WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC「クラーケンの仮想通貨ステーキングサービスは証券法違反」 SECのへスター・ピアース氏は今回の判断に反対

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーキングサービスを提訴

米証券取引委員会(SEC)は9日、米大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケンを、証券法違反で起訴したことを発表した。

クラーケンが提供していたステーキングサービスは、事前にSECに登録する必要があったとSECは主張。クラーケンが罰金や不正利得などを含めた約39億円(3,000万ドル)を支払うこと、また米国でステーキングサービスの提供を即座に中止することに合意し、両者はすでに和解している。

ステーキングとは

所定の期間、一定量の仮想通貨を預け入れることで報酬が得られる仕組み。ブロックチェーンの運営に貢献することで、対価として報酬を得ることができる。

▶️仮想通貨用語集

関連:国内取引所のステーキングサービスを徹底比較|イーサリアムのステーキング手順も解説

SECは、クラーケンが2019年からステーキングサービスを提供していたと説明。投資家から仮想通貨を集め、投資家に代わってステーキングを行うことで、年利21%もの報酬を分配していたとし、同社のサービスを「staking-as-a-service(サービスとしてのステーキング)」と表現している。

そしてSECは、投資家はステーキングを行うと、仮想通貨を自身でコントロールできなくなると指摘。ここには投資家を保護する仕組みがほとんどなく、プラットフォームに対するリスクを負っていたと述べている。

クラーケンのステーキングサービスは、投資家から資金を集め、クラーケンの努力によって収益が期待されることから投資契約に相当するとSECは主張。SECのゲリー・ゲンスラー委員長は、以下のようにコメントした。

サービスとしてのステーキングでもレンディングでも、また他のサービスであっても、仲介者が投資家のトークンと引き換えに投資契約を行う場合は、証券法に準じて情報開示を行い、投資家保護のルールに従う必要がある。

今回のSECの行動によって、ステーキングサービスの提供者が証券法に従う必要があることが明確になっただろう。

関連:仮想通貨が「証券」に該当するかを判定するHowey(ハウェイ)テストとは

SECがクラーケンの証券法違反を主張し、和解する可能性があることは、「ブルームバーグ」が9日に報じていた。

関連:米クラーケン、未登録証券提供でSECが捜査=報道

クラーケンの発表

クラーケンは9日、米ユーザーに提供している「オンチェーンステーキングサービス」を終了すると発表。同日から、対象の仮想通貨は自動的にステーキングを解除すると述べた。

なお、次期アップグレードまで出金ができないイーサリアム(ETH)は対象から除くと説明。そして、米国以外のユーザーには、ステーキングサービスの提供を継続していくと強調した。

関連:3月予定の上海アップグレード、イーサリアム市場に与える影響は?

関係者の反応

米国におけるステーキングサービスに対する規制については、ブルームバーグ以外にも、米コインベースのブライアン・アームストロングCEOが9日にコメント。「SECが米国で一般投資家向けの仮想通貨ステーキングを排除したいと考えているという噂を耳にした。そんなことが許されたら米国にとってひどい道になると思うので、そうならないことを祈る」と述べていた。

関連:米コインベースCEO「ステーキング禁止の噂が事実なら、米国は愚かな道に進んでいる」

今回のクラーケンの件を巡り、10日にはコインベースの最高法務責任者ポール・グレワル氏がコメント。アームストロング氏が言及した噂が真実になったとツイートしている。

グレワル氏は、コインベースが提供するような「真のオンチェーンステーキングサービス」は、クラーケンのサービスとは異なると主張。同社のステーキングサービスの報酬はプロトコルと、事前に公表されている手数料に管理されていると説明した。

顧客は報酬に対する権利を有しており、コインベースが報酬を支払わないという決断をできないようになっていると主張。顧客の資産は顧客が所有したままで、上場企業であるコインベースは顧客資産の監査も受け、情報公開も行っていると説明している。

関連:ナスダック・仮想通貨全面安 コインベース株大幅下落|10日金融短観

SECメンバーの意見

また、仮想通貨擁護派と知られるSECのへスター・ピアース氏も、今回のクラーケンの件を受け声明を発表。「SECがクラーケンのステーキングサービスを終了し、投資家の勝利だとみなしていることに、私は反対する」と述べた。

ピアース氏は、SECの判断というよりも、SECへ事前に登録することは可能だったのかという点を問題視。ステーキングのような仮想通貨サービスをSECに登録することに関しては、複雑な疑問が多く存在していると指摘した。

例えば、「ステーキングサービスは銘柄ごとに登録するのか、全体として登録すればいいのか」、また「どんな情報を投資家に開示すればいいのか」などの疑問だ。

ピアース氏は、ステーキングサービスは以前からあったため、SECに事前にガイダンスを出すよう求めるべきだったと説明。そして「我々はまたガイダンスを出す前に、規制を執行してルールを提示した」と述べている。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/26 土曜日
14:00
米控訴裁「予測市場のスポーツイベント契約は州が規制可能」と判決、カルシ敗訴
米第6巡回区控訴裁判所は予測市場カルシのスポーツイベント契約は「スワップ」に該当せず州の賭博規制対象になるとの判決を下した。控訴審では州側の2勝目となった。
13:25
米CFTC、顧客資金の投資対象トークン化と記録管理を容認
米CFTCは24日、仮想通貨・ブロックチェーンに関するFAQを更新し、顧客資金によるトークン化投資対象の拡大やブロックチェーンを使った記録管理の容認を新たに明記した。
11:30
米司法省、テザー準備金の一部を扱った決済業者から8400万ドル押収
米司法省はテザー系決済業者キャプストーンの口座から8400万ドルを差し押さえた。テザーは関連銀行EQIバンクへの資産エクスポージャー比率を0.034%にとどまるとしている。
11:05
米ブロック社、AIエージェント決済規格「x402」にビットコイン・ライトニングを導入
米ブロック社がAI決済のオープン規格を運営する「x402財団」に加入した。仮想通貨ビットコインのライトニング・ネットワークによる決済機能をx402に導入している。
10:12
ハイパーリキッド・ストラテジーズが70億円相当HYPE追加購入、大口ステーキング解除も観測
ハイパーリキッド・ストラテジーズに関連するウォレットが49.4万HYPEトークンを追加購入し、月間の購入量は551万HYPEに達した。一方で大口5件が合計98万HYPEのステーキング解除を開始した。
09:30
ビットゲット、流出経緯を一部説明|被害額は上方修正
ビットゲットCEOのグレイシー・チェン氏は25日、不正流出の調査進展を説明した。攻撃者はバックエンドシステムを侵害し資金移動を実行したが、秘密鍵漏えいはなく追加被害の恐れもないとした。
08:13
米証券決済大手DTCC、114兆ドル規模の資産トークン化開始へ=報道
米証券決済大手のDTCCが、自社インフラが扱う114兆ドル規模の資産を対象にブロックチェーン基盤のトークン化サービスを始動すると発表した。証券決済インフラのオンチェーン化が進めば、機関投資家の取引環境にも影響が及ぶとみられる。
07:40
米上場シークアンスがビットコイン財務戦略を終了、残りの314BTCを売却
シークアンスは、仮想通貨ビットコインの財務戦略を完全に終了したことを発表。残りの314BTCを売却したと説明し、今後は半導体事業の成長戦略に注力していくとした。
07:35
仮想通貨タスクフォースを主導したクリプトママ、米SECを10月2日退任
米証券取引委員会のパース委員が10月2日付で退任する意向を辞表で示した。仮想通貨業界で「クリプトママ」の愛称で知られ、トークン規制の枠組み整備などを主導してきた同氏は、11月からリージェント大学ロースクールで教壇に立つ。
06:35
ストライブ、ビットコイン保有企業のMSCI除外基準に明確性要求
米ナスダック上場のストライブは、MSCI指数の非事業会社除外案に書簡を送り、「事業資産」の定義の透明化を求めた。仮想通貨ビットコイン関連事業は事業活動に当たると主張。
06:02
金融庁、オンチェーン金融フォーラム初会合を9月30日に開催予定
金融庁は9月30日、「AI時代を見据えたオンチェーン金融フォーラム」の第1回会合を開催する予定。関係省庁等と連携し、オンチェーン金融の社会実装に向けた検討を始動させる。
05:45
米SEC、トークン買戻しや実用性宣伝は投資契約非該当と新FAQ公表
米SECの企業金融局は9月25日、仮想通貨資産の証券該当性に関する新FAQを公表した。機能中システムでのトークン買戻しや通常アップデートは投資契約に該当しないとの見解を示し、発行体の実務判断に影響する内容となっている。
05:00
ストラテジー、優先株の日次配当化を提案|ビットコイン調達強化狙い
ストラテジーは25日、優先株STRF・STRC・STRK・STRDの配当頻度を四半期・半月ごとから毎日払いへ変更する議案を示した。年間配当額は変わらないが、株価変動の縮小や資金調達力の向上が見込まれる。
09/25 金曜日
19:00
トークン化預金推進の新機構が10月に始動 黒田前日銀総裁らも参画
黒田前日銀総裁らが参画するデジタル通貨イノベーション機構が9月25日に設立会見。トークン化預金を中核に決済インフラの標準化や政策提言を進め、10月から本格始動する。
17:10
円建てステーブルコインEJPY、東芝など26社が実証参加を表明
日本ブロックチェーン基盤が、発行準備中の円建てステーブルコイン「EJPY」を軸とする実証プログラムを開始した。東芝やSCSKなど26社・団体が参加を表明。参加費は無料で、2027年2月までの約半年間(予定)、送金・決済やRWA決済での活用を検討する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧