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米コインベース、イーサリアムのステーキング報酬の支払いを一時停止 「SECとは無関係」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーキング規制とは無関係

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは16日、イーサリアム(ETH)のステーキング報酬の支払いを停止することを発表した。

停止の理由は、「小さな技術的な問題」が発生したためと説明。現在、48時間から72時間で問題を解決できるように取り組んでいると述べている。

また、ステーキングされているイーサリアムは安全であり、支払い停止期間も報酬の獲得は継続されると説明。あくまで報酬の支払いを停止するだけだとした。

今回の発表を受け、報酬の支払い停止には米国の規制が関係しているのではないかとの憶測もあったが、コインベースの担当者は、仮想通貨メディア「Decrypt」に対し以下のように説明している。

今回の停止は、規制や訴訟とは全く関係ない。問題が解決したら即座に発表する。

ステーキングとは

仮想通貨を所定の期間、預け入れることで報酬が得られる仕組みやサービスのこと。仮想通貨を預け入れることでブロックチェーンネットワークの運営に貢献し、対価として報酬を得られる。

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ステーキングに対する規制

米国では、国家レベルの仮想通貨規制の整備が進められる中、米証券取引委員会(SEC)が規制の執行措置を加速。SECのゲーリー・ゲンスラー委員長は以前、ステーキングを行うプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を基盤とする仮想通貨は、全て有価証券に該当する可能性が高いとの考えを示したことがある。

関連米SECゲンスラー委員長「PoS系仮想通貨が証券該当の可能性」

実際にコインベースは、SECから「ウェルズ通知(Wells Notice)」を受領。ウェルズ通知とは、企業や個人に対し、SECが法的措置を講じる予定であることを正式に伝える公文書で、SECの調査対象には、同社のステーキングサービス「Coinbase Earn」も含まれていた。

まだ実際に訴訟に発展したわけではないが、今回の憶測には、このような背景がある。コインベースは有価証券の提供に該当するサービスは行っていないと主張しており、必要であれば裁判で争う意向を示している。

関連米控訴裁判所、コインベースの請願に回答するようSECに命令

ステーキングの訴訟事例

各社によってサービスに細かい違いはあるが、今年2月にSECは、クラーケンが提供していたステーキングサービスを証券法違反であるとし、起訴したと発表。事前にSECに事業登録する必要があったなどと主張した。

関連米SEC「クラーケンの仮想通貨ステーキングサービスは証券法違反」

クラーケンの発表後、ゲンスラー委員長は、SECはステーキングなどの技術には中立であると説明。クラーケンの問題は、投資家にリスクなどの情報開示を行うという証券法のルールに従っていなかったことだと指摘し、他のプラットフォームもSECに登録を行って、適切な情報開示をしてから米国でサービスを提供すべきだと述べた。

SECの訴訟を受け、クラーケンは米国でステーキングサービスの提供を終了している。

関連米SEC委員長「我々はステーキングなどの技術には中立」

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