はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

国税庁、仮想通貨取引の課税に関する課題を指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引の課税に関する課題

内閣府は28日、同日開催された「納税環境整備に関する専門家会合(第9回)」の資料を公開した。

この会合で国税庁は「税に対する公平感を大きく損なうような行為への対応」を説明。その中で、「税に対する公平感への悪影響が危惧される調査事例」の1つとして、暗号資産(仮想通貨)取引に対する調査を挙げている。国税庁が今回、仮想通貨を例にして挙げた課題は以下の2つだ。

  • 海外の取引所で行われた取引に関する情報が入手しづらい
  • 高額な利益が無申告だった場合に、無申告加算税の対象になることがある

1つ目の課題について国税庁は、国内外の取引所で仮想通貨取引を行なっていた納税者に対し、無申告の疑いがあったために調査を実施。1年以上に渡り電話と書面で連絡をしたが、無視され続けたとしている。

その後、膨大な事務量を投じて反面調査等を行い、国内での取引を中心に解明できた分は構成処分を行うことができたが、海外での取引の全容を把握することはできなかったと説明した。

反面調査とは

税務調査対象者本人ではなく、仮想通貨取引所などの関係先に対して実施する税務調査のこと。

▶️仮想通貨用語集

この事例について国税庁は、以下のように課題を指摘している。

反面調査をするためには、その端緒として何らかの情報が必要だが、調査をするための接触を一切拒否された場合にはそうした端緒がつかめず、取引の全容解明は困難を伴い、また、仮装隠蔽行為の有無も確認することが困難となる。

高額利益の事例

2つ目は仮想通貨に特化した事例ではなく、他の資産も対象。事例として挙げられているのは、スマートフォンで何らかの資産の先物取引を行い、1年で約2億円の利益を得たにも関わらず申告をしなかった会社員だ。調査をすると、この会社員は、申告の必要があることを認識していたが申告しなかったことを認めたという。

資料では他にも、仮想通貨取引を含む投資において、2年間で約2億円の利益を得ていたが、無申告だった事例もあったとした。

この事例で国税庁が指摘している課題は以下の通り。

本事案のように高額の利益を得ていながら無申告となっていた場合においても、申告時における仮装隠蔽行為や意図的に申告をしないことを外部からもうかがい得る特段の行動が認められた時には重加算税の対象となるが、こうした行為を認定できなければ通常の無申告加算税の対象となる。

日本では、申告納税制度の定着と発展を図るため、申告義務が適正に履行されない場合に加算税を課す。加算税は、行政制裁的な性格を有している。

財務省のウェブサイトによれば、無申告加算税で済まされる場合の税率は15%か20%。一方、無申告加算税に代えて適用される重加算税の税率は40%である。

国税庁は今回の資料で、政府税制調査会の「経済社会の構造変化を踏まえた令和時代の税制のあり方(2019年9月)」の言葉を引用。「デジタル時代における納税環境の整備と適正・公平な課税の実現」の項目で、以下の内容を強調した。

課税逃れの未然防止や早期是正等を図るためには、課税関係の判断に必要となる情報について、納税者による自主的な開示を促すとともに、税務当局も広く参考となる情報を適時に提供するなど、納税者の予見可能性を高めていくことが必要である。

税務調査などの事後的な対応については、特に必要性の高い分野や悪質な事案等に重点化した上、それらが効率的かつ効果的に実施されるよう環境を整備していくべきである。

関連岸田政権「仮想通貨法人税の課題は来年度税制改正で結論を得る」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/05 日曜日
11:30
ビットコイン中東緊張で上値重く、対イラン攻撃期限と雇用統計が焦点|bitbankアナリスト寄稿
BTC対円相場は1050〜1090万円台でのレンジ推移。対イラン攻撃期限や米雇用統計・CPIの結果次第では、6万ドル台への下落も視野に。
09:30
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルとコンベラの提携やソラナ基盤ドリフトの大規模ハック被害など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
09:25
週刊仮想通貨ニュース|サトシ・ナカモトの耐量子対策やBCT・ETHの初期保有者の売却加速に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインとイーサリアムの初期保有者による売却、ナカモト社のビットコイン売却、ビットコイン創設者サトシ・ナカモトの量子コンピュータ脅威に対する想定に関する記事が関心を集めた。
04/04 土曜日
15:00
ジャック・ドーシーのブロック社、「ビットコイン蛇口」を復活予定 普及拡大へ歴史的ツールを現代に再現
ジャック・ドーシー率いるブロック社が、4月6日にビットコインを無料で配布する「フォーセット」を復活させると発表した。2010年に誕生した普及促進ツールの現代版復活は、仮想通貨の新規ユーザー獲得戦略として注目を集めている。
14:15
「670億円超の不正USDCを凍結できなかった可能性」ZachXBT氏がサークル社批判
ZachXBT氏が、ステーブルコインUSDCを提供するサークル社を批判。2022年以降670億円超の不正資金を凍結できなかった可能性があるとして改善を呼びかけている。
13:30
量子コンピュータ時代の仮想通貨、グーグルがBTC等主要チェーンの「現在の対応度」を分析
グーグルによる主要仮想通貨の耐量子計算機暗号(PQC)への移行ステータスおよび脆弱性評価を解明。ブロック生成時間が長いビットコイン特有のリスクや、1500億ドル規模に及び現実資産市場に対する潜在的な被害が、同社の最新研究データとともに定量化されている。
11:20
「AIエージェントを狙う6つの罠」、グーグルが敵対的コンテンツの脅威を分析
グーグルの人工知能研究チームが、自律型AIエージェントを不正操作する「敵対的コンテンツ」の脅威を6種類に分類した。攻撃手法と防御策を解説している。
10:15
MARAが従業員15%削減を実施か、AI・インフラ企業への戦略転換へ
米ナスダック上場の大手ビットコインマイナーMARAが従業員の約15%を削減したと報じられた。11億ドル規模のビットコイン売却と転換社債の圧縮に続く今回の決断は、純粋なマイニング事業からAI・デジタルインフラ企業への転換を加速させるものだ。
09:20
マイケル・セイラー、ビットコイン追加購入を示唆 優先株回復で買い増し再開か
マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長は4日、ビットコインの購入を示唆するメッセージを投稿した。独自の資金調達手段であるSTRC優先株が額面を回復したことで、一時停止していた13週連続の大量取得プロセスが再始動した可能性が高まってきた。
07:50
仮想通貨を主たる資産として保有する企業、TOPIXへの新規追加見送りへ
日本取引所グループは、仮想通貨を主たる資産として保有する企業の株式をTOPIXなどの指数に新規で追加することを当分の間見送る方針を示した。まずは意見を募集してからルールを適用する。
07:10
米大手証券チャールズ・シュワブ、仮想通貨現物取引に本格参入 コインベースに競争圧力
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムの現物取引サービス開始予定が確認された。約12兆ドルの顧客資産を抱える同社の参入は、コインベースなど既存の仮想通貨取引所に直接的な競争圧力をかけることになる。
06:30
金融庁、仮想通貨交換業者へのサイバーセキュリティ強化方針を公表 投資家保護に向けた3本柱を提示
金融庁は3日、仮想通貨交換業者等を対象とした「サイバーセキュリティ強化に向けた取組方針」を公表。巧妙化するソーシャルエンジニアリングやサプライチェーン攻撃への対策として、業者の自助、業界の共助、当局の公助の「3本柱」を軸としたセキュリティ強化の道筋を示した。
05:55
仮想通貨の資金流入、約3分の1に大幅減速 投資家需要が鈍化=JPモルガン
JPモルガンが推計する2026年第1四半期の仮想通貨流入総額は約110億ドルにとどまり、2025年通年の記録的な1300億ドルから大幅に後退した。個人・機関投資家の流入はほぼ消失しストラテジーのビットコイン購入とベンチャー資本がかろうじて市場を下支えしている構図が浮き彫りになった。
05:00
グーグルの量子論文でアルゴランド(ALGO)高騰、量子耐性の先駆けとして再注目か
グーグルの量子コンピュータ関連ホワイトペーパーがアルゴランドを耐量子暗号の実装事例として名指したことを受け、仮想通貨ALGOは週間40%超の急騰を記録。量子セキュリティが新たな市場テーマとして浮上。
04/03 金曜日
17:54
イーサリアム財団、約148億円分のETHを追加ステーキング=Lookonchain
イーサリアム財団が7万ETH規模のステーキング計画の一環として、約148億円相当の45,034ETHを追加ステーキング。ETH売却から脱却した新財務戦略を加速させている。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧