はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

MakerDAO共同創設者、DAIの担保資産からUSDCを除外する考え示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中央集権型の仕組みを懸念

DeFi(分散型金融)プロジェクト「MakerDAO」の共同創設者Rune Christensen氏は11日、公式Discordチャンネルで、ステーブルコイン「ダイ(DAI)」の担保資産から「USDC」を除外することを検討する考えを示した。

USDCが、中央集権型の米ドルステーブルコインであることを懸念。この考えの背景には、米財務省が仮想通貨ミキシングサービス「Tornado Cash」を制裁対象に指定した経緯がある。財務省の発表を受けて、USDCの発行元である米サークル社らは、制裁リストにあるアドレスをブラックリスト化するなどの対応を行なった。

関連米財務省、仮想通貨ミキシング「Tornado Cash」を制裁対象に指定

MakerDAOとは

米ドルの価値に連動するステーブルコイン「DAI」を運営するプロジェクト、またはそのプロジェクトを運営する自律分散型組織(DAO)の名称。

▶️仮想通貨用語集

関連CoinBestで国内初、DAI(ダイ)の取引所取引を開始|DAI(ダイ)解説付き

DAIはイーサリアム(ETH)やベーシックアテンショントークン(BAT)など複数の資産を担保にできるが、「daistats」のデータによると、現在USDCが担保資産の多くを占めている。USDCを除外することにはリスクも伴うため、Christensen氏は議論を行った上で、実行する場合は時間をかけて行うべきだと主張した。

また最悪の場合、DAIの価格が1ドルからディペッグ(乖離)する可能性もあるとリスクを指摘。しかし、その代わりにDAIの検閲耐性が強化されるとメリットも説明した。Christensen氏は各国・地域のステーブルコインに対する規制動向も注視している模様だ。

関連米超党派ステーブルコイン法案の交渉進まず

最終的にChristensen氏は、短期的には大きな動きはないだろうと説明。充分に時間をかけた上で検討していく姿勢を示したが、長期的には何か対策を講じることは明確だと主張した。

批判的な意見

一方で、この考えには批判的な意見も上がっている。イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏はツイッター上で、他のユーザーの「MakerDAOは、担保資産にある約4,600億円(35億ドル)相当のUSDCをイーサリアムに代えようと検討している」という投稿に反応した。

ブテリン氏はこの場合、イーサリアムの価格が急落した時にリスクがあると指摘。清算の仕組みを例に挙げ、Christensen氏の考えに否定的な見方を示している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧