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ビットコインによる資金調達と取引戦略、BXBキャピタルが37億円規模のファンド設立へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン専門ファンド設立へ

シンガポールの投資会社BXBキャピタルが、新たに約37億円(2,700万ドル)規模のビットコイン専門ファンドを設立する計画が明らかになった。このファンドは、資金調達から取引戦略に至るまで全てビットコインを中心に据えたもので、2023年7月に設立予定である。

フォーチュン誌の22日の報道によると、この新設予定のファンドはビットコインのみで約37億円(2,700万ドル)の資金を調達し、最終的な調達目標は最大1,000BTCを目指している。現時点で既に約400BTC(約13億円)の資金を投資家から確保しているという。

BXBは、Binance Koreaの共同創設者であるJ.J. ピーターセン氏とアレックス・フリードバーグ氏が所有する仮想通貨ヘッジファンド。新設予定のビットコイン専門ファンドは、リミテッド・パートナー(LP)からビットコインによる資金調達を行い、取引戦略やリターンの支払いもビットコインのみで運用することが予定されている。

ピーターセン氏によれば、ビットコインの保有量を増加させることを戦略とするファンドは、極めて少数派であるという。また同氏は、人々の考え方が徐々に変わってきており、今では富を米ドルなどの法定通貨で増やすという考え方が一般的ではなくなっていると指摘した。

Bloomberg Markets Live Pulseの最新の調査によれば、安全資産としてのビットコインの支持は拡大している。具体的には、機関投資家の7.8%と個人投資家の11.3%がビットコインを安全資産として選択し、これは米ドル(機関投資家7.8%、個人投資家10.2%)を上回る結果となっていた。

こうした中で、融資や利回りを提供する商品に頼らずにビットコインで利益を得ることができる新たなBXBファンドは、一種の独特なチャンスとなり得ると、同氏は述べている。

基本的に、インフレ下で購買力を保つためには、更なるドルを稼ぐ必要がある。だが、もしビットコインをより多く稼げば、自分のトークンを維持し続けることが可能であり、結果として永続的にその流通量の割合を増やすことができる。

ビットコインの価値の見直し

BXBキャピタルは、2017年に自己勘定売買を行うプロップファームとして設立され、当初は「キムチプレミアム」と呼ばれる、韓国と他の市場のビットコインの価格差を利用した取引に従事していた。

2020年にBxBはBinanceに買収され、世界最大の仮想通貨取引所の韓国部門であるBinance Koreaの立ち上げに向けた合弁事業に組み込まれた。しかし、流動性の問題と取引量の低さにより、わずか1年でその運営を停止した。

米国の債務上限問題が焦点となる中、国債から仮想通貨へのリザーブをシフトする動きも出ている。世界最大のステーブルコインUSDTを発行しているTether社は、保有する利益のうち最大15%を定期的にビットコインに投資する方針を発表した。この動きは、ビットコインが金融の安全な避難所、いわゆる「セーフヘブン」としての需要が増していることを示唆している。

関連:米テザー社、ゴールドとビットコインの保有量を初公開

また、米国大統領候補のロバート・F・ケネディJr.は、選挙キャンペーンへの寄付をビットコインで受け付けると述べた。

セーフヘブンとは

投資の世界では安全資産、資金の安全な逃避場所等を指す。金融危機や経済不況などの影響で世界的に株価などが急落した局面で求められ、代表例にスイスフラン、金等がある。ビットコインは2,100万BTCの上限があり、分散型ネットワークにより政府や金融機関の影響を受けにくい特性から、安全資産としての特性があると一部で主張されている。

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