「Arbitrum」に対応
大手NFT(非代替性トークン)電子市場OpenSeaは20日、イーサリアム(ETH)のL2ネットワークArbitrumに対応することを発表した。
今回OpenSeaが対応するネットワークは「Arbitrum One」。21日に対応を開始し、Arbitrum上のNFTをOpenSeaで取り扱う計画だ。OpenSeaはArbitrumに対応することについて、「ユーザーが好きなブロックチェーンを使ってNFTにアクセスできる未来を構築するという目標に一歩近づいた」とコメントしている。
Ahoy Arbinuats! Let’s welcome @opensea into the Arbitrum ecosystem!💙🛳️
— Arbitrum (@arbitrum) September 20, 2022
Starting tomorrow, you’ll be able to buy and sell NFTs that live on Arbitrum One directly on OpenSea!
Tag an Arbitrum NFT project you’ve been eyeing for when we go live TOMORROW!👇https://t.co/HxXEjHEt1X pic.twitter.com/9ReZGumxR0
関連:月間取引高30億円超を記録のNFTマーケットプレイス「OpenSea」活用ガイド
Arbitrumはロールアップという技術を活用した、イーサリアム向けのスケーリングソリューション。スケーラビリティ問題でガス代などが高騰しがちなイーサリアムのトランザクションを高速かつ安価に行えるようにするために設計されたL2ネットワークである。
関連:スケーリング問題の打開策「ロールアップ」とは|仕組みや注目点を詳しく解説
公式ウェブサイトによると、現在OpenSeaがサポートしているブロックチェーンは以下の4つで、Arbitrumは5つ目。OpenSeaは昨年、L2ソリューションのImmutable Xへの対応を計画していることも発表していた。
- イーサリアム
- ポリゴン(MATIC)
- ソラナ(SOL)
- Klaytn(KLAY)
関連:手数料なしのNFTマーケット実現へ OpenSeaが「Immutable X」統合を計画
OpenSeaの最近の動向
OpenSeaは、元プロダクトマネージャーのインサイダー取引や人員削減など厳しい状況も明らかになる中、事業や開発を継続。7月には「クリエイター収益(Creator Earnings)」の分配機能を実装した。
この機能を活用することで、1つのNFTコレクションに複数のクリエイターが携わっていたり、収益の一部を寄付したりしたい場合に、分配プロセスを自動化できる利点がある。
また先週には、NFTコレクションのレアリティ(希少性)アルゴリズムのオープン基準「OpenRarity」を公開。OpenRarityはNFT業界全体のレアリティスコアの透明性や再現性、客観性の向上を目指しているという。
関連:OpenSea、NFTコレクションのレア度基準「OpenRarity」を公開