はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米上院議員ら、FTX幹部に「最大限の責任を負わせる」ことを要請

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

民主党議員ら、米司法省に書簡提出

米国の上院議員らは23日、FTX破綻を受けて米司法省に書簡を提出。FTXの幹部に「法の及ぶ最大限の範囲で」責任を負わせるよう求めている。

書簡は、エリザベス・ウォーレン議員(民主党)と、シェルドン・ホワイトハウス議員(民主党)が、司法長官と司法長官補佐に宛てたものだ。

ウォーレン議員らは、FTXのジョン・J・レイIII暫定CEOの発言に言及している。レイ氏は、破産申請書類の中で、FTXの状況を「完全な企業統治の失敗」と指摘。適切な帳簿管理やセキュリティ管理が行われておらず、顧客資金の不正を隠すソフトウェアを使っていたと述べていた。

関連FTXの実態の一部が明らかに 新CEOが裁判所に書類を提出

これを踏まえて、ウォーレン議員らは、司法省はFTXを調査する際に、今回の件で被害に遭った者一人一人のことを真摯に捉えるべきと主張。必要な時には、被害者に対して責任を負う個人を起訴するよう求めた。同議員らは次のように述べる。

この先状況が明らかにされるにつれて、バンクマン=フリード氏とその同僚の欺瞞的行為がFTX顧客に与えた損害や、FTX破綻に影響を受ける様々な企業の顧客に与える損害が、さらに明確になるだろう。

FTX以外のところでも、暗号資産(仮想通貨)業界の問題が見つかるかもしれない。

ウォーレン議員らは、司法長官らが3月に「ホワイトカラー犯罪で個人の責任を追及する」「被害者への配慮を重視する」と述べたことにも言及。FTXの事件についても、司法省がこうした姿勢で対応することを期待するとした。

米国では21日、連邦破産裁判所でFTXに対する初の破産審問が行われたところだ。子会社を通じたバハマの不動産投資で約423億円(3億ドル)が費やされたが、ほとんどが同社幹部の自宅や別荘の購入だったことなど、杜撰な実態が指摘されている。

関連FTX、初の破産審問始まる

ホワイトカラー犯罪とは

企業の経営陣など、社会的地位の高いホワイトカラー層が行う犯罪のこと。職務上の地位を利用した横領や、脱税、インサイダー取引、独占禁止法違法、消費者詐欺、環境汚染などが例として挙げられる。

▶️仮想通貨用語集

フィデリティにも書簡提出

以前より仮想通貨に懐疑的な姿勢を示してきたウォーレン議員は、FTX破綻後、米大手金融機関フィデリティにも書簡を提出した。

フィデリティは現在、顧客の一部が確定拠出型企業年金を通してビットコイン(BTC)に投資可能できるようにしている。ウォーレン議員は、他2人の民主党議員らと共に、このサービスに対する懸念を申し立てた格好だ。

3人の議員は、7月にもフィデリティの当該サービスに批判的姿勢を示していたが、FTX破綻を受けて、警戒を強めている形だ。議員らは書簡で、「一部の人々による無分別で欺瞞的、そして違法な可能性がある行為」が、ビットコインやその他の仮想通貨の価格に影響を与えると指摘した。

フィデリティの提供する確定拠出型企業年金401k口座では、雇用者が認めた場合、20%をビットコインにすることが可能だ。同社の401kサービスを利用している企業は、今年4月時点で約23,000社に達していた。

加入者にとっては仮想通貨取引所の口座なしにビットコインにアクセスできることなど利点があるが、米労働省なども、ボラティリティ(価格変動)の大きさなど理由に、懸念を表明している。

関連フィデリティの退職金口座ビットコイン投資、米労働省が懸念を表明

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/22 月曜日
08:23
VanEck、アバランチETF申請にステーキング報酬機能を追加
VanEckが米SECに提出したアバランチETF申請書を修正し、ステーキング報酬機能を追加。保有AVAXの最大70%をステーキングし利回りを創出する計画。米IRSの新規則が後押し。
12/21 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコインの2026年相場予測やブロックチェーン人気ランキングなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、流動性低下で来週も不安定な展開か|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインの今後の見通しをbitbankアナリストが解説。年末のホリデーシーズンで流動性が低下する中、来週にかけても方向感に欠ける展開が続く可能性。12月の米雇用・物価データが金利見通しの鍵を握る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|与党税制改正大綱の決定に高い関心
今週は、米SECのポール・アトキンス委員長の講演、ノルウェー政府系ファンドによるメタプラネットのビットコイン戦略に対する支持、政府・与党の2026年度税制改正大綱の決定に関する記事が関心を集めた。
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
06:20
仮想通貨の冬到来か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
05:45
米FRB、仮想通貨企業向け「簡易版マスターアカウント」開設に進展か
米連邦準備制度理事会が仮想通貨関連企業を含む適格機関に決済サービスへの限定的なアクセスを提供する「ペイメントアカウント」案についてパブリックコメントを募集開始。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧