はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

AaveDAO、v3開発貢献者に約2,200万円の事後報酬を検討へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

AaveV3の成功

DeFi(分散型金融)レンディングプロトコルAave(AAVE)で3月にリリースされた新バージョン「Aave V3」の評価は上々のようだ。

Aaveのガバナンスフォーラムでは10日に、Aave V3を開発した営利企業Aave Companiesが、約2,200万円(1660万ドル)の事後交付型報酬を申請。概ね賛成する回答が多く寄せられている。

Aave Companiesの申請書によると、1,660万ドルのうち1,500万ドルは開発にかかった費用、残りの160万ドルは計5社によるスマートコントラクトの監査費用である。

今回の報酬申請はイーサリアム共同創設者Vitalik Buterin氏が打ち出した、オープンソース開発を持続させるための資金調達ポリシー「Public Goods Funding」に則っている。

これは、「何が役に立つか(今後)」よりも「何が役立ったか(過去)」を評価し、公共財となる優れたプロダクトの構築者に、遡及的に報酬を付与するコンセプトだ。

Aave Companiesは、コミュニティのフィードバックに基づいて機能追加を施したAave V3が、Aaveエコシステムの全体的な拡大に貢献したと主張。リスク管理と資本効率を向上させ、プロトコルの柔軟性と分散化を同時に強化したと述べている。

Aave V3は迅速に流動性を集め、不利な市場環境にもかかわらず、アバランチ(AVAX)のインセンティブに乗じてアバランチでのV3の市場規模は約3,000億円(22億2000万ドル)まで成長。多くはステーブルコインで、4月中旬以降の供給総量の60%を占めた。この成長はオプティミズム(OP)でも反映されており、ここ数週間で2,600億円(20億ドル)の市場規模に上昇した。

Optimismとは

手数料を下げたり、処理速度を速めたりするため、イーサリアム用のL2ブロックチェーンを開発している企業。「オプティミスティック・ロールアップ」という技術を活用している。

▶️仮想通貨用語集

関連:DeFiレンディングAave、新バージョン「V3」をリリース 

Aaveのエコシステム

Aaveはロックされた総資産価値(TVL)が約1兆円(73億ドル)で、トップ3のDeFiプロトコル。そのエコシステムは、AAVEトークンの保有者によって運営され、プロトコルの財務を管理する分散型自律組織「Aave DAO」と、開発企業Aave Companiesを含むコントリビューターで成り立っている。

出典:AAVE

Aave Companiesは、コントリビューターがプロトコル収益の持続的成長とユーザーエクスペリエンスの向上に役立ち、エコシステムのイノベーションを促進させるとして、DAOによる資金提供に理解を求めた。

Aaveプロトコルが発展し続けるために、コントリビューターがエコシステム内の分散型資金調達方法によってビジネスを構築し、維持できるようにする必要がある。

同社が申請している1,660万ドルは、Aave DAOの財務総額の約7.5%に相当する。1,000万ドルはステーブルコイン、660万ドルはAaveDAOのガバナンストークンAAVEでの支払いを希望しており、AAVEの配布には1年間の権利確定期間(ロックアップ)を設ける内容だ。

関連:イーサリアムL2「Optimism」、エコシステム開発ファンドの運営計画を公表

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。
17:26
スイスFINMA規制のAMINA銀行、リップル社RLUSDを世界初サポート
スイス金融監督局(FINMA)規制下のAMINA銀行が、リップル社の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始。時価総額660億円超のRLUSDをサポートする世界初の銀行として、機関投資家向けに保管・取引サービスを提供。
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。
16:02
オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券特化の信託会社「オルタナ信託」を設立。Progmatと協業し、ST発行・管理基盤を導入。ST市場の効率化と拡大を目指す。
12:04
ビットコイン反発で11万ドルに接近、Bitfinex分析ではQ3の季節性要因を警戒
仮想通貨取引所ビットコインは前日比+2.6%の108,733ドルまで上昇。Bitfinexレポートによると、4月安値から50%反発後は10-11万ドルのレンジ相場に移行し、第3四半期の季節性要因で平均リターン6%の「最弱四半期」を警戒する。一方、米国初のソラナステーキングETFが取引開始し初日3,300万ドルの好調なスタートを記録。
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧