はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

元Ripple社CTOトーマス氏が目指す新たな広告収入モデル:新会社Coilクローズドベータ版公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Coilがクローズドベータ版で始動
Ripple社元CTO ステファン・トーマス氏(以下トーマス氏)は5月Coilという新会社を設立、そして今回クローズドベータ版を開始したことを発表しました。
Coilとは
第三者を介さず、ウェブサイトに直接収入を与える仕組みを構築しようと試みています。マイクロペイメント、Interledgrの技術を用いて、リアルタイムに少額決済も可能にする。
マイクロペイメントとは 少額の決済を可能にするサービス。通常の決済システムでは小学の決済を行うと経費がかかってしまい現実的でないが、その少額の決済を可能にさせるのがマイクロペイメント。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

Ripple社元CTOステファン・トーマス氏(以下トーマス氏)は5月Coilという新会社を設立、そして今回クローズドベータ版を開始したことを発表しました。

Coil設立背景とは

現在のインターネット業界を見てみると、 広告や、有料化などに依存したインターネット業界では、第三者に依存しなけらばならないのが現状です。

そして、その使用条件の変更などにより、ユーザーだけでなく、コンテンツ提供者も被害を被るリスクがあるのです。

そんな業界の現状を見てトーマス氏が設立した会社がCoilです。

Coilはこの問題を解決するため、第三者を介さず、ウェブサイトに直接収入を与える仕組みを構築しようと試みています。

Coil とは?/クローズドベータ版の公開

Coilが目指す未来はサイト製作者がリアルタイムで稼げるプラットフォームです。

ここで重要な点が以下の2点になります。

  • 少額決済可能
  • リアルタイムに送金可能

少額決済が可能

Coilを使用することによって、サイト製作者はマイクロペイメントを通じて直接お金を受け取ることが可能です。

今までは少額決算は逆に経費の方がかかってしまい、現実味がありませんでした。

しかし、Coilでは今までクレジットカードなどの電子的支払い機構では現実的に処理できない程度の少額の支払いをも受け取ることが可能になるのです。

リアルタイムに送金が可能

Coilはリアルタイムでの送金を可能にします。

サイト運営者にとってより良い報酬システムを構築する似たような ビジネスモデルは実際に存在します。

例えばBraveがその一つです。BraveブラウザーはYouTubeの報酬システムが不公平で不透明だと考えられている中、広告ブロック機能を持つBraveブラウザーを通して新たに独自の仮想通貨BATを発行し、YouTubeでの動画投稿者に収入源を発足させようとしています。

つまり、コンテンツを作り出すクリエーターを第一優先に考えた報酬制度のビジネスモデルとなります。

Coilの場合もBraveのビジネスモデルのようにクリエーター、サイト運営者に焦点を当てたものになるのですが、これらを区別する最大の点はクリエーター、サイト運営社に報酬がリアルタイムで支払われるというものです。

トーマス氏はリップルCTO時代にインターレジャーを共同制作しました。インターレジャーは異なる台帳間で支払いを送信するためのプロトコルです。

つまりは、銀行の台帳にドルしか持ってない人が、銀行の台帳に円を保有している他の人に、円で送金することを可能にすることができます。

本来これを行うためには複数の決済ネットワークを介するため多大なお金と時間を要しますが、interledgerではリップルネットワークを介するため時間とお金を大幅に削減することが可能となりました。

このインターレジャー技術が根底に存在するのがCoilであり、リアルタイムに異なる台帳間でも支払いができるようになっているのです。

そのため、Coilではリアルタイムで少額決済も可能なプラットフォーム構築を目指す企業なのです。

クローズドベータ版の公開

5月にCoilを設立し、今回クローズドベータ版を公開されました。現在は一定のユーザーのみが閲覧可能ということで一般公開はまだ先の話になるとのことです。

トーマス氏は今回の公開に応じてcoindeskのインタビューに下記のようにコメントしています。

今までこのようなモデルは存在しませんでした。ですので今後どのようにユーザーの皆さんがコンテンツを作るのかとても楽しみです。

Coilの最初のサービスは、クリエイターの支援、有料化の緩和、広告も最小限に抑え、新たなコンテンツや、機能を実現する消費者への定額購読であると以前述べられてました。

Coilはプラットフォームを構築するのではなく、Interledgerを取り入れたWeb Monetizationをあらゆるウェブサイトへの支払いに使用する最初の企業になるのではないでしょうか?

CoinPostの関連記事

Thomas氏がRipple CTOを辞め新会社Coilを設立:ILPを利用し新ビジネスモデル実現を目指す
インターネット業界では収益化するためには第三者に依存しなければならないという問題点を打開するために、リップル社の前CTOはInterledgerを用いての、第三者を介さない直接収入の仕組みを構築しようとしています。
YouTubeで新たに仮想通貨BATで収入を得ることが可能に
YouTubeの報酬システムが不公平で不透明だと考えられている中、広告ブロック機能を持つ Brave Browserは、新たに独自の仮想通貨 BAT を発行し、YouTube での動画投稿者に新たな収入源を発足させようとして注目を置いています。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/01 土曜日
13:50
ステーブルコイン覇権争い激化 テザーが過去最高益、USDCは機関投資家採用加速
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第3四半期報告書を公表し年初来利益が100億ドルを超えたことを明らかにした。米国債保有額は1350億ドルに達し国別ランキング17位相当。
13:20
仮想通貨市場の現状、センチメント冷え込み=CryptoQuant分析
CryptoQuantがビットコインとイーサリアムの週間市場レポートで投資家の慎重姿勢を指摘した。現物ETFや先物ベーシスなどの指標から市場のセンチメントが冷え込んでいると述べる。
10:20
イオレがSBI VCトレードと提携、ビットコイントレジャリー事業強化へ
イオレがSBI VCトレードと提携し、法人向けサービスを活用したビットコイン取引・保管・運用を開始した。Neo Crypto Bank構想の実現に向けSBIグループとの初の具体的連携となる。
09:50
チェンジHD、JPYCで地方創生へ ふるさと納税・インバウンド決済に円ステーブルコイン導入検討
チェンジホールディングスが日本円ステーブルコインJPYCを活用した地方創生に着手する。「ふるさとチョイス」での決済導入検討やインバウンド事業での実証実験を計画している。
09:20
欧州中央銀行がデジタルユーロ開発加速、2029年導入目指す
欧州中央銀行が中央銀行デジタル通貨(CBDC)デジタルユーロの開発を次段階に進めることを決定した。2027年にパイロット実験を開始し、2029年の正式導入を目指す。
07:40
ビットコイン、サトシ・ナカモト執筆のホワイトペーパー公開から17周年に
仮想通貨ビットコインは10月31日、ホワイトペーパー公開から17周年を迎えた。SNSでは祝福の声が投稿されており、コインベースのCEOは、1つのPDFが世界を変えたとコメントしている。
07:30
米連邦控訴裁、仮想通貨銀行カストディアのマスターアカウント請求認めず
米連邦控訴裁判所が仮想通貨銀行カストディアに対するFRBのマスターアカウント拒否を支持した。裁判所はFRBがアクセスを認めるかどうかの裁量を持つと判断し、地方裁判所の判決を支持した。
06:45
コインベースが民主党議員の政治献金批判に反論 、「中立的活動」と主張
仮想通貨取引所コインベースが民主党マーフィー上院議員からの政治献金批判に公開反論した。同社幹部は仮想通貨業界PAC活動が非党派的で企業献金は歴代政権で標準的慣行だったと説明。
06:10
ストラテジーのセイラー会長、ビットコイン企業買収に消極姿勢
ストラテジーのセイラー会長が他のBTCトレジャリー企業の買収に関心がないことを明らかにした。不確実性が多く時間がかかることを理由に挙げ、デジタルクレジット販売とビットコイン購入に注力する方針だ。
05:45
カナン、日本の電力会社と契約 ビットコインマイニングで送電網安定化図る
BTC採掘機器メーカーカナンが日本の大手地域電力会社とマイニングサーバー販売契約を締結した。水冷式アバロンサーバーで送電網バランシングとエネルギー効率最適化を実現し、2025年末に稼働開始する予定だ。
10/31 金曜日
18:45
American Bitcoin CEOが語る、環境配慮型マイニングの未来|独占インタビュー
American BitcoinのMichael Ho CEO独占インタビュー。ビットコインマイニングの60%以上が再生可能エネルギー由来という実態や、トランプファミリーとのビジネス関係、日本市場への期待について詳しく聞く。
18:41
万博ウォレットがリニューアル、JPYC対応開始&総額1億円配布へ
EXPO2025デジタルウォレットが「HashPort Wallet」としてリニューアル。JPYC対応を開始し、総額1億円プレゼントキャンペーンを開催。Ethereum・Polygon対応も。
18:33
SBIホールディングスが上半期で過去最高益 暗号資産事業は堅調・Web3戦略を本格化
暗号資産事業も堅調 SBIホールディングス株式会社(東証プライム:8473)が31日に発表した2026年3月期第2四半期(2025年4〜9月)連結決算は、純利益が前年同期比3….
16:59
ゲーム会社gumi、子会社で予測市場サービスの事業化を検討
gumiが子会社gC Labsで予測市場サービスの事業化検討を開始。AIとブロックチェーンを活用し、政治・経済・エンタメなど幅広いテーマで集合知を生成。海外で急成長するPolymarketを参考に、日本での新市場創出を目指す。
16:53
金融庁、ビットコインなど暗号資産ETF関連デリバティブの国内提供を「望ましくない」と牽制
金融庁は31日、海外で組成された暗号資産(仮想通貨)ETFを原資産とするデリバティブ商品の取扱いについて「望ましくない」との見解を表明した。IG証券が開始したブラックロックのビットコイン・イーサリアムETFのCFD取引が背景とみられる。国内では暗号資産ETFの制度整備が進行中で、税制面の不透明さも課題となっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧