オープンメタバースを推進
ブロックチェーンゲームのエコシステム開発に取り組むGalaは12日、メタバースプラットフォーム「Upland」の開発企業Uplandmeと、パートナーシップを締結したことを発表した。
今回のパートナーシップで、Galaの傘下のVOXチームがUplandと協業。VOXチームは、Uplandの最初の「イーサリアム(ETH)パートナー」となる。Uplandは今回の協業で、VOXチームにイーサリアムとの相互運用をサポートしてもらい、メタバースにおけるオープンエコノミーの構築というミッションを推進する。
Two Worlds Collide.
— VOX (@TheVOXverse) October 12, 2022
🎉 We are so excited to announce our partnership with @UplandMe! 🎉
Bridging blockchains and the @GoGalaGames and @UplandMe communities together, while continuing to push the boundaries in pursuit of true interoperability 🔥#nft #metaverse #blockchain pic.twitter.com/QeTM0fMA5P
メタバースとは
メタバースとは、インターネット上に構築された多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバター(分身)を使い、音楽ライブなどのイベントに参加したり、ゲームをしたりして様々な楽しみ方ができる。
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VOXとは、ランダムに生成される特徴を備えるアバターのこと。イーサリアムの規格「ERC-721」で、NFT(非代替性トークン)として発行されている。
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一方Uplandは、実世界を反映させた地球のメタバースのこと。資産を取引したり、街を作ったりして、ユーザーはUpland上で「起業家」になることができる。UplandはVOXとの協業で、ERC-721のNFTをエコシステムやオープンエコノミーに導入する計画だ。
GalaとUplandは、「資産を相互運用できるオープンなメタバースを構築する」というビジョンを共有。真の所有権を実現するため、ユーザーがプラットフォームをまたいで資産を移動できるようにしていく。
Galaのメタバースプラットフォーム「VOXバース」
VOXについては現在、独自のメタバース「VOXバース」が開発中。今後は、UplandがVOXバース内に本社を建設したり、VOXがUplandでメタバース構築に関与したりして、協業していく。
VOXバースの開発中、ファンは所有するVOXを使い、「VOXオデッセイ」というテキストゲームを通じてVOXバース内で活用できる資源の採掘やクエストなどをプレイすることが可能。このゲームは現在、Gala GamesとVOXのDiscordサーバー内でプレイすることができ、近日UplandのDiscordサーバーでもプレイできるようになるほか、Upland専用のストーリーラインも追加される予定。
GalaのJames Olden最高戦略責任者はUplandとの提携について、以下のようにコメントしている。
ブロックチェーン基盤のゲームとメタバースの領域において、Uplandの成功が見過ごされることはない。
真の相互運用という共通の目的を達成できるようにしたり、業界を有意義な方法で前進させたりするため、我々の世界やコミュニティの架け橋になることを楽しみにしている。
また、Uplandの共同創設者Idan Zuckerman氏は、以下のように述べた。
相互運用を実現するために同種のプラットフォームが密に協業することが、オープンなメタバースを成功させる鍵になると我々は最初から信じていた。
共通のビジョンを持つVOXバースと提携し、Galaと当社のコミュニティを相互に呼び込んで、それぞれがプラットフォームを作り上げていくことを楽しみにしている。
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VOXバースの新情報
VOXバースについては、12日にAMA(Ask Me Anything:なんでも聞いて)が開催された。このAMAには、Galaと一緒にVOXバースを開発するゲームデザイナーのウィル・ライト(Will Wright)氏、VOXのプロダクトマネージャーのNFTHOON氏、コミュニティメンバー代表のLaura氏が参加している。
VOXバースを開発するウィル・ライト氏は、Sim Cityシリーズ生みの親で知られるアメリカの有名ゲームクリエイターだ。
ライト氏による解説
ライト氏は、VOXバースはVOXのスタイルを反映させたキュービックな世界になると説明。そして「都市や砂漠、海、様々なシーンが登場し、異なるゲームと繋がっていく。それぞれがVOXシリーズと興味深いつながりを持ち、その中でMMO(多人数参加型のオンラインゲーム)が発展する」と述べている。VOXバースは、キャラクターの性質に合わせた建築や資源採掘など、リリース時から様々な側面を持つ世界になるとした。
また、VOXバースでは、クリックで構築が可能な「シェイプクライマー」という技術を利用すると説明。クリックを重ねることで、作るアイテムを進化させることが可能で、プレイヤーは3Dシステムを学ぶ必要なく、シンプルに物を作ることができると語った。
NFTHOON氏が今後の計画を説明
すでに紹介されているマーケットプレイスについては、VOXのプロダクトマネージャーであるNFTHOON氏が「アイテムと資源の市場について、プレイヤー間での経済構築を目指している」と説明。「希少度に応じて価格が付けられた資源をマーケットプレイスで販売したり、作ったアイテムを販売したりする経済は素晴らしいアイデアだと思う」と話した。
さらに、ランド(土地)のオーナーは2022年内にVOXバースの世界を体験できるようになると説明。そして、今後もエキサイティングなコラボレーションを予定していると語った。
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