仮想通貨事業が前進
フランスの金融市場庁(AMF)は11日、金融大手ソシエテ・ジェネラルの暗号資産(仮想通貨)子会社が同国におけるデジタル資産サービスプロバイダー(DASP)ライセンスを取得したことを発表した。
ソシエテ・ジェネラルは欧州の金融機関としてはTOP10に入る規模を誇るメガバンク。DASP取得により、ソシエテ・ジェネラルの子会社フォージ(Forge)はフランスにおける仮想通貨の売買とカストディー提供が可能となった。
Forgeは2021年秋にはDeFi(分散型金融)領域の大手プラットフォームMakerDAOに提案。また、2019年にはイーサリアム(ETH)ブロックチェーン上で債権を発行した経緯がある。
ソシエテ・ジェネラルは9月にも関連会社SGSSが投資顧問会社を対象に仮想通貨関連サービスを提供する方針を表明するなど、Web3に早期から着目してきた金融大手グループの一つだ。
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フランスのライセンス事業者
なお、フランスの金融当局であるAMFはこれまでには大手取引所のバイナンスやCrypto.comなどにもDASPライセンスを付与した。
特に、前年は世界各国の金融当局から多数の警告を発令されていたバイナンスには、欧州で初のライセンスを承認した国家でもある。22年6月にはソーシャルトレーディングプラットフォーム「eToro」も同国でライセンスを取得していた。