WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

国際通貨基金(IMF)「仮想通貨規制には、国際的に一貫した対応が必要不可欠」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

重要な政策課題となった仮想通貨規制

国際通貨基金(IMF)は、機関紙「Finance & Development」(金融と開発)の最新刊で、暗号資産(仮想通貨)規制について論じ、グローバルな規制の枠組みの必要性を強調した。

IMF金融資本市場局のAditya Narain副局長とMarina Moretti局長補佐の共同執筆による記事では、仮想通貨市場に対する規制への取り組みが、重要な政策課題として大きな関心を集めていると指摘。

その理由として、「かつては使い道のないニッチ商品」だった仮想通貨が近年、投資及び米ドルなどの法定通貨に対するヘッジ、また将来的な決済手段として主流になりつつある状況を挙げた。

仮想通貨の時価総額が「不安定ながらも目覚ましい成長を遂げ」、既存の金融システムへ浸透しはじめたことが、規制のきっかけとなったと執筆者は見ている。また仮想通貨関連商品やサービスの拡大、継続的な革新技術の進展、度重なる仮想通貨プロジェクトやヘッジファンドの失敗、そして今年の仮想通貨価格の大幅な下落なども、規制の動きに弾みをつけたという。

一方、仮想通貨の規制は、既存の枠組みの適用であれ、新たな枠組みの開発であれ、困難を伴うと執筆者は主張する。それは仮想通貨業界の急速な進化に規制当局がついていくことの難しさであるとともに、仮想通貨市場とその参加者の監視が容易でないことが背景にあるという。

国際通貨基金(IMF)

国際通貨基金(IMF)は、国際通貨制度の安定を確保するため、1944年に設立された国際機関。190の加盟国の政策や世界経済及び金融の動向をモニタリングし、政策に関する助言や推奨を行う。 また、国際収支の問題を抱える加盟国に対し、融資を提供する。

▶️仮想通貨用語集

国ごとに異なる規制アプローチ

仮想通貨の取引に「インターネット上で誰もがアクセスできる」一方で、各国の規制当局は、全体としては仮想通貨の規制政策に関して、国ごとに大きく異なるアプローチをとっていることを、記事では問題視している。

仮想通貨を全面的に禁止する国がある一方、仮想通貨企業の誘致に優遇策を講じ、市場開発を奨励する国もある。各国の対応にばらつきがあるため、仮想通貨企業が最も規制のゆるい法域に移転することも多い。その結果、仮想通貨業界には「公平な競争の場も、底辺への競争の防止策も保証されない状況」が生まれたと指摘した。

そのような状況の中で、旧フェイスブック(メタ社)によるグローバルステーブルコイン・プロジェクト「リブラ」が発表され、一気に世界の規制当局が仮想通貨に注目することとなった。記事では、各国当局をはじめ、国際的な規制コミュニティが規制の重要性を突きつけられ、その取り組みを加速したのは、リブラによるところが大きいとみている。

関連:リブラ発行で狙う「フェイスブックの利益」とは ザッカーバーグCEO

具体的には、金融活動作業部会(FATF)が、仮想通貨サービスプロバイダーのためにグローバルな枠組みを提供し、証券監督者国際機構(IOSCO)は、仮想通貨取引に関する規制ガイダンスを発表。金融安定理事会(FSB)は、仮想通貨市場の監視を開始し、グローバルステーブルコインの規制上の取り扱いの指針となる一連の原則を公表した。

グローバルな対応が必要

現在の世界の規制状況について、IMFの執筆者は「規制の基礎構造は構築されつつある」としながらも、この取り組みが長引いてしまうことを危惧している。国際的な規制の枠組みづくりに時間がかかればかかるほど、国ごとで異なる規制の策定が進行し、その枠組みの中に「閉じ込められてしまう恐れがある」と指摘した。

そのため、IMFは次のような特徴を持つグローバルな対応を求めている。

  1. 調整(coordinated):本質的に部門や国境をまたぐ発行から生じる規制上のギャップを埋めて、公平な競争の場を保証できるよう調整されている
  2. 一貫性(consistent):一貫性があり、活動・リスクの範囲全般において主流な規制アプローチを取っている
  3. 包括的(comprehensive):包括的であり、暗号資産エコシステムのすべての参加者 およびすべての局面を対象とする

執筆者は「適切なルールで安全にイノベーションを実現することが可能だ」と主張。グローバルな規制の枠組みの重要性を以下のように総括した。

グローバルな規制の枠組みは、市場に秩序と消費者の信頼をもたらし、許される行為の範囲を明確にすることで、有益な革新の継続を可能にする安全な場を提供するだろう。

関連:IMF、「仮想通貨には国際的な規制枠組みが必要」

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/06 火曜日
14:25
三井住友銀など9社、デジタル証券セカンダリー取引でDvP決済を実証完了
三井住友銀行・大和証券・SBI証券など9社が、ST二次流通取引でステーブルコインを活用したDvP決済の実証「Project Trinity」フェーズ2を完了。T+2のDvP決済の実現可能性を、法務・技術・業務運用の3面で一定程度確認した。
14:00
ZachXBT、ラザルス関連の中国系犯罪シンジケートに顧客を装い潜入丨Bybit事件関連の資金経路を特定
独立系アナリストのZachXBT氏が、ラザルスの盗難資金を洗浄した中国系グループに顧客を装って潜入。累計10億ドル超の洗浄に関与した組織と、Bybit事件のウォレットを特定した調査内容を解説する。
13:42
SBI証券ら9社、ステーブルコインでデジタル証券の同時決済──実現性を一定程度確認
SBI証券と大和証券を含む9社は6日、ステーブルコインを使ったセキュリティトークンの同時決済の業務運用検証が完了したと発表した。証券会社間での決済の実現可能性を一定程度確認し、制度・市場の整備動向を注視しながら今後の対応を検討する。
13:15
東アジアの仮想通貨経済、日本が2位 分散型取引所の利用が盛ん=チェイナリシス
チェイナリシスが東アジアの仮想通貨市場を分析。市場規模は韓国が首位で、日本、香港、中国と続いた。韓国ではAIトークン、日本はDEX、中国はP2Pの動きが注目されている。
13:00
米上場ストライブ、266億円相当ビットコイン購入──世界5位に
ストライブは5日、2,000BTCのビットコインを1億6,900万ドルで購入し、総保有量が2万9,462BTCのビットコインになったと発表した。購入資金の61.5%は優先株の販売で調達した。
11:04
米財務省、仮想通貨と偽慈善団体でハマスに送金した資金網を制裁
米財務省外国資産管理室は2日、偽の慈善団体と仮想通貨でハマスに200万ドル超を送金していた個人・団体5者を制裁対象に指定した。対象者の米国内資産は凍結され、米国人との取引は原則禁止となる。
10:15
クラーケン親企業ペイワード、一部の機関投資家向けに24時間決済を開始
仮想通貨取引所クラーケンの基盤を担うペイワードが、シンガポール・ガルフ・バンクとの提携で24時間・週7日の即時決済を可能にした。決済は米ドル建てで一部顧客向けに始まり、対象は順次広がる計画だ。
10:00
JPYSC用いた日本初「ステーブルコイン普及債」、年利5.0%で募集開始
日本初「ステーブルコイン普及債」が10月6日から募集開始。円建てステーブルコインのJPYSCで利払いと償還を行う自己募集型デジタル社債で、年利5.0%、一口10万円。発表会と個別取材から、仕組みと制度課題、今後の展望を報じる。
09:50
欧米富裕層のデジタル資産投資実態、2月の急落で投資意欲上昇=コインシェアーズ調査
ビザの調査でアジア太平洋の消費者の46%が5年以内のステーブルコイン利用に前向きだった。コインシェアーズ調査では米欧7市場の富裕層投資家の過半数がデジタル資産を保有している。
09:10
ビットコイン、上昇上位15日を除くと3年間11%の損失に=グレースケール分析
グレースケールは5日、ビットコインの3年間の累積リターンが上昇率上位15日を除くと約225%から11%の損失に転じるとするレポートを公表した。投資を見送って価格変動の落ち着きを待つことにも機会損失が生じるとの見方を示した。
08:15
米上場DeFiデベロップメント、1株あたりのソラナ保有量が2桁増の見込み
米上場企業DeFiデベロップメント(DFDV)は5日、ソラナ保有量が8月12日以降に約11%増加したと発表した。9月末の1株あたり純資産価値は8月比で100%超増える見込みで、優先株の初回配当も支払った。
07:30
ジーキャッシュ、次期アップグレード『NU7』をテストネットで稼働
ジーキャッシュが5日、次期アップグレード「NU7」をテストネットで稼働させた。ブロック生成間隔は75秒から25秒に短縮され、取引手数料の60%を準備金に積み立てる新制度も導入される。メインネットでは11月5日前後の実行を目標としている。
07:00
ビットマイン、1.5万ETHを追加購入|供給量5%目標に99%到達
ビットマインは5日、直近1週間で1万5,112ETHのイーサリアムを購入したと発表した。保有量は602万ETHのイーサリアムとなった。
06:34
米財務省、仮想通貨ミキシング規則案を撤回 正当な活動を妨げる懸念で
米財務省傘下の金融犯罪取締ネットワークが、2023年10月提案の仮想通貨ミキシング報告義務付け規則案を撤回すると通知した。定義の広さが正当な活動を萎縮させかねないとの懸念を踏まえた判断で、金融機関の既存の義務に変更はない。
06:10
米CFTCとSEC、ビットコインやイーサリアム・XRPを原則証券でないと共同解釈
米商品先物取引委員会のセリグ委員長は5日の講演で、個人向けレバレッジ仮想通貨取引を扱う取引所に、連邦登録の新区分「仮想通貨市場」を設ける枠組みを示した。州免許か連邦登録かを選べる仕組みで、準備金証明の義務化案も含む。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧