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米ブロック社の2Q決算報告 ビットコイン収益減少

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米ブロック社、ビットコイン収益減少を報告

金融サービスを提供する米ブロック(旧称スクエア)社は4日、2022年第2四半期(4〜6月)の業績を発表。暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)に関する収益の減少により、2Qの純収益が前年同期比で6%減少したと報告している。

ブロック社は、店舗など事業者向けに決済機能を提供するSquareや、金融アプリCash Appなどのサービスを提供している上場企業だ。

Cash Appとは

米ブロック(旧称スクエア)社が開発した、モバイルアプリを使ってユーザー間で送金ができる決済サービス。資金の送金・受取、保管を行えるバンキング機能や、ビットコイン取引、株式取引を提供している。

▶️仮想通貨用語集

ビットコイン需要と価格の低下が影響

ブロック社の2Q純収益の総額は約5,900億円(44億ドル)だった。ビットコイン収益を除いた額では、同社の純収益額は34%増の26億2,000万ドルだったという。

ビットコインに関する損失は具体的には、3,600万ドルの減損損失である。この他、5,700万ドルの償却費用、取引・統合関連費用部門での1,700万ドルなどを含め、2Qで2億800万ドルの純損失を計上した。

2QのCash Appからのビットコイン収入については、17億9,000万ドルだったが、これは前年同期比で34%減少していた形だ。Cash APPに関するビットコイン総利益は4,100万ドルで、こちらも前年同期比で24%減少している。

ブロック社は、ビットコイン収益や粗利益の減少は、「仮想通貨市場をとりまく不確実性」に一部関連しており、主に「消費者からの需要減少と、ビットコイン価格下落」によるものだと説明している。

今後の四半期では、需要やビットコイン価格の変化により、またビットコイン収益および粗利益が変化する可能性もあるという。

ブロック社の2Q売上総利益自体は、前年と比べて増加しており、2021年2Qと比較して29%増の14億7,000万ドルだった。ブロック社は5日に決算説明会を行い、業績についてさらに詳しく説明する予定である。

6月に新機能導入

ブロック社は6月、Cash Appで新たな機能「Round Ups(ラウンドアップス)」を提供開始した。

ラウンドアップスは、設定すれば買い物をするたびに自動的に少額投資が行える機能である。ユーザーは、投資先として株式、ETF、ビットコインから好きなものを選択できる。

ラウンドアップスを有効にすると、ユーザーがCash Appのデビットカードを使用するたびに、自動的に決済額から1ドル未満の部分が切り上げられ、その部分が投資されるようになる。自動的に少額を積み立てられる形だ。

ブロック社はこの機能について「投資を始めるための低コストで簡単、かつ身近な方法を提供するものだ。Cash Appのエコシステム内に用意されている他の製品に、顧客を招くことにもつながる」と述べている。

Cash Appはユーザーがアカウント残高から端数の株式やビットコインを友人に無料送金できる機能も備えている。また、2月より一部地域を除いた米国ユーザーが、ビットコインをライトニングネットワークなどのアドレスに送金できるようにした。

ライトニングネットワークとは

ビットコインのトランザクション処理能力を解消するため、レイヤー2を利用したオフチェーン技術のこと。混雑しがちなブロックチェーンの外で取引を行うことができ、取引の高速化や手数料削減につながる。取引の高速化や手数料削減が実現すれば、少額決済が行えるようになるため、それによって新しい商品やサービスが生み出されることも期待されている。

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