はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

中国北京市、Web3産業の政策支援強化へ 年20億円以上の投資計画 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「Web3は不可避のトレンド」

中国北京市の科学技術委員会は、「北京におけるWeb3イノベーションと開発」と題したホワイトペーパーを発表。Web3は、インターネットの将来において避けられないトレンドであると述べている。

また、北京の朝陽区はWeb3産業発展のために、毎年約20億円(1億元)以上を投資する計画だ。地元メディアが27日に報じた。

北京市科学技術委員会は、北京の中関村サイエンスパーク管理委員会としても知られている。中関村にはIT企業が集結しており、深センと共に、中国のシリコンバレーとしても知られる地区だ。

同委員会は、世界各国でWeb3産業が開発されているところだと指摘。中国では北京がWeb3産業発展について、政策面での取り組み、革新的な企業、科学研究基盤の面で中国をリードする立場にあるとしている。

北京市は、国際的にも影響力を持つようなWeb3イノベーションの中心地となるよう、技術プラットフォームや導入シナリオ、監督体制などについて、一連の取り組みを計画し、立ち上げているところだと続けた。

一方で、課題も指摘。北京におけるWeb3産業の発展は、技術や人材の支援、産業チェーンの統合、法的規制の面でまだ課題を抱えているとしている。

次のステップとしては、北京市はWeb3に対する政策支援などを強化し、技術研究と共通プラットフォームの構築、Web3採用シナリオの開発、リスク管理などを進めて、Web3の発展にとってより良いエコシステムを築いていくと述べた。

朝陽区は毎年20億円以上を投資へ

また、この白書が発表されたWeb3関連のフォーラムでは、中関村朝陽パーク管理委員会の主任が、北京の朝陽区はWeb3産業エコシステムの発展のために、今年から毎年約20億円(1億元以上)の特別資金を投資することを明かした。

2025年までに、朝陽区をWeb3産業をリードする地域にすることを目指している。

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨は除外か

大手仮想通貨取引所バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOも、この白書について、香港で仮想通貨規制が新たに施行されるのと同じタイミングで出されたことは興味深いとコメントした。

白書にはNFT(非代替性トークン)、VR、AI、メタバースなどの言葉が並んでいることについても指摘している。

先日、中国の国営中央テレビ(CCTV)が、香港にあるビットコイン(BTC) ATMに関するニュースを報じたこともあり、白書については中国政府の方針転換(規制緩和)を示唆するものではないかとすると期待する向きもある。

関連中国の国営テレビ、香港の仮想通貨ニュースを報道 バイナンスCZ氏がコメント

しかし、仮想通貨メディアWuBlockchainは、このような憶測については慎重な見方を示した。

Web3産業の支援は行われるものの、白書ではAI(人工知能)やメタバースがメインのトピックであり、ブロックチェーンの章ではNFTにしか言及されていないと指摘。中国における暗号資産(仮想通貨)の売買解禁を示唆するようなものではないとの見解を述べた。

関連:デフォルト懸念後退でビットコイン反発、潮目が変わる3つの背景

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/05 金曜日
10:15
XRPレジャーの流通速度が年間最高値を記録 オンチェーン活動が急増=CryptoQuant分析
XRPレジャーの流通速度流通速度が12月2日に年間最高値0.0324を記録。大口保有者による2100億円規模の買い増しや取引所準備金の減少など、オンチェーン活動の活発化が確認された。CryptoQuant分析。
10:05
年末にかけての下落リスクを軽減する価格帯は? ビットコイン最新市場分析=Glassnode
Glassnodeが仮想通貨ビットコイン市場の最新週間レポートを発表。需要低迷と含み損拡大の中、年末の下落リスクを抑える価格帯などを分析している。
08:55
JPモルガンがストラテジーのビットコイン売却回避能力を評価、「マイナーの動きより重要」
JPモルガンのアナリストが、ストラテジーのビットコイン売却回避能力がBTC価格の短期見通しにおいてマイナー活動より重要だと分析した。
08:20
21シェアーズ、米国初のスイ(SUI)連動2倍レバレッジETFを上場
21シェアーズが米国証券取引委員会の承認を得て、スイ(SUI)の価格に連動する初のレバレッジETFをナスダックに上場した。日次リターンの2倍を提供する商品で、スイエコシステムに関連する初のETFとなる。
08:10
「政府系ファンドは相場下落時にBTCを買い増し」ブラックロックのCEO
ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、複数の政府系ファンドが仮想通貨ビットコインを購入していると明かした。相場下落時に買い増ししている様子も伝えている。
07:25
ソラナとベース間ブリッジが稼働開始、チェーンリンクとコインベースが安全性確保
レイヤー2ベースチェーンがソラナとのブリッジをメインネットで正式稼働。チェーンリンクCCIPを採用し、両チェーン間でのトークン移動と取引が可能になった。
07:02
メタがメタバース予算を最大30%削減検討、VR・ホライゾン・ワールズが対象=報道
ザッカーバーグのメタ社がメタバース関連事業の予算を来年最大30%削減する検討を進めている。投資家から歓迎され株価が上昇した。
06:25
ロシアが仮想通貨マイニング収益の公式統計反映を検討、隠れた輸出として年間数千億円規模か
ロシア大統領府のオレシュキン副長官が仮想通貨マイニング収益を貿易収支に計上すべきだと提案した。マイニング収益は1日約10億ルーブルに達し、隠れた輸出として外国為替市場に影響を与えているという。
06:02
ソフトバンクなど出資のビットコイン企業「21キャピタル」、12月9日から「XXI」で取引開始
ビットコイン特化企業の21キャピタルとカンター・エクイティ・パートナーズの事業統合が株主承認を得た。ティッカーシンボル「XXI」として株式の取引を開始。
05:35
CFTCが仮想通貨現物取引を連邦規制市場で初承認、米国で取引開始へ
米CFTCが仮想通貨現物商品取引の許可を発表した。CFTC登録先物取引所で初めて取引が可能となり、厳格な監督と投資家保護の下で安全に取引できる環境が整った。
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
16:49
MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
2026年に機関投資家向け提供を目指す 三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社は4日、Progmat(プログマ)との協業を…
16:49
FRB利下げと流動性回復、2026年の仮想通貨市場に追い風か=Delphi Digitalレポート
仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalは、FRBの利下げ継続とQT終了、TGA取り崩し、RRP枯渇により、2026年に仮想通貨市場にとって追い風となる流動性環境が生まれると分析。ビットコインやイーサリアムなどデジタル資産に有利との見方を示した。
15:09
ランボルギーニとレジャー、限定ウォレット発表 「いつランボ買える」ミームに呼応
仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーとイタリア高級車ランボルギーニが提携し、限定版「Ledger Stax」を2026年初頭に発売。フェラーリやポルシェなど高級ブランドのWeb3参入が加速する中、24万人超の仮想通貨ミリオネア増加が背景に。
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧