、重要なトピックスも取り上げた。
11:30
心理的節目の上抜けに成功すれば、ショートカバー伴い最高値を試しにいく展開も視野|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが1000万円台前半で底堅い推移となるビットコイン(BTC)相場を分析。今週の相場失速で失望するのは時期尚早だと言及し、今後の展望を解説した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|DOGE時価総額3兆円突破に高い関心
今週は、ドージコインの時価総額3兆円突破、米政府のウォレットから30億円相当の仮想通貨が不正流出した可能性、マイクロソフトのビットコインへの投資評価に関するニュースが最も関心を集めた。
10/26 土曜日
14:00
「ビットコイン現物ETF、個人投資家が需要の8割を占める」バイナンスが報告
バイナンスがビットコインの流通量4.5%を現物ETFが保有していると指摘。個人投資家主導の需要拡大と機関投資家の緩やかな参入を分析している。
11:55
リップル社、仮想通貨XRPめぐる対SEC控訴裁判で4つの論点を提出
リップル社がSECとの裁判で控訴審に向けた陳述書を提出。ハウィーテストの適用など4つの重要論点を提示している。
07:20
マイクロストラテジー、24年ぶりの高値 ビットコイン強制売却の可能性は「極めて低い」 BitMEXが分析
BitMEX Researchのアナリストは、マイクロストラテジーが現在の債務構造に基づいて保有しているビットコインを強制的に売却する可能性は「極めて低い」と主張した。
06:35
ハッカー、米政府の仮想通貨ウォレットに大部分の流出資金を返還
米政府の仮想通貨ウォレットから流出した約30億円相当の資金のほとんどが、24時間以内に返還されたことが観測された。
06:15
テザーCEO、米政府捜査の報道を否定
ステーブルコイン発行企業テザーのパオロ・アルドイーノCEOは26日、米国の連邦検察当局が同社を調査しているとのWSJ報道内容を否定した。
10/25 金曜日
18:05
AIエージェントと仮想通貨の融合 コインベースが描く未来像
米コインベース・ベンチャーズは、人工知能(AI)とブロックチェーン技術の新たな融合がデジタル経済を変革すると主張。Web3上で、自律型AIエージェントが人間と自由にやりとりする世界「エージェントWeb」が誕生する未来のビジョンを描いた。
13:28
国内における「暗号資産ETF」実現に向け、 ビットバンクが勉強会の総意として提言公表
暗号資産(仮想通貨)bitbankを運営するビットバンクは、証券会社や資産運用業者、信託銀行等と共同で行う「国内暗号資産ETF」勉強会への参加とともに、参加メンバー一同として日本における暗号資産ETFの実現に向けた提言を発表した。
11:40
個人マイナーが再びビットコインブロック採掘に成功、3200万円相当の報酬獲得
仮想通貨ビットコインのソロ個人マイナーが再び大きな報酬を獲得したことが判明した。9月に続く事例である。
10:45
1995年公開「攻殻機動隊」のNFT、アニモカブランズジャパンから発売へ
今回は第一弾で、1995年に公開された押井守監督作品『攻殻機動隊』をフィーチャーしている。このNFTコレクションでは、作中に登場するキャラクターのパーツを、Mocaverse、CoolCats、San FranTokyoのPFP専用Traitsとしてそれぞれ描き下ろした世界に1つだけの作品となっている。
09:35
米国ビットコイン現物ETF、約100万BTCの保有でサトシ・ナカモトに迫る
米国ビットコイン現物ETFの保有BTCが98.5万枚を突破。サトシ・ナカモトの推定110万枚に接近している。
07:50
マイクロソフト、12月株主総会で「ビットコインへの投資評価」を議決権行使項目に設定
米IT大手マイクロソフトは12月上旬に予定されている2024年の年次株主総会に向けて、「仮想通貨ビットコインへの投資の評価」を議決項目の1つとして設定した。マイクロストラテジーのようにビットコイン保有企業になるか。
07:20
取引所らの企業、日本の仮想通貨ETF誕生に向け提言作成
日本で仮想通貨ETFが承認されることを目指し、取引所や法律事務所らが税制改正などを含め提言を作成した。対象銘柄をビットコインとイーサリアムに絞ることも提案している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧