はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米クラーケン、未登録証券提供でSECが捜査=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

証券法違反の捜査が進行中

ブルームバーグの報道によると、米大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケンが、米国の顧客に対し未登録の証券を販売した可能性があるとして、米証券取引委員会(SEC)による捜査が進行中だ。

9日の報道では、このケースに詳しい関係者の話として、捜査は終盤に向かっており、近日中に和解に至る可能性があると伝えている。なお、どのトークンが捜査の対象になっているのかなど、詳しいことは明らかにされていない。

クラーケンは2011年に米国で設立され、現在1日の取引量ではバイナンス、コインベースに次ぐ大手取引所。日本市場には2020年に再進出したが、グローバル運営体制の縮小に伴い、今年1月31日、日本の事業から撤退した。

関連:クラーケン・ジャパンが日本撤退、暗号資産交換業は廃止へ

クラーケンは昨年11月末、イランに対する制裁規約違反に関して、米財務省の外国資産管理局(OFAC)と和解に至っている。同取引所は約4,700万円(36万ドル)の罰金の支払いと、制裁コンプライアンス管理に関して約1,300万円(10万ドル)の追加投資に合意した。

関連:米クラーケン、米財務省と和解 イランに対する制裁違反で

SECの強硬な姿勢

SECはこれまでに、有価証券の未登録問題で数々の仮想通貨企業や取引所を提訴。業界に対して強硬なアプローチをとっている。

直近では先月12日、大手取引所ジェミナイ(Gemini)と融資企業ジェネシス(Genesis)を証券法違反で提訴。ジェネシスを介して提供されていたジェミナイの利回りサービス「Gemini Earn」が、未登録有価証券の募集・販売に該当するとSECは主張している。

関連:米SEC、証券法違反でジェミナイとジェネシスを提訴

仮想通貨融資企業Nexoは1月9日、未登録有価証券の提供をめぐり、SEC及び州当局と和解。約58億円の罰金支払いの命令に応じるとともに、米国投資家に対する利回り商品の提供を停止することに同意した。

関連:仮想通貨融資のNexo、約58億円で米SECらと和解

昨年2月には、仮想通貨レンディング企業BlockFiが131億円(1億ドル)の罰金支払いでSECと和解。SECは、同社が未登録で仮想通貨有利子口座の提供を行なったのは、投資会社法の登録要件違反に当たると主張していた。その後、BlockFiは大手取引所FTX破綻の影響もあり、昨年11月末に破産申請を行った。

有価証券問題で最も注目を集めているのは、米リップル社に対する訴訟だろう。2020年12月のSECの提訴から2年余り、仮想通貨XRPの販売が投資契約に当たるかが焦点として争われてきたが、昨年12月に最終書類の提出も完了し、裁判は最終局面を迎えている。

関連:米リップル社とSEC、裁判所に最終書類を提出

SECのゲリー・ゲンスラー委員長は、ほぼ全ての仮想通貨が有価証券に分類される可能性があると指摘しているが、どの仮想通貨が有価証券とみなされるかについては明言していない。仮想通貨について規制の明確性を示さないまま、法的執行によって規制の前例を作ろうとするSECの姿勢については、批判の声も多い。

関連:「仮想通貨規制は失敗だった」米議員、SECゲンスラー委員長に議会証言要求

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/27 土曜日
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
14:00
ステーブルコインとは|市場規模・取引量・主要銘柄と規制の行方
ステーブルコインとは、価格が安定するよう設計されたデジタル通貨。本記事では仕組み・種類(USDT/USDC/JPYC等)・市場規模・リスク・将来性・国内での買い方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
13:50
フィリピン当局、未登録取引所への取り締まり強化 コインベースなどアクセス遮断
フィリピン規制当局が無登録の海外仮想通貨取引所50社へのインターネットアクセス遮断を命じた。コインベースやジェミニも対象になっている。
13:20
ST市場効率化目指す、SBI新生銀行ら6社が新たな決済実証を開始 預金のトークン化で
SBI証券、大和証券、SBI新生銀行ら6社がトークン化預金DCJPYを利用したセキュリティトークンのDVP決済の実証に関する協業を開始した。
13:00
イオレ、仮想通貨レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約開始
東証グロース上場のイオレが暗号資産レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約を開始。年利8%〜、約1万円から利用可能。2026年1月下旬の正式リリースを予定し、事前登録者には4月まで13%の特別料率を適用する。
12:50
クシム、社名を「HODL 1」に変更 Web3・仮想通貨トレジャリー事業へ転換
東証スタンダード市場上場のクシムが社名を「HODL 1」に変更すると発表した。Web3・仮想通貨トレジャリー事業を中核とする企業へ転換。
12:25
国内衣料上場企業ANAP、15億円で109BTC追加購入
衣料品販売のANAPホールディングスが15億円で仮想通貨ビットコインを追加購入し、総保有量が1346BTCに達したと発表した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧