はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

カナダ規制当局、セルシウスの捜査で米政府と連携か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

カナダ当局もSECと連携へ

暗号資産(仮想通貨)プラットフォーム・セルシウスの破綻について、カナダの規制当局が米当局と連携を進めていることがわかった。関係筋の話として地元紙が報じた。

関係者によれば、カナダ東部のケベック州で最大規模を誇る大手年金基金(ペンション・ファンド)であるCaisse de dépôt et placement du Québecが2021年10月にセルシウスに1.5億ドル(200億円)を出資していたことが捜査の要因。6月からケベック州のAMF(金融市場庁)やトロント証券取引所を管轄するオンタリオ州証券委員会(OSC)も調査を行なっている模様だ。

ケベック州に隣接する中等部のオンタリオ州の規制当局も同様に、セルシウスの破産がカナダ市民およびオンタリオ州民にどのような影響を与えたか、特定を図っているという。これについて、米国のSEC(証券取引委員会)などと連携して、調査を行なっていく。

米SECは米国内でも州政府の規制当局と連携を進めている。既に6月中旬時点から、テキサス、アラバマ、ケンタッキー、ニュージャージー、ワシントンなど複数の州と連携して捜査を開始していた。

関連:出金凍結のセルシウス、米SECからも連絡か

セルシウスの破産

セルシウスは7月上旬に米国裁判所にて破産(チャプター11)を表明した仮想通貨プラットフォーム。2022年2Q(4月〜6月)における相場の急落に伴い、顧客資産の入出金停止を表明した後、債務不履行に至っていた。

関連:「市場に漂う清算リスクの暗雲」、仮想通貨企業の債務問題・救済策まとめ

関連:仮想通貨融資企業セルシウス、正式に破産申請

なお、セルシウスが申請したチャプター11と呼ばれる破産法では、資産の返済は以下の順番で行われる。その為、個人投資家への負債返却は優先されない可能性が強まっている。

  1. 担保付き債権者
  2. 無担保債権者
  3. 株主

セルシウスの破産表明(7月13日)時点での貸借対照表によれば、負債は55億ドル(7,400億円)にのぼり、この内8割以上に相当する約6,300億円は10万人以上の個人投資家に対するもの。

チャプター11は日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度で、従来は原則120日以内に再建プランを策定していく仕組み。破産申請では「手元資金は1億6700万ドル(220億円)あり、再建プロセスを進行する上で十分な流動性を提供できる」と述べている一方、「資産売却や第三者による投資を検討する」という計画も記されていた。

最近では、XRP(リップル)を活用した国際送金システムを提供する米リップル社がセルシウスの資産買収に関心を示しているとロイターが報道している。

関連:リップル社、セルシウスの資産売却に関心か

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧