はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

バイナンス、税金計算ツール「Binance Tax」を発表 ユーザーの負担軽減へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の納税を効率化

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは6日、税金計算ツール「Binance Tax」を発表した。

納税に関するユーザーの負担を軽減することがツール開発の目的だが、まだローンチは初期段階。公式ウェブサイトには「ベータ版」と記載があり、現時点では、バイナンスにおける全てのトランザクションに対応しているわけではない。

公式発表ではフランスに居住しているユーザーが利用できると説明しているが、海外メディアはカナダでも利用できると報道。バイナンスの担当者に取材したブロックチェーンメディア「Decrypt」は、今年中にさらに対応するマーケットを増やしていく予定だと報じた。なお、バイナンスの担当者は具体的な国名や時期までは明らかにしていない。

関連バイナンス、本社はフランスに設立か

バイナンスは公式発表で今後について、利用できる地域を増やすことに加え、より多くのブロックチェーンに対応したり、バイナンス以外のウォレットサービスをサポートしたりしていくと説明。トランザクションについては現在、先物取引やNFT(非代替性トークン)取引などには対応していない。

先物取引とは

将来のあらかじめ定められた期日に、特定の資産を、現時点で取り決めた価格で売買することを約束する取引。先物取引は仮想通貨に限らず他の資産でも行われており、代表的なデリバティブ取引の1つである。

▶️仮想通貨用語集

関連イタリア、2023年から仮想通貨への課税強化か

ツールの特徴

ユーザーは無料でBinance Taxの利用が可能。最大で10万トランザクションまで計算できる。

先物やNFTなどにはまだ未対応だが、現物取引、寄付、ブロックチェーンのフォーク(分岐)による報酬等には対応。ワンクリックでバイナンスにおける取引をBinance Taxに取り込み、損益を計算できる仕組みになっている。

関連世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスとは|企業としての取り組みを紹介

納税の課題

バイナンスは今回の発表で、特に仮想通貨トレーダーにとって納税の時期は大きな負担になると指摘。デイトレーダーは年間に何千トランザクションも行うため、正確に税金を計算することは時間や労力がかかると、開発の背景を説明した。

一方で仮想通貨については、税金を徴収する側にも課題がある。日本の内閣府は昨年10月、「納税環境整備に関する専門家会合(第9回)」の資料を公開。「税に対する公平感への悪影響が危惧される調査事例」の1つとして、仮想通貨取引に対する調査を挙げた。

この時に国税庁は、仮想通貨を例にして以下の2つの課題を挙げている。

  • 海外の取引所で行われた取引に関する情報が入手しづらい
  • 高額な利益が無申告だった場合に、無申告加算税の対象になることがある

関連国税庁、仮想通貨取引の課税に関する課題を指摘

米ドル入出金一時停止へ

バイナンスは8日に米ドルのトランスファーを一時停止する予定を発表した。0.01%のユーザーしか米ドルの入出金サービスを使っておらず、影響は軽微だとした。

背景については昨年の他社取引所破綻などの影響で一部の銀行業社が撤退したりしたことがあった。一方、今回の措置はグローバル版バイナンスへの影響に留まり、米国バイナンスは影響を受けていないという。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/09 火曜日
17:40
リミックスポイント、エネルギー事業の中期経営計画を発表 3年で営業利益3.7倍目指す
リミックスポイントが2027-2029年度の中期経営計画を発表。エネルギー・蓄電事業で売上高692億円、営業利益91億円を目指す。日本蓄電池と提携し系統用蓄電所7カ所を共同運営。同社は242億円超の仮想通貨も保有し、多角的な事業展開を推進。
15:52
補正予算の国会質疑で仮想通貨税制が議題に 国民民主党が質問、高市首相は「与党税調で検討中」と答弁
補正予算の国会質疑で暗号資産(仮想通貨)税制が議題に。国民民主党は雑所得として最高税率55%が適用される現行制度を見直し、分離課税化を要求。高市首相は税制改正大綱に基づき与党税調で検討を進めていると答弁した。
13:35
米XRP現物ETF、全期間で純流入を記録 約1459億円に到達
米XRP現物ETFが上場以来全期間で純流入を記録し、約1,459億円に到達。仮想通貨ETF史上2番目の速さで8億ドルを突破し、機関投資家の継続的な買いが続いている
13:20
カナダ税務当局、仮想通貨利用者の4割が未申告と推定
カナダ歳入庁が過去3年間で仮想通貨関連監査により1億カナダドル以上を徴収したが、2020年以降刑事告発は行われていない。同庁は仮想通貨プラットフォーム利用者の40%が未申告または高リスクだと推定している。
12:50
『ガス先物市場』、ヴィタリックがイーサリアム手数料を安定させるアイデアを披露
仮想通貨イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏がガス代先物市場を提案した。将来の手数料をヘッジ可能にする構想であり、コミュニティ内で議論が活発化している。
11:45
米大手銀行CEO、上院議員と仮想通貨市場構造法案を協議予定 ステーブルコインの利息付与に反対表明へ=報道
バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴのCEOが9日、上院議員と会談し仮想通貨市場法案を協議する。銀行側はステーブルコインへの利息付与に反対し、仮想通貨分野での競争能力確保を求める姿勢だ。
11:23
テザーのUSDT、アブダビで「法定通貨参照トークン」認定範囲が拡大 9チェーン追加
テザーのUSDT、アブダビで法定通貨参照トークンの認定範囲を拡大。新たに9つのブロックチェーンで規制業務が可能に。USDC、USD1、RLUSDも承認済み。UAEがステーブルコイン規制拠点として台頭。
10:22
マイケル・セイラー氏、国家主導のビットコイン銀行システムを提案
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長がアブダビで、ビットコイン担保型の高利回りデジタル銀行システムを各国政府に提案。20兆〜50兆ドルの資本流入を見込むが、価格変動性への懸念も。中東の全政府系ファンドと会談を実施。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、最大約47億円規模の自社株買い実施へ
仮想通貨ハイパーリキッドの財務企業ハイパーリキッド・ストラテジーズは、最大約47億円規模の自社株買いを実施すると発表。延期や中止の可能性もあるが最大で12カ月間実施する計画である。
09:40
アルゼンチン中銀、民間銀行による仮想通貨取引の解禁を検討か=報道
ビットコイン支持のミレイ政権下で、アルゼンチン中央銀行が民間銀行による仮想通貨取引サービスの許可を検討中だと伝えられる。実現すれば普及が促進される可能性もある。
09:35
UAE初、イスラム系銀行ルヤがビットコイン投資サービスを開始
UAE拠点のイスラム銀行ルヤが8日、仮想通貨インフラプロバイダーのフューズと提携し、モバイルアプリを通じてビットコイン投資サービスを開始した。イスラム系銀行として初めて顧客にBTCの売買を可能にする。
08:15
PLUMEとJUPITERがコインベースに新規上場、機関投資家向けアクセスも提供
米コインベースが12月9日にプルームとジュピターの現物取引を開始する。RWAトークン化のプルームとソラナ系DEXアグリゲーターのジュピターが新規上場し、機関投資家向けアクセスも利用可能になる。
07:55
SECがOndoへの捜査を訴追なしで終了、トークン化証券のハードルをクリア
トークン化プラットフォームのオンド・ファイナンスが、バイデン政権下で開始されたSECの捜査が訴追なしで終了したと発表した。トークン化証券が米国資本市場の中核となる時期が到来したと同社は期待。
07:15
仮想通貨投資商品、先週は1110億円超の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週の資金フローは約1,116億円の純流入だったと報告。ビットコイン、XRP、チェーンリンクの投資商品の需要が高かった。
07:02
ビットコイン担保をデリバティブ市場で使用、米CFTCがトークン化パイロットプログラムを開始
米CFTCがビットコイン、イーサリアム、USDCなどのデジタル資産をデリバティブ市場で担保として使用するパイロットプログラムを開始した。トークン化担保に関する新たなガイダンスも発行している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧