一部のウォレットがすでに利用
Web3ファイアウォールのプロバイダー企業Blowfishは17億円(1,180万ドル)の調達完了を発表した。
調達ラウンドを主導したのは、業界VC大手Paradigmで、Dragonfly Capital、Uniswap Lab Venturesなども参加している。
BlowfishはMetaや0xLabs、MakerDAOの元エンジニアからなる企業で、ユーザー資金をフィッシングやDNSハイジャックなどの危険から守るためのファイアウォール技術を主に提供している。
すでにソラナ基盤のウォレットPhantomなどはBlowfishのAPIを利用している。PhantomのFrancesco Agosti最高技術責任者は発表で「Blowfishのおかげで、何千人ものユーザーを悪質な詐欺や不正行為から保護することができた」と述べている。
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業界一のParadigm
Paradigmは米国拠点の仮想通貨VCで、これまで85件もの投資を実施。昨年11月には25億ドル規模の大型投資ファンドを発表。また、最近ではNFT分割売りプラットフォーム「Fractional」の2,000万ドル調達ラウンドやWeb3のゲームサービス企業「LootRush」の1,200万ドルラウンドを主導していた。
GCRとclearblockが共同でまとめた2022年の仮想通貨VCランキングでは、Paradigmは最上級である「Chad(いけている)級」と指定された。他にもa16z Cryptoやパンテラ、コインベースベンチャーズもChad級に入っている。
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