はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米リップル社とSEC、裁判所に最終書類を提出 XRP有価証券問題に進展

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

リップル裁判は最終局面か

米証券取引委員会(SEC)と米リップル社は2日、暗号資産(仮想通貨)XRPの有価証券問題を巡る裁判で、略式判決の動議書に対する回答をそれぞれ提出した。

リップル社のStuart Alderoty首席弁護士は3日に「今回の回答は、リップル社に有利な判決を下すよう裁判所に求める最後の書類だ」と説明。約2年継続している本裁判は、最終局面に入ったとみられる。

SECとリップル社は今年9月、ニューヨークの連邦地方裁判所に略式判決の申し立てを行った。正規の事実審理(裁判)を省略して、提出文書に記された論拠に基づき、裁判所が判決を下す略式判決を要請した。

関連リップル社「XRPは投資契約の要素を満たさない」、略式判決の動議書提出

リップル社は今回、SECはXRPの販売が投資契約であることを証明できなかったと主張。SECが未登録有価証券の販売であると指摘したXRPの販売が、ハウィーテストの基準を満たしているという証拠を示せていないと述べた。

例えば、XRPの購入者が「共同事業」に投資したことも証明できていないと指摘。単純に資産を購入しただけということを覆す十分な主張は行えていないとした。

ハウィーテストとは

米国で、特定の取引が「投資契約」という証券取引の定義の1つに該当するかどうかを判定するテスト。W. J. Howey社に対するSECの訴訟事件に由来する。このテスト自体に法的拘束力はないが、SECはこのテストを根拠に複数のICO(トークン販売)に対して訴訟を起こした経緯がある。

▶️仮想通貨用語集

Alderoty氏は、今回の裁判について、以下のようにコメントしている。

2年もの長い間、仮想通貨業界全体を代表して弁護を行ってきたことを、リップル社は誇りに思う。

我々は裁判に対し誠実に対応してきたが、相手もそうだったとは言えない。

関連米コインベース「XRPの証券性について、SECは公正な事前通知を怠った」

SECの主張

一方でSECは、反対の立場を維持。以下の3つの重要な事実について、リップル社は反論できていないと主張した。

  • 投資家はXRPと引き換えに、リップル社に対し20億ドル(現レートで約2,700億円)以上を提供した
  • 提供されたXRPを、リップル社は「共同事業」に使用した
  • XRPの投資家は、「他者の努力による収益」を期待していた

上記の内容など、SECとリップル社は互いの主張を列挙して、裁判所に提出。それぞれが自分たちに有利な判決を下すように要請している。

関連リップル社CEO、未登録証券問題の判決は来年上半期と予想

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧