はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Uniswapコミュニティ、「ユニスワップ財団」の設立を提案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ユニスワップ財団を設立する提案書

分散型取引所(DEX)大手ユニスワップのコミュニティメンバー2人は5日、同取引所のエコシステムを成長させることを目指すUniswap Foundation(ユニスワップ財団)を設立することを提案した。

DEXとは

ブロックチェーン上に構築される非中央集権型取引所。「分散型取引所」の英訳である「Decentralized EXchange」から「DEX」とも呼ばれる。

▶️仮想通貨用語集

ユニスワップ財団は、Devin Walsh氏とKen Ng氏が米デラウェア州を本拠地として設立する法人となる。Walsh氏がエグゼクティブ・ディレクターを務め、Ng氏は財団の運営を指揮する予定だ。

Walsh氏は、ユニスワップ関連の開発に携わる企業の1つ「Uniswap Labs(ユニスワップラボ)」のスタッフ長を務めていた人物で、ユニスワップ財団設立のため、この職を辞任している。Ng氏は、ユニスワップ助成金プログラムのリーダーとしてエコシステムに貢献してきた経歴を持つ。

提案書によると、ユニスワップ財団は、プロトコルを成長させ、その将来を計画するために、開発者、研究者、アナリストなどに助成金を提供していくという。

予算としては、合計約99億円(7,400万ドル)を請求する形だ。内訳としては、当初3年間の運営予算として1,400万ドル、Uniswap助成金プログラム(UGP)予算を拡大し3年以上維持するものとして6,000万ドルである。支払いは2回に分けることを想定しているという。

7,400万ドルとは別に、ユニスワップ財団に250万UNIトークンを与えることも求めている。UNIはユニスワップの独自トークンであり、この割り当てにより、財団はユニスワップのガバナンスに参加することができるようになる格好だ。

ガバナンスとは

ある集団の経営・運営を管理監督するプロセスや仕組みのこと。DeFi(分散型金融)プロジェクトの多くでは、ガバナンストークンと呼ばれる、あるプロジェクトのガバナンスに参加するための投票権のようなものが存在する。ユーザーは、報酬のガバナンストークンの価値上昇を期待して、流動性を提供する。流動性を提供するユーザーが増えると、プロダクトの有用性が高まり、プロジェクト自体の価値が上昇するといった仕組みだ。。

▶️仮想通貨用語集

今後、提案についての意見募集を行い、コミュニティ内で議論が行われる。集まった意見が肯定的なものであれば、8月前半に予備的な投票が行われる見込みであり、これを通過した場合には、コミュニティ内の合意が確認される前に、さらに意見募集のプロセスが設けられる見込みだ。

ユニスワップは、最大手の分散型取引所(DEX)である。The Blockによると、現在DEX市場取引高全体の、ほぼ3分の2を占めている。

主な活動内容

Walsh氏は、現在ユニスワップのガバナンスのプロセスに摩擦が多く、助成金を最も野心的でインパクトのあるプロジェクトに与えることができない状況にあり、これを改善したいと述べている。具体的に、主な活動内容としては以下の3方向を挙げた。

  • 成長:分散化と、エコシステムの成長を促進する
  • ガバナンス:コミュニティのガバナンスプロセスを改善する
  • アドボカシー:ユニスワップの社会的影響力を拡大する

「成長」の面では、取引高や新たなユーザーを増加させるような機能を開発することや、コミュニティを成長させることなどに予算を割り振ることを提案している。

「ガバナンス」では、委任や提案のプロセスを改善し、ガバナンスについての研究を促進することに予算を充てる。「アドボカシー」では、定期的にガバナンスやエコシステムについての報告書を発行したり、各サービスの透明性や競争力などを向上することを目指すという。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/28 金曜日
19:05
Secured Finance(セキュアード・ファイナンス)とは?JPYCの運用方法を徹底解説
Secured FinanceでJPYCを使った固定金利運用が可能に。満期と金利が事前確定する仕組み、メタマスクの準備から貸し出し・借り入れの手順、リスクまで初心者向けに詳しく解説。
18:47
ゆうちょ銀行のトークン化預金が不動産決済に進出
シノケングループ、ゆうちょ銀行、ディーカレットDCPの3社がトークン化預金の活用に向けた基本合意書を締結。賃貸管理における月次賃料の支払いをユースケースに、決済の自動化・効率化を検証する。2025年12月末に実証実験を完了し、2026年以降の本格導入を目指す。
18:01
価格急騰で注目を集めた仮想通貨ジーキャッシュとは
価格急騰で注目を集めたプライバシー銘柄の仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)の将来性を徹底解説。買い方や技術、注目点、リスクまでわかりやすく説明します。
17:29
英国、DeFi預け入れ時の課税を繰り延べへ 売却時まで納税義務を先送り
英国歳入関税庁が11月27日、DeFi預け入れ時の課税を実質売却時まで繰り延べる税制改革案を発表。アーベやバイナンスなど業界大手32団体が支持。利用者の税務負担軽減へ。
17:13
bitFlyer、法人向け「アセットロックサービス」提供開始 期末時価評価課税の適用除外に対応
bitFlyerが法人向け「アセットロックサービス」を開始。暗号資産を1年以上ロックすることで期末時価評価課税の適用除外要件を満たし、含み益への課税を回避できる。対象はBTC・ETH・XRPの3銘柄。
15:38
Soneium基盤のファンダムアプリ「IRC APP」公開 SNS応援をオンチェーン管理
IRC 2026公式アプリ「IRC APP」がSoneium基盤で公開。SNS応援活動をAIがスコア化し、チケット先行購入や優先入場などイベント当日の特典に変換。6万人が参加したベータ版実績を持つファン参加型プラットフォーム。
14:30
ブータン政府が320ETHをステーキング、BTC保有と併せ仮想通貨準備金戦略を拡大
ブータン政府はFigmentを通じて320ETH(約1.5億円)をステーキングした。世界初となる国民デジタルIDのイーサリアム統合、6,154BTC(876億円相当)の保有、観光業へのバイナンスペイ導入など、小国ながら先進的なブロックチェーン戦略を展開している。
13:30
トム・リー率いるビットマイン、押し目買いで70億円相当のイーサリアムを追加購入
ビットマイン・イマージョンが27日、70億円相当のイーサリアムを追加購入した。これは同社の毎週の購入パターンと一致。先週まで保有するETHは363万枚を超え供給量の3%に到達。
13:10
途上国インフレが仮想通貨の促進要因に 今年のチェイナリシス「グローバル仮想通貨採用指標」
チェイナリシスの2025年仮想通貨採用指標でインドが首位に。各国でインフレがステーブルコインなど仮想通貨の需要を喚起している。日本はAPAC地域で最高成長率を記録した。
12:46
トム・リー氏、ビットコイン年末25万ドル予想を軟化 史上最高値更新は「可能性ある」
ビットマインのトム·リー会長が年末25万ドルという強気予想を初めて軟化。10月に200万口座が消滅した史上最大の清算イベント後、年末10万ドル突破は「非常に可能性が高い」と予想を下方修正したが、楽観的な見方は維持している。
11:35
欧州最大級の資産運用会社アムンディ、イーサリアム上で初のトークン化ファンドを運用開始
欧州最大級の資産運用会社アムンディが、マネーマーケットファンドの初のトークン化シェアをイーサリアムブロックチェーン上で開始した。24時間365日の運用が可能になり、投資家は従来型とトークン化の両方でファンドにアクセスできる。
11:26
Visa、中東欧・中東・アフリカでステーブルコイン決済を拡大 Aquanowと提携
決済大手Visaが27日、Aquanowと提携し中東欧・中東・アフリカ地域でステーブルコイン決済を拡大すると発表。USDCを活用し、コスト削減と決済時間短縮を実現。世界のステーブルコイン市場は5年で10倍に成長。
10:25
USDT発行のテザー、ウルグアイのBTCマイニング施設を閉鎖 高コストで採算合わず
ステーブルコインUSDT発行のテザー社がウルグアイでのBTCマイニング事業を停止した。電力コストが折り合わなかったことを理由としている。7月にはブラジルでの計画を発表していた。
09:45
ヴィタリック、計1億円超相当のETHをプライバシー領域のプロジェクトに寄付
仮想通貨イーサリアムのヴィタリック・ブテリン氏は、プライバシー機能を持つメッセージアプリSessionとSimpleXにそれぞれ6000万円相当のETHを寄付した。期待する点を説明している。
08:55
トランプ関連プロジェクトと提携のALT5シグマ、CEO解任 内部混乱が明らかに
ナスダック上場のALT5シグマが、トランプ前大統領の家族が支援するワールドリバティファイナンシャル(WLFI)との提携後、株価が80%下落し内部混乱に陥っている。CEOや複数の幹部が解任され、規制当局の調査やルワンダでのマネーロンダリング有罪判決も明らかになった。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧