WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムのファイナライズ停止問題解消へ、クライアント「Prysm v4.0.4」が公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ファイナライズ停止問題解消へ

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のブロックチェーンの主要なクライアントPrysmは16日、新バージョン「Prysm v4.0.4」をリリースした。これは、最近発生したファイナライズの停止問題に対応したフルバージョンとなる。

Prysm v4.0.4は、メインネットワークの重要な問題を修正するだけでなく、新たな機能の追加やその他の修正も行っている。全体的に見て、この新バージョンはイーサリアムネットワークをより速く、効率的で信頼性が高く、そして安全にすることを目指している。

イーサリアムは5月13日に約1時間にわたり新規ブロックの確定(ファイナライズ)を一時停止した。これは24時間以内に2回目の技術的問題で、前日の5月12日にも同様にブロックの確定が25分間停止していた。イーサリアム財団によると、通常、ブロックの確定は約15分で到達する。

「ファイナライズの停止」とは、新規に追加されたブロックが承認済みとされ、その内容が変更不能となるプロセスが一時的に中断したことを指す。このような停止が起きると、二重支払い攻撃や取引記録の不一致などのリスクが生じ、結果としてネットワークが分岐(フォーク)する可能性もある。

この技術的な問題の原因は特定されていないが、過去の状態(古いビュー)を保持しているノードが証明を行った結果、ネットワーク全体の負荷が増大し、一部のノードがネットワークから離脱した可能性が指摘されていた。この問題に対する対策が、イーサリアムクライアントのPrysmによってリリースされた修正版にも含まれている。

関連:イーサリアムが2日連続でファイナライズの一時停止、問題とその影響は?

Prysm v4.0.4の概要

Prysm v4.0.4は、データの扱い方の改良、潜在的なエラーの早期発見と修正、システムの問題耐性の強化などを通じて、これらの潜在的な問題を解消する試みを行っている。

具体的には、システムが取引等を追跡するために保管しているデータ、すなわち「状態」や「キャッシュ」の管理について、改善が行われている。これにより、ネットワークの動作がよりスムーズで信頼性の高いものになる見込みだ。

想定される問題として、ノードは過去の状態に対する証明を受け取ったときに、その証明を検証するために状態を再生成する必要がある。複数の再生成が同時に行われると、ノードのCPUに大きな負荷がかかり、メモリの使用量も増大する。

したがって、新バージョンのPrysmでは、証明状態のキャッシュやチェックポイント証明のフィルタリングなどの改善が行われ、これらの問題に対処されている。

クライアントは、イーサリアムにアクセスするためのソフトウェア。ここでは、トランザクションを検証するバリデーターが使用するソフトウェアにフォーカスされている。異なる種類のバリデータークライアントが公平に使用されることで、ネットワーク全体のセキュリティと安定性が向上する。

Diversify Nowのデータによれば、Prysmatic Labsが手掛ける「Prysm」は「Lighthouse」と並んでそれぞれ約38%程のシェアを持っており、次いでConsenSysが構築する「Teku」が16.9%となっている。

クライアントが多様化すると、もし一つのクライアントが問題を抱えても、他のクライアントがネットワークの運用を続けることができる。これが、複数のクライアントを使うことの大きな利点であり、ネットワークの健全性を保つための重要な要素となっている。

関連:イーサリアム、ブロックのファイナライズに約30分間の遅延

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/17 金曜日
13:55
ビザ、AIエージェント決済の未来像を提示 カード決済との融合を目指す
決済大手ビザが「エージェント決済」に関する分析レポートを公開した。AI同士が行う超少額決済「マイクロコマース」について、カード決済の競合ではなく、新たなビジネス領域の拡張として注目している。
13:10
トランプ米大統領のテレプロンプター担当者、予測市場でインサイダー取引か=報道
米トランプ大統領のテレプロンプター操作者が、予測市場カルシで演説情報に基づく取引を行った疑いが浮上。カルシが不審な取引を検出しCFTCに通報したと伝えられる。
12:40
量子は脅威か、誇大広告か — 暗号資産業界の本音|WebX2026
量子コンピュータはビットコインやイーサリアムにとって本当に脅威なのか。WebX 2026で量子研究とブロックチェーンの専門家3人が、リスクの実態・最悪シナリオ・各チェーンの対応策を徹底議論した。
11:00
予測市場と日本市場の未来、Limitless CEOが語る制度設計|WebX2026
予測市場プラットフォーム「Limitless」CEO CJ Hetherington氏が、WebX2026で創業の経緯・米CFTC審査・日本市場戦略・ギャンブルとの違いを語った。
10:20
クリプトドットコム、シタデルから約650億円を資金調達
仮想通貨取引所クリプトドットコムは、シタデル・セキュリティーズから約650億円の出資を受けたことを発表。評価額や今後の計画について説明した。
10:02
ストラテジーの資本再建、2つの課題残る=クリプトクアント
仮想通貨分析企業クリプトクアントが、ビットコイン保有大手ストラテジーの新資本管理策を評価。流動性対応は前進した一方、2つの課題が残されていると指摘した。
09:15
現金・MMF・株式、次の主役は トークン化RWAの現在地|WebX2026
フランクリン・テンプルトン、オンド・ファイナンス、パンテラ・キャピタルの幹部が登壇し、トークン化MMFの現状、RWA急拡大の要因、ステーブルコインとの棲み分け、リテール普及の鍵を徹底討論したWebX 2026セッションレポート。
09:00
機関投資家クリプトの全貌、カストディ・AI・市場収束論点|WebX2026
このレポートでは、機関投資家向け仮想通貨戦略の全貌を解説する。カストディ・規制断片化・AIエージェント取引・日韓市場の現状まで、コインベース、ビットゴー、サークルの幹部が徹底議論した。
08:15
金融特化型L1のインジェクティブ、米SECに移転代理人登録を申請 RWA基盤構築へ
金融特化型ブロックチェーンのインジェクティブ(Injective)が、有価証券の所有権記録を管理する移転代理業務のSEC登録を申請。トークン化証券の発行・流通を秒単位で処理できる規制対応型インフラの構築を進めている。
07:05
モルガン・スタンレーのE*TRADE、仮想通貨の現物取引を全面展開
モルガン・スタンレー傘下のオンライン証券イー・トレードは15日、ビットコイン・イーサリアム・ソラナの仮想通貨現物取引を対象顧客へ正式展開した。取引手数料は50bpで、コインベースやチャールズ・シュワブを下回る水準となる。
07:05
SBI、RWAトークン化大手オンドと提携
SBIは、RWAトークン化大手オンドとオンチェーン金融事業において戦略的提携を締結。日本の資産をトークン化してオンドのプラットフォームで提供することなど提携の計画を説明した。
06:50
ストラテジーの現金増強、ビットコインに追い風とJPモルガンが評価
米投資銀行JPモルガンは16日付リポートで、ストラテジーのドル準備金増強をビットコイン見通しの好材料と評価。BTC現物ETF資金フローが不安定ななか、先物市場への純流入が今週も続いている点にも言及した。
06:15
ビザ、ステーブルコイン決済基盤を提供開始 2億超の加盟店に対応
ビザが金融機関・フィンテック企業向けのステーブルコイン統合基盤「ビザ・ステーブルコイン・プラットフォーム」の提供を開始。約1万5,000の金融機関と2億超の加盟店を対象に、既存の決済・資金管理ワークフローへのステーブルコイン統合を可能にする。
05:50
米老舗資産運用会社Tロウ・プライス、マルチ銘柄仮想通貨現物ETFを上場
米大手資産運用会社のTロウ・プライスが17日、複数の仮想通貨を組み入れた業界初のアクティブ運用型現物ETF「TKNZ」をニューヨーク証券取引所アーカに上場した。ビットコインに約41%、イーサリアムに約18%を配分する。
05:00
中小企業を永続保有しビットコインを積み立てる新会社、米オレンジ・ジュースが設立
米中小企業を永続保有しビットコインを積み立てる新会社『オレンジ・ジュース』が4,000万ドルを調達した。著名ビットコイン投資家らが創業し、伝統的私募株式ファンドに代わる長期保有モデルを提唱する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧