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欧州委員会委員、DeFi規制について仮想通貨業界に提言呼びかけ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「規制のパラダイムシフトが必要」

欧州委員会のピーター・カーステンス委員は、暗号資産(仮想通貨)業界に対して、DeFi(分散型金融)規制に関する提言をしてほしいと呼びかけた。

欧州委員会で、フィンテック・タスクフォースの共同責任者を務める同氏は、ベルギーで開催された仮想通貨関連のイベントで、DeFiに関して「もし私たちに素晴らしい解決策を打ち出してほしいのであれば、議論をしに来て欲しい」と述べている。

カーステンス氏は、DeFi規制について次のように続けた。

DeFiをどのように法的枠組みの中に取り込むか、よく想像力を働かせて考える必要がある。

DeFiは、アカウント(口座)管理という点で、中央集権的な金融からのパラダイムシフトを意味する。それを規制したいのであれば、規制のパラダイムシフトが必要だ。

可能性としては、「DeFiがその潜在能力を発揮するためには、政策的な面からは何もしないことが最善であるかもしれない」とも付け加えている。

カーステンス氏は、関連事業者が倒産したり、詐欺を行ったりすることがなくても、DeFiにはリスクがあるとも指摘した。一例としては、今月ソラナ(SOL)基盤のデリバティブ取引所Mango Marketsから、約160億円相当の資産が不正流出している。

アブラハム・アイゼンバーグ氏という人物が、価格オラクルの操作を行って資金を引き出したもので、同氏は「有益な取引戦略」で「合法」なものだったと主張した。

関連:先週不正流出したMango Markets、被害者に返済計画

DeFi(分散型金融)とは

ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。「Decentralized Finance」の略。DeFiで行われる金融サービスには、ステーブルコインの発行や通貨の貸出、仮想通貨取引所などがある。イーサリアムのブロックチェーンを利用しているプラットフォームが多い。

▶️仮想通貨用語集

DeFi規制に関心高めるEU

欧州委員会の他の委員もDeFiについて発言している。デジタル金融担当チームのティアス・レヴィン氏は、21日に同委員会が開催したウェビナーで、次のように述べた。

DeFiは急速に台頭しているところだが、政策の面からは、DeFiをより深く理解し、それが経済的、法的にどのような影響をもたらすかを確認することに関心が寄せられている。

このウェビナーでは、ベルギーのルーヴェン大学で金融学を教えるタリク・ロクニー教授が規制について提案を行った。ロクニー氏は、DeFiは「デジタル経済に適応した新しい形の金融サービス」を提供する可能性を有しているが、リスクも付随すると発言している。

その上でロクニー氏は、解決策としてDeFiプロジェクトに、自発的に規制枠組みに参加してもらうことを挙げた。こうした枠組みによる「公的な承認」があれば、ユーザーの安心感も高まることになると説明している。

その際には「政策の枠組みに入ることが、プロトコル開発者にとって魅力的になるようなインセンティブを見つける必要がある」とも続けた。

DeFi監視のパイロットプログラム

欧州委員会は、DeFi監視についての試験プログラムも予定しており、12月1日まで、このプロジェクトへの参加申請を受け付けているところだ。

具体的には、DeFiで最大の決済プラットフォームとなっているイーサリアム(ETH)のネットワークをどのように規制できるか調査する。ブロックチェーンから自動的にデータを収集し、「リアルタイムでDeFiにおける活動を監視」する技術を試す形だ。

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