- 韓国仮想通貨取引所調査の結果報告
- 今回の調査は、すぐに改善が必要とされる17の項目に焦点を絞り、改善がなされたかどうかを確認するという方法で行なった。一部で改善がみられるが、まだまだ注意が必要。
- 韓国内で見られる様々な動き
- モンゴル政府高官の韓国訪問および、Bithumb社への訪問。Ksine社のハードウォレット発売開始。ビットコインATM(BTM)を運用しているCoinme社への韓国進出計画などさまざな動きが見られた。
- スマートコントラクトとは
- IT技術を用いて自動化された契約行為を指す。とくにブロックチェーンでは、イーサリアムのプラットフォーム上で開発されたプログラムのことを指す。
- solidityとは
- イーサリアムのプラットフォーム上でスマートコントラクト開発を行えるプロフラミング言語
韓国仮想通貨取引所のセキュリティ問題
韓国政府は仮想通貨取引所の調査の中間報告をしました。
この調査は6月と7月に韓国インターネット振興院、通称KISAと、韓国の国家行政機関、未来創造科学部によって執り行われ、KISAのセキュリティスペシャリストはそれぞれの取引所に85の項目を調査するため訪れました。
特に17の項目はすぐに改善が必要で、6の項目は短期間での処置、11の項目が仮想通貨ウォレットの管理に注意が必要という結果でした。 政府は「今回の調査は、すぐに改善が必要とされる17の項目に焦点を絞り、改善がなされたかどうかを確認するという方法で行なった。」と説明しました。
21の取引所のうち11の取引所の短期間調査が終了し、 それに加え、11のうち8の取引所はウォレットの管理システムが改善されたことも明らかにしました。 その8つの取引所はUpbit、Bithumb、Korbit、Coinnest、Coinlink、Coinone、 Coinplug、Huobi Koreaです。
しかし政府は「仮想通貨のウォレット管理のほとんどの脆弱性は、改善されていない」と繰り返し述べました。 来月は最終調査の実施が計画されており、また、新たな仮想通貨取引所も調査されるだろうと政府機関が発表しました。
情報通信部のKim Jong-sam氏は 「仮想通貨取引所には脆弱性があるので、投資は気をつけて行うべきだ。」、 また「我々は仮想通貨取引所のセキュリティ向上のために監視し続ける。」と述べました。
韓国国内で見られる様々な動き
モンゴル政府高官、韓国公式訪問
8月16日、モンゴル政府の高官が韓国に公式訪問し、Bithumb社に訪れました。
韓国経済新聞には
「彼らが特に焦点を当てていたのは、仮想通貨の送金と支払い機能、それにブロックチェーン技術の可能性。モンゴルは、政府レベルでの太陽光発電など新しいエネルギープロジェクトを進めるために、ブロックチェーンや仮想通貨の利用を模索している。」
と詳しく論じられていました。
政府高官が訪れたことにより、Bithumb社はモンゴル政府との業務協定、あるいは現地法人の設立をする可能性があります。
Ksine社ハードウォレット「Tuch x Wallet」を発売
Ksine社は仮想通貨ビジネスに乗り出し、ハードウェアウォレット「Tuch x Wallet」の発売を8月16日に発表しました。
Touch x Walletはバッテリーが組み込まれており、指紋認証のテクノロジーが利用されています。 bitcoinやether、rippleなど10の仮想通貨を保存でき、来年後半には約50の通貨が利用できるように開発を進めています。 また、アドレスのQRコードが映し出される高解像度のeペーパーが搭載されており、利用者はバランスを確認することができます。
仮想通貨取引所Upbitブロックチェーン技術などの指導を計画
8月16日、韓国の仮想通貨取引所Upbitは、9月12日に無料で仮想通貨やブロックチェーン技術の指導を考えていることを公にした。
そのクラスは2つのパートに分かれており、1つ目はブロックチェーンや仮想通貨の歴史と起源について。 2つ目はイーサリアムやラムダチェーン、solidity、Dapp開発、スマートコントラクトの理論や現状について。
最近では、済州(チェジュ)島は中央政府にブロックチェーンおよび仮想通貨の特別地区に選定するよう嘆願しました。
Coinrial社は海外向けサービスを発表
6月10日にハッキングされ、7月15日からサービスを再開したCoinrial社は、先週、韓国人以外の外国人向けのサービスを開始したと公式に発表しました。サービスは英語で提供されるます。
ビットコインATMを提供するCoinme社韓国に進出か
アメリカのビットコインATM(BTM)を運用しているCoinme社は8月の16日に今年中に韓国へのサービス拡大を模索していることを明らかにした。 現在同社のATMはアメリカ全土で67の地域で利用されており、Coinmeは「次の事業拡大として、アジア諸国に、特に韓国や香港、シンガポールを焦点に当てている」と言及しました。韓国でも仮想通貨取引所のセキュリティ問題がありましたが、それでも上記のように様々な動きが見られており、これからも韓国の仮想通貨及びブロックチェーンの動向は目が離せないでしょう。
参考記事:Korea Roundup: Mongolian Government Visits Bithumb, New BTM, Hardware Wallet
Korean Government: 11 out of 21 Crypto Exchanges Complete Security Measures
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