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FTXのバハマ居住ユーザー、NFTで不当出金を支援した疑い

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バハマの抜け穴

暗号資産(仮想通貨)取引所FTXで拘束された資金を取り戻すため、一部のユーザーが高額NFTの売買などを通じて、顧客間の資金移動を図っていたようだ。

なお、FTXは11日に米連邦破産法11条(チャプターイレブン)に基づいた破産申請を行っており、NFT(非代替性トークン)を用いた抜け穴については既に封鎖されている。

チャプターイレブンは、日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行うことを目的とする。これによりFTXの顧客は預金を取り戻すために数か月~数年待たされる可能性がある。

事の発端は日曜日(日本時間7日)、約50億ドル相当の出金申請を受けたFTXは、顧客資金の出金機能の一時停止措置を取った。

しかし、FTXが本社を置くバハマの規制当局がFTX.comの運営側であるFTX Digital Marketsおよび関連当事者の資産を凍結。これに関連してFTXは10日にバハマ居住(KYC)ユーザーのみを対象に出金対応を再開した。

その後、バハマのアカウント保有者に手数料を支払って資金を引き出すサービス、いわゆる「バハマの抜け穴」が横行したようだ。中には、FTXスタッフに高額賄賂を支払ってKYC(顧客確認)を取得できたとする真偽不明の噂も広がった。

通常、取引所内で口座間の直接の資産転送はできないため、流動性の低いトークン価格を高騰させて、実質的に口座間で資産移動を図る手口が取られた。

今回、そうした媒介の一つとして、FTX NFTマーケットプレイスが利用されたようだ。実際に、11月10日〜11日にかけて、平凡なNFTの価格が公正な市場価格と比べて極端に高騰した事例が確認された。

例えば、以前は1ドル未満で取引されていた「FTX Crypto Cup 2022 Key #25162」は、11月10日に約3.5億円(250万ドル)で落札。「Ape Art #312」に至っては11日に約14億円(1,000万ドル)で落札された。

こうした数千万円~数億円規模の落札事例が増加した結果、FTX NFTマーケットプレイスは24時間で約70億円(5,000万ドル)以上の取引高を記録。2%の手数料を取るFTXの追加収益となった。

関連:FTX、破産法適用を申請 対象はFTX Japan含む130社超

FTX NFTマーケットプレイス

FTX NFTマーケットプレイスは21年10月にFTX USのユーザーのみを対象にサービスを開始したが、後に米国以外のグローバルユーザーの受け入れる形に移行する計画をBrett Harrison元社長は当時語っていた。

FTX.comのウェブサイトでは、「FTX International(.com)ではNFTの預入と発行はサポートされていない」としているが、ユーザーをFTX US NFTマーケットプレイスのサイトに誘導している。正式な規約は執筆時点で確認されていないが、FTX.comとFTX USの両方のユーザーが売買は利用できたとみられる。

バハマ非居住者を支援するアカウント保有者の身元は不明だが、彼らの行為の違法性は指摘されている。Kleinberg Kaplanのパートナーで破産弁護士のMatthew Gold氏がフォーチュン誌に語ったところによると、米国に拠点を置くユーザーが破産財団から虚偽の口実で資産を取得している場合、連邦法に抵触する可能性があるという。

関連:FTXのチャプター11申請の重要性を考察

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