はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC、グレースケールの仮想通貨投資信託を調査

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SECが仮想通貨投資信託を調査

米大手資産運用企業グレースケールは16日、規制当局への提出書類で3つの暗号資産(仮想通貨)投資信託について米証券取引委員会(SEC)から質問を受けていると報告した。該当トークンが証券である可能性についての調査であるとしている。

具体的には、同社が提供するジーキャッシュ(ZEC)、ステラ(XLM)、ホライズン(ZEN)の投資信託が対象となっていた。

グレースケールはSECの企業金融部門と執行部門のスタッフが、これらの資産を証券法の下で検討するにあたって同社に連絡してきたと説明。現在、その質問への回答を準備している最中であるとしている。

グレースケールは、これら3つの投資信託に関するリスク開示情報で、ZEC、XLM、ZENがSECにより証券とみなされた場合のリスクについても掲載した。次のように、投資信託を終了する可能性についても説明している。

もしSECなどの当局が、これらの仮想通貨を州証券法上の「証券」であると判断した場合には、当該投資信託も「投資会社法」などの下で追加規制の対象となり、グレースケールが投資顧問として登録する必要が生じる可能性がある。

当社は、こうした追加的な規制や登録要件の遵守が難しいと判断した場合、当該投資信託を終了させる。

グレースケールは、SECの姿勢についても言及した。「SECは、一部のデジタル資産が連邦証券法上の証券とみなされる可能性があると表明」しているが「証券であるかどうかを判断するためのテストは複雑で適用が難しく、その結果を予測することは困難」であるとする格好だ。

グレースケールとは

正式名称はグレースケール・インベストメント。同社はビットコインの価格と連動した「Grayscale Bitcoin Investment Trust(GBTC)」やイーサリアムの価格と連動した「Ethereum Trust(ETHE)」など多数の投資信託を運営している。

▶️仮想通貨用語集

全米で未登録証券を調査か

SECは最近、仮想通貨取引所が未登録証券を提供しているかどうかについての調査に注力している模様だ。4日には、SECが米国で40以上の取引所を調査している可能性があると伝えられたところだ。

関連米SEC、米国の全仮想通貨取引所を調査か=報道

一例として、米仮想通貨取引所コインベースは9日、第2四半期(4~6月)の決算報告書に伴う書類で、ステーキングサービスなどに関してSECから調査を受けていることを報告している。

また別途SECは、コインベースの元従業員らがインサイダー取引で逮捕された件について、被告が取引していた資産の中には証券とみなされるものがあるため、不正行為には「証券詐欺罪」も加えられるとした。

一方でコインベースは、SECが証券とみなしたAMP、RLYなどは「証券ではない」と反論している。コインベースは上場前に証券に当てはまるかどうかについても厳密に分析を行っており、「そのプロセスはSEC自身も監督している」と主張する形だ。

また、SECは「包括的で透明性のある規制を構築するかわりに、単発の強制措置を行って」取り締まろうとしていると批判した。

関連米SEC、コインベースのステーキングサービスなどを調査

前SEC委員長の意見

2020年までSEC委員長を務めていたジェイ・クレイトン氏は25日、ウォールストリートジャーナルに意見書を寄稿。

国際的に「金融インフラの近代化競争」が行われている中、米国も行動を起こすべきであると論じており、ステーブルコインのルール作りなどについて次のように述べている。

まず資産のトークン化により、決済や資産の保管といったよく知られたサービスをデジタル化することで得られる効率性を享受する必要がある。米財務省を中心としたワーキンググループは、ステーブルコインを証券や商品よりも、むしろ決済手段とする特徴を明らかにして、ステーブルコインのルール作りを進めるべきだ。

また「SECは、トークン化された資産の保管に関する要件を構築すべき」とも続けた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/05 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、BTC20万ドル到達分析や米国でXRPなどのETF個別申請が不要になど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1700万円台後半に回復、米政府機関閉鎖で逃避資金流入|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン円相場は1775万円周辺まで反発。米政府機関閉鎖による逃避資金流入と利下げ期待の復活が支援材料に。ドル建て12万ドル回復で史上最高値更新の可能性を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|自称「IQ276」投資家のBTCへの全財産転換に高い関心
今週は、自称IQ276の投資家によるビットコインへの全財産転換、米政府閉鎖による仮想通貨ETF承認手続き停滞、バイナンスによるビッグトレンド分析に関する記事が最も関心を集めた。
10/04 土曜日
13:30
仮想通貨強気相場を加速か? トランプ米大統領が最大2000ドルの給付金を検討
米国のトランプ大統領が関税収入を基に最大2,000ドルの国民給付金を検討している。コロナ禍では給付金がビットコイン上昇を後押ししており仮想通貨市場への影響が注目される。
11:40
ビットコインマイニング大手MARA、BTC保有量が1兆円に迫る
Maraが発表した9月の生産実績によると、218ブロックを獲得し前月比5%増を記録した。ビットコイン保有量は52,850BTCに達し、上場企業の中でストラテジーに次ぐ第2位の保有額。
11:05
ウォルマート傘下のワンペイ、仮想通貨取引機能を年内追加へ
ウォルマートが過半数を所有するフィンテック企業ワンペイが年内にモバイルアプリで仮想通貨取引とカストディサービスを開始すると報じられた。
10:15
ビットコイン現物ETFへの週間流入が3300億円到達、「アップトーバー」の兆しか
米国の仮想通貨ビットコイン現物ETFへの週間流入額が3,300億円に到達した。過去データから10月の上昇傾向「アップトーバー」が注目されている。
09:50
テザーなど、金トークントレジャリー設立で2億ドル調達へ=報道
テザーとアンタルファがトークン化ゴールドを蓄積するトレジャリー会社設立のため2億ドル以上の資金調達を協議中とブルームバーグが報じた。
08:30
ビットコイン円建て史上最高値更新、米政府閉鎖で逃避資金が集中|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは4日、円建てで史上最高値を記録。米政府の閉鎖によって「無国籍資産」としてのビットコインの存在感が強まり、投資家心理は極めて強気である。
07:50
コインベースが連邦信託認可を申請、決済サービス拡大の狙いで
仮想通貨取引所大手コインベースが3日に通貨監督庁に国家信託会社認可を申請したと発表した。カストディ事業を拡大し決済関連サービスを提供する計画で、銀行になる意図はないと明言。
07:42
コインベースとSamsung、Galaxyスマホユーザーに仮想通貨体験を提供へ
コインベースとSamsungがパートナーシップを締結。まずは米国のGalaxyスマホユーザーがCoinbase Oneを試験利用できるようにして、仮想通貨の利用機会を提供する。
06:40
24銘柄以上の仮想通貨関連ETFが新規申請、米政府閉鎖で承認手続きに遅延
様々な投資運用会社が3日に24銘柄以上の仮想通貨ETFを新規申請したと報じられた。しかし米国政府閉鎖によりSECの審査プロセスが停止し、承認時期が不透明になっている。
06:10
BNBが1100ドル突破でBNBチェーン銘柄大幅高、CAKEが40%高騰
仮想通貨BNBが3日に1,100ドルを突破したことでBNBチェーンのネイティブプロトコルへの投資家関心が再び高まった。パンケーキスワップのCAKEトークンは24時間で約30%上昇。
05:45
イーサリアム財団、6.6億円相当ETHをステーブルコインに換金予定
イーサリアム財団が4日に1000ETH(6.6億円相当)を売却すると発表した。CoWSwapのTWAP機能を使用し、研究開発や助成金、寄付の資金調達を目的としている。
10/03 金曜日
18:27
野村HD傘下Laser Digital、暗号資産交換業登録を目指す
野村HD子会社Laser Digitalが、日本で暗号資産交換業者登録を目指し金融庁と協議中。スイス発の同社は国内金融機関向け事業展開を計画。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧