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スリーアローズ共同創設者、清算人Teneoの説明が「不正確」と供述

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

裁判所への説明が「不正確」と主張

暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンドThree Arrows Capital(3AC)の共同創設者Su Zhu氏は19日、清算人企業Teneoがシンガポール高等裁判所に対して「不正確で誤解を招く」説明をしたという供述書を提出した。ブルームバーグが26日に報じた。

関連:初心者でもわかる仮想通貨ヘッジファンド「Three Arrows Capital」とは|企業の特徴や運用実態を解説

3ACは、テラ(LUNA/UST)エコシステムの崩壊などを受けて債務不履行に陥り、7月に米国で破産を申請した。米Teneoはその清算人として任命された企業である。

関連:スリーアローズを破産に追い込んだ3つの要因とは、共同創設者が語る

Teneoは22日に、3ACが以前拠点としていたシンガポールでの清算権限を取得したばかりだ。3ACがシンガポールで保管していた財務記録などを要求し、引き渡しを受ける権利を得た形である。今後、Teneoは保管資産のうち、3ACの事業自体と結びつけられるものを確定することに注力していく予定だ。

Teneoはこれまでに、3ACの資産について少なくとも約55億円(4,000万ドル)を掌握していると伝えられるが、これは3ACが抱える総額約4,800億円(35億ドル)の債務の一部に過ぎない。

関連:スリーアローズ清算企業、シンガポールでの清算権限を取得

Zhu氏はタイに

Zhu氏は今回、タイの首都バンコクで宣誓供述書を提出。Teneoが、シンガポールの裁判所に対して行った説明は「完全に正確なものではない」と主張している。

Zhu氏ら共同創業者は、複数の異なる事業体を保有しているが、Teneoはこうした事業体の「業務内容、関係性、出来事が起きた順序」について、「不正確で誤解を招く」説明をしていると申し立てた形だ。

具体的には、2021年7月までにシンガポールでライセンス取得したとされるThree Arrows Capital Pte Ltd(TACPL)について不正確な表現があったとしている。

Zhu氏によれば、TACPLは「The Company」と名指されるマスターファンドや、英領バージン諸島で登録されたThree Arrows Fund Ltd(TAFL)、米国で登録されたThree Arrows Fund LP(TAFLP)というフィーダーファンドの管理を行っていた。

しかし、TACPLは、2021年9月1日付でマスターファンドとフィーダーファンドの投資運用会社でなくなっている。このため、TACPLは、Teneoの情報提出要求に、完全に応じることができない可能性があるという。

Zhu氏は、その場合にZhu氏も含めTACPLの幹部や従業員が、法廷侮辱罪を犯したとみなされれば、罰金や禁固刑を科される可能性があるとの懸念も表明している。

フィーダーファンドとは

運用資金を、他のファンドに投資するファンドのこと。フィーダーファンドの投資先は「マスターファンド」「マザーファンド」などと呼ばれる。

▶️仮想通貨用語集

清算人のコメント

このZhu氏の供述を受けて、清算人企業Teneoは「Zhu氏の供述には同意しない」として次のようにコメントした。

清算の進捗は、シンガポールにいる関係者を含め、3AC関係者の全面的かつ迅速な協力を得られるかどうかにかかっている。

当社は、こうした当事者が、3ACの債権者のために完全な記録とすべての関連情報へのアクセスを我々に提供してくれることを期待している。

また、Zhu氏の供述について共同清算人はシンガポールの裁判所に回答を提出済であり、この内容は来月審理される予定だとも付け加えた。

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