はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

インターポール、VRで体験できる独自メタバースをリリース

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

VRでバーチャル本部を見学

国際刑事警察機構(インターポール)は20日、同組織独自のメタバース(仮想現実)「INTERPOL Metaverse」をリリースした。

インターポールは、国際犯罪の防止を目的として世界各国の警察機関により組織された国際組織。

全世界で日本を含む190ヶ国以上が加盟しており、国際犯罪及び国際犯罪者に関する情報の収集と交換や、犯罪対策のための国際会議の開催、加盟国の捜査能力向上のためのトレーニングの計画及び実行などを行っている。

「INTERPOL Metaverse」は、ニューデリーで開催された第90回インターポール総会で発表された。

登録ユーザーはVRデバイスを使って同プラットフォームに参加し、フランスのリヨンにある事務局本部を仮想的に見学できる。アバターを通じて他の警官と交流し、科学捜査などの没入型のトレーニングコースを受講することも可能だ。

現在、同プラットフォームはすでに稼働済。インターポールは、「INTERPOL Secure Cloud」を通して提供され、中立性が確保されていると説明している。

メタバースとは

インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。

▶️仮想通貨用語集

今回の「INTERPOL Metaverse」のリリースについて、インターポールのJürgen Stock事務局長は以下のようにコメントした。

多くの人にとって、メタバースとは抽象的な前触れを告げるものだ。しかしバーチャルであろうとなかろうと、インターポールにとっては、犯罪と戦う加盟国を支援しそこに住む人々にとって世界をより安全にするという組織の理念を実施する場に変わりはない。

インターポール総会では、同プラットフォームのライブデモが実施された。このデモでは、専門家が、メタバースの教室でINTERPOLの機能を使った旅行書類確認と乗客のスクリーニングに関するトレーニングを提供するというもの。

その後受講者は空港にテレポートし、仮想の国境地点で新たに習得したスキルを試すことができた。

関連:Gala、メタバース領域の開発でUplandと提携

メタバース犯罪の可能性を警告

インターポールは、メタバースは「ゲーマー向けのガジェットに留まらない、インターネットの発展における次の段階の可能性」として議論されていると解説。

2026年までに4人に1人が、仕事、勉強、買い物、社交のために1日1時間以上メタバースに費やすようになるという見解を明かした。

一方、犯罪者による悪用も始まっており、将来的にはマネーロンダリング、金融詐欺、偽造、ランサムウェアといった行為に使用される可能性があると警告している。

関連:次世代の仮想空間サービス「メタバース」とは|ブロックチェーンとの関係も解説

なお、総会では、このほかにもメタバースに関する専門家グループの設立も発表されている。グローバルな舞台に対する法執行機関による参画を代表し、新しい仮想世界の設計による安全性を確保することが目的とされる。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
12:10
米上院、トランプ氏の仮想通貨推進派2名を承認 CFTC・FDIC新委員長が就任へ
米上院は12月18日、トランプ大統領が指名したマイケル・セリグ氏をCFTC委員長に、トラビス・ヒル氏をFDIC委員長に承認した。両氏は仮想通貨推進派として知られ、デジタル資産に対するより友好的な規制環境の実現が期待されている。
11:28
米仮想通貨市場構造法案、1月に上院審議へ ホワイトハウス当局者が確認
米ホワイトハウスの仮想通貨担当官が、仮想通貨市場構造法案(クラリティ法案)の1月上院審議入りを確認。業界と伝統的金融機関が最終協議を実施、超党派の協力が成立の鍵に。
11:09
「10月の歴史的暴落の後遺症続く」ラウル・パル、仮想通貨の下落圧力は市場操作ではないと分析
グローバルマクロ投資家のラウル・パルが、10月10日に発生した仮想通貨市場の歴史的暴落について詳細を分析。市場操作の指摘は的外れであり、トランプ関税ショックとバイナンスの深刻な技術障害が重なり、数兆円規模の強制決済をもたらした大規模ロスカットに繋がったという。
10:35
SOL保有企業フォワード・インダストリーズ、株式をトークン化
仮想通貨ソラナの財務企業フォワード・インダストリーズは、自社の株式がソラナブロックチェーン上でトークン化されたことを発表。トークン化株式はDeFiで利用できるとした。
10:05
仮想通貨保有企業株、MSCI除外で約2兆円売却圧力 来年1月に判断
MSCIが仮想通貨保有企業を指数から除外する提案を検討。実施されれば39社で最大150億ドル(約2.2兆円)の強制売却が発生する可能性。業界は1,268の署名を集め強く反発。2026年1月15日に最終判断。
10:02
イーサリアム財団、「ステート肥大化」のリスクを指摘 3つの対応策提案
イーサリアム財団が、ネットワークのステート増大が続くことによる中央集権化リスクなどを警告した。この課題に対する3つの対策を提案している。
09:35
NYSEの運営会社ICEが仮想通貨企業ムーンペイに出資交渉、評価額50億ドル目指す
ニューヨーク証券取引所を運営するICEが仮想通貨決済企業ムーンペイへの出資交渉を進めていることがブルームバーグの報道で明らかになった。
08:35
JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的
JPモルガンのアナリストがステーブルコイン市場は2028年までに5000億ドルから6000億ドルに達すると予測し、1兆ドル規模の予測を否定的に評価した。成長は仮想通貨市場全体と連動すると見ている。
07:55
トークン化株式xStocks、TON Walletに対応
株式のトークン化プラットフォームxStocksは、TONブロックチェーンのTON Walletに対応したことを発表。ユーザーはテレグラムからトークン化した株式やETFにアクセスできる。
07:44
JPモルガンのJPMコイン、コインベースのベースチェーンに移行
JPモルガン・チェースがデジタル預金トークンJPMコインを独自の内部ブロックチェーンからコインベースの「ベース」に移行した。機関投資家の需要に応え、24時間365日のほぼ即時決済を可能にする。
06:40
ビボパワー、韓国ファンドに4.5億XRP相当のリップル株式を調達へ
ナスダック上場のビボパワーがデジタル資産部門を通じて韓国の資産運用会社リーン・ベンチャーズ向けに3億ドル相当のリップル・ラボ株式を調達する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧