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米コインベース、ブロックチェーン企業による訴訟に直面

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

特許権侵害で訴訟

ブロックチェーン企業Veritaseum Capitalは22日、米仮想通貨取引所コインベースを相手取って、米デラウェア州地方裁判所に訴状を提出した。

米国特許商標庁から2021年12月にVeritaseumの創設者で著名投資家のReggie Middleton氏に与えられた特許を侵害したと主張している。少なくとも約501億円(3億5,000万ドル)の損害賠償を求める格好だ。

Veritaseum Capitalは、個人や法人が専門家の手を借りずにローンが組めたり、契約取引を行うことを可能にするP2Pプラットフォームを開発。このプラットフォームで使うトークンとして暗号資産(仮想通貨)Veritaseum(VERI)を発行していた。

訴状によると、Middleton氏は、互いに信頼関係を持たない当事者が、基礎となる送信メカニズムに関する特別な技術的知識がなくても、価値転送契約を締結し執行できる、新規の装置やシステムなどを発明。これについて特許を取得している。

Veritaseum側は、コインベースがこの特許について事前に知っていたか、知るべきであったが、取引検証のためのブロックチェーンインフラなどで、特許を直接的あるいは間接的に侵害していると訴えている。

Veritaseum Capital側の弁護士Carl Brundidge氏は、訴訟前に法廷外で和解しようとした際にコインベースは非協力的だったと話した。

Veritaseumは2020年にも、別件で訴訟を起こしている。通信会社T-Mobileの不備でハッカーに約12億円(870万ドル)の仮想通貨を盗まれたと主張していた。T-Mobileはこれに異議を唱えており、訴訟は8月に仲裁に回されている。

オープンソース化を唱えるスクエア社

特許をめぐっては、米決済アプリ大手スクエア社が2021年、ソフトウェアの相互オープンソース化を促進する組織「Open Invention Network(OIN)」に加入したことが知られる。

OINは、IBM、ソニーなどの企業が設立したクロスライセンス・プラットフォーム。会員は他の会員が保有する1,000件以上の特許技術を無料で利用することが可能だ。スクエア社は加入目的を「特許訴訟から仮想通貨業界を守り、成長を促進する」ことだと説明していた。

スクエア社の仮想通貨部門は「クリプトオープン特許アライアンス(COPA)」という特許を共有する組織も設立しており、仮想通貨セクターのイノベーションを促進するため、関連企業による特許をオープンソースとすることを提唱している。

関連:米スクエア、仮想通貨業界を特許訴訟から保護する動き

SECによる訴訟

VeritaseumとMiddleton氏は2019年、米証券取引委員会(SEC)にICOで未登録証券を提供していたことや価格操作の疑惑で訴えられていた。この際は、最終的に約13億円(940万ドル)以上の罰金を支払ってSECと和解している。容疑については否定も肯定もしていない。

Veritaseum側は、トークンは証券ではなく、問題となった取引は「新しいオンライン仮想通貨取引所をテストするため」のものだったと主張していた。

SECは、様々な仮想通貨事業体に対して「未登録証券販売」の疑いで訴訟を起こしてきた。こうした動きについては、「明確なガイドラインを提供する前に法的執行を行っている」として一部で批判されている。

関連:米SEC執行部「仮想通貨について法的措置を取り続ける」

SECとは

株や債券などの証券の取引を監督する米国の政府機関。1934年設立。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行う。SECは「Securities and Exchange Commission」の略で、日本では「証券取引等監視委員会」が近い役割を担っている。

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