はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米ロビンフッドが集団訴訟に直面 ミーム株の取引制限めぐり

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ロビンフッドへの訴訟手続き承認

米マイアミ州連邦地裁は11日、投資アプリを提供するRobinhood(ロビンフッド)に対して起こされた集団訴訟の手続きを進めることが確認された。

この訴訟は、2021年1月にロビンフッドが、ゲームストップ・コープ(GME)やAMCエンターテインメント・ホールディングス(AMC)など注目度が急激に高まっていた銘柄について、一時的にユーザーが購入できないようにしたことに端を発するものである。

こうした株式は、大手掲示板サイト「Reddit」などSNSで注目されたことにより高騰し、ロビンフッドなどが対象銘柄の取引制限を行うことにつながった。

関連仮想通貨取引所FTX、大手掲示板Redditと提携

この騒動は、SNSで結託した個人投資家が、ゲームストップ株に空売り攻勢を仕掛けていたウォール街のヘッジファンドなどに対抗し、同社株に大量の買いを入れた出来事として知られる。その結果、ファンド側は損失を防ぐため高い水準で買うよう強いられ、ウォール街の機関投資家に数十億ドル規模の損失をもたらした。

関連未曾有の踏み上げ相場で米ゲームストップ株暴騰、仮想通貨にポジティブとの評も

この際、ロビンフッドは、ユーザーが特定の銘柄を購入できる機能を1日停止していた。同社の清算機関が要件として約4,000億円(30億ドル)の現金を要求したことが背景にある。この要件は、全米証券清算公社が設定しているものだ。またロビンフッドは、ユーザーがミーム銘柄などを購入できる株数を一時的に制限していた。

ミーム銘柄とは

企業業績とは無関係に、ソーシャルメディアなどで注目が高まり短期間で価格が急上昇した銘柄

▶️仮想通貨用語集

判事の説明

訴訟では、ロビンフッドが「買い注文の取り消し、顧客の株式の清算、オプションの決済によって9銘柄の価格を下げるための市場操作を行った」と申し立てられていた。

ロビンフッド側はこの申し立てを棄却するよう求めていたが、セシリア・アルトナガ判事は11日、申し立てを棄却せず裁判プロセスを先に進めるよう判断をくだした形だ。

アルトナガ判事は、ロビンフッドが当時ユーザーに行った制限措置だけでは市場操作していたという主張の裏付けにはならないとしている。しかし、「資本不足を隠すために行われた不透明で矛盾した声明」と合わせて考えると、「ロビンフッドの側に、同社利益のために株価を人為的に下落させようとする意図があったと思われる」という。

さらに、ロビンフッドは市場操作の疑いに関連して「証券詐欺を禁止する連邦法に違反している」という原告の主張にも向き合う必要があると続けている。

ロビンフッドの訴訟担当者は「同社の行動はユーザーをサポートするために適切かつ必要だったと考える」という姿勢を示した。また、「裁判所はまだ事実関係を明らかにしておらず、判決も下していない。私達は、この件に関して引き続きロビンフッドの立場を弁護していく」としている。

これまでの事例

ロビンフッドについては、これまでも法や規制手続きの対象となってきた。

ロビンフッドは8日、サービス停止に対して、そのユーザーに現金990万ドルを支払うことに同意したところだ。

これは、2020年3月2日、株式市場が急騰する中同社のシステムが一時停止したことによるもの。この際に、数百万人のユーザーがロビンフッドのシステムにアクセスできず、市場の機会を逃して損失を被ったとされている。

本件についてロビンフッドは「問題となっているプラットフォームの停止が発生した2020年3月以降、私達は根本的な原因に対処し、将来の停止リスクを低減し、システムの回復力を高めるための措置などを目的として、技術とインフラに大幅に投資してきた」と述べた。

また、ロビンフッドの暗号資産(仮想通貨)部門「Robinhood Crypto」は2日、米ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)より3,000万ドルの罰金支払いを命じられた。マネーロンダリングとサイバーセキュリティ、消費者保護に対するルールを遵守できていなかったと指摘された形だ。

関連米ロビンフッド、NY州規制当局から罰金40億円

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧